風吹ケイ、芸能界と無縁の会社員が“地上最強グラドル”になった理由「きっかけはコロナ禍」
成功までの速度はグラビアアイドルの中でNo.1といっても過言ではない風吹ケイ。2022年2月にDVD『降臨』でデビューを果たすと、105センチのバストと底知れぬポテンシャルで瞬く間に人気グラドルの仲間入り。三段飛ばしで成功の階段を駆け上る美女は、いかにしてグラビアアイドルになったのか。その軌跡に迫った。
グラビアでは“迫力”の2文字が似合う風吹だが、周囲に圧迫感は与えない。むしろ細々とした気遣いを見せ、柔らかい印象を与える。まさに大人の女性で、地に足がついている。
「今も変わらずなんですけど、子供の頃からずっと真面目ちゃんでした。勉強が嫌いじゃなかったというのもありますし、勉強って成績なりテストの点数なり、ちゃんと数字で返ってくるじゃないですか。そうやって目に見えて結果が分かるのが好きだったんです」
真面目に取り組んでいたのは勉強だけではない。吹奏楽部で部長を務めたほか、生徒会にも入っていたという。風吹は「内申点を上げようと思っていたので……」と笑いながら答えた。
グラビアアイドルの中には幼少期から芸能界に憧れ、オーディションを繰り返し受けるという人が少なくない。だが、真面目だったという風吹は「オーディションとかを受けたこともなく、外語系の専門学校に通っていました」と、もともとは芸能界に興味はなかったという。
ただ憧れていた芸能人はいた。今でも目標に掲げる小池栄子だ。
「17、18歳ぐらい、地元の大阪でアルバイトしていたときに『小池栄子に似とんな』って言われたことが何回かあったんですよ。それがうれしくて。当時、小池栄子さんといったら女優という印象だったんですけど、調べてみたらグラビアもやられていたと知り、グラビア自体に興味を持ちました。ただ別に芸能界に入りたいとか、実際に自分がやりたいとかは特に考えてはなかったです」
その後、風吹は大阪から上京。目標だった仕事に就き、会社員として働き始めた。芸能界とは無縁だった彼女の運命を変えたのは新型コロナウイルスだった。
「新型コロナウイルスの影響で、働いていた会社の仕事がガクンと減って。それで日払いのウエディングドレスモデルのお仕事とかをしていたんですよ。あるときそこを主催するモデル事務所の方に声を掛けられ、お話をする中で『グラビアに興味がある』と伝えたことがきっかけで、今に至ります」
通常のグラビアアイドルなら、事務所に所属した後、撮影会などを経てDVDをリリースするというのが一般的な流れだが、風吹の場合、グラビアアイドルとしての初仕事がいきなりDVDの撮影だった。
「事務所に所属することはなかったんですけど、いろんな方につないでいただいて、のちにファーストDVDを出すことになるスパイスビジュアルさんの面接に連れて行ってもらいました。現場で水着姿になるだけでなく、プライベートで撮った写真とかもお見せして、デビューが決まった感じです」
異例のデビューとなった風吹だが、それだけの逸材だったのだろう。いきなりの芸能の仕事、しかも水着の仕事となれば怖さがありそうなものだが、そこは大器。怖さはなかったという。
「水着の仕事について、抵抗感があるかないかで言うと、実際に着たときにちょっとだけありました。でも、着せていただける水着とか衣装が可愛いものが多かったので、嫌だなという気持ちは全くなかったです」
参考にしたグラビアアイドルとして挙げたのは、ちとせよしの、東雲うみといった自身と同じバスト100センチを超える肉感的なタイプだ。
「始めたての頃にいろんな方を検索したところ、同い年の方が結構多くて。私が1番最初にフォローしたのは、ちとせよしのさん。ほかには東雲うみさんとか。自分と同じような体型でありながら、私とは違う可愛らしい感じのお顔立ちの方をつい見ちゃいますね」
ファーストDVD『降臨』の撮影は沖縄で行われた。
「沖縄へ行く前に、ほかの方の映像を参考に観せていただきました。これを実際に自分でやったとき、どういう感情が湧くか分からないなと思っていたんですけど、実際に沖縄へ行って、衣装を着てやったときに少しも嫌悪を感じませんでしたし、現場もめっちゃ楽しかったですね」
そうして完成したファーストDVDは異例の大ヒットとなり、続けて出したセカンド、サードも続々とヒット。「今までやったDVDに関しては、全然嫌な気持ちもないです」と大胆な衣装も平気だという。
Jカップバストとともに風吹の売りとなっているのが腹筋だ。中でも特に見てほしいというのが腹斜筋だ。
「腹筋の横のラインは上京前からずっと頑張って鍛えているので、注目してほしいですね。というのも、腹筋って真ん中のラインは出やすいけど腹斜筋は出すのは結構時間がかかるんですよ」
上京前からと語ったように、体を鍛えることはグラビアアイドルになる以前から取り組んでいた。
「地元のスポーツジムでスイミングのコーチをしていたこともあるんです。そのスポーツジムでは、アルバイトはジムの器具を無料で使えたので、ちょっとした空き時間とか待ち時間も鍛えていて、どんどん筋トレにはまっていきました」
現在はグラビアという、より肉体を見せる仕事になり、ボディメイクにもさらに力を入れているという。
「やっぱり露出をするお仕事なので、このお仕事を始める前よりトレーニングも意識していますし、食事もなるべく低脂質高たんぱくなものにするよう心掛けています」
このため以前よりもずっとボディはパワーアップしているというが、さらに理想のボディに向け取り組んでいるのがお尻のトレーニングだ。
「私、体のわりにお尻が小さいねって言われるんですよ。なのでお尻を鍛えつつ、くびれも出るようにトレーニングしています。スレンダーといよりは、むっちりしつつも引き締まった、健康的な感じになれたらいいなと思っています」
真面目な性格だけに探究心もすごい。2023年の風吹ケイは、さらに迫力を増したボディで魅了してくれそうだ。
(取材・文/徳重龍徳)▽風吹ケイ(ふぶき・けい)1999年4月5日生まれ、大阪府出身。Twitter:@kei_fubuki_Instagram:kei_fubuki_
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