チャンミ(シン・イェウン)は兄の死の真相を探るために、兄の学校へ転校する

“WEBドラマの女神”韓国ティーンの憧れにもなったシン・イェウン、復讐スリラーで新境地<代理リベンジ>

2022.11.16 07:10
チャンミ(シン・イェウン)は兄の死の真相を探るために、兄の学校へ転校する

韓国の大ヒットWEBドラマ「A-TEEN」の主役でデビューし、“WEBドラマの女神”と呼ばれたシン・イェウン。近年は地上波ドラマでも主役を担い、代替不可の女優としてキャリアを重ねている彼女が、11月9日よりディズニープラスで配信が開始された「代理リベンジ」で、亡くなった双子の兄の死の真相を探る妹役で出演。新たな魅力で輝いている。

兄の死は絶対自殺ではない、と確信するチャンミ

この作品は、双子の兄の死にまつわる真実を探し求める主人公・チャンミ(シン・イェウン)と、不公平な世の中に立ち向かって復讐代行を始めたスホン(ロモン)が人生を揺るがした衝撃的な事件に巻き込まれて繰り広げられる、ディズニープラスオリジナルのハイティーン復讐スリラー。毎週水曜に2話ずつ追加され、全12回の編成となる。

チャンミは、釜山の施設で暮らす高校2年生。双子の兄・チャンギュ(カン・ユル)は幼い頃にソウルの夫婦の養子となり、別々に暮らしているが今でも仲が良く、連絡を取り合う仲だ。そんなある日、学校の休み時間にテレビ電話で話していると、チャンギュが居た教室に何者かが入ってきた。彼は「ちょっと待ってて」と画面を下に向けた後、そのまま電話が切れる。

そのまま連絡がとれなくなり、心配になったチャンミが彼の学校を訪れると、チャンギュが飛び降り自殺したと知らされる。週末には釜山に来ると約束し、話があるとも言っていた兄が自殺などするわけがないー彼女はそう訴えるが、彼の養父母も警察も「自殺」と断定し、取り合わなかった。どうしても納得できない彼女は、死の真相を探るため、彼の高校に射撃部の特待生として転校する。

チャンギュは養子となってからは“パク・ウォンソク”という名前になっていて、学内ではチャンミが妹であると誰も分からない。妹だと知れたら真実が明かせないかもしれない、と、彼女は関係を隠すことにした。

チャンミが出会ったスホンの秘密とは…

彼女はソウルに引っ越した日に、スホンという学生と知り合う。彼は転校先の同じクラスの生徒だった。チャンミは初日から兄の死について探り始め、「アジョンという生徒と付き合っていた」と知り、教えられた彼女の携帯に電話する。すると、出たのはなぜかスホン。不可解に思った彼女はそのまま彼を尾けると、彼が向かった先は病院。そこで彼女は、スホンが脳腫瘍で余命半年と医師に宣告されているのを見てしまったが、知らないふりをすることに決めたのだった。

スホンは、実は落ちたチャンギュを見て通報した人物だった。しかし、親しいわけではなかったと言う。また、チャンミがチャンギュのことを探る中で、“パク・ウォンソク”は、彼女が知っているやさしい兄とは違い、女子学生を平気で脅し痛めつけるようなヤツで、「彼が死んで喜んでる生徒はたくさんいる」と知りショックを受ける。

そんな中、学校で女生徒の自殺未遂事件が起きる。彼女は自分を暴行した有力者の息子・ジュンギョン(チン・ホウン)が復学してきたことに耐えきれず手首を切ったが、一命は取り留めた。ジュンギョンをどうしても許せない白髪の女生徒・ソヨン(チョン・スビン)は、スホンに彼への復讐を持ちかける。ソヨンもかつて転校初日に入院するほどのヒドいイジメを受けたが、スホンが加害者たちをボコボコにしてソヨンに謝らせたという過去があった。最初は躊躇していたスホンだったが、カネが稼げると聞かされ、母親の入院費が払えず苦労していた彼は、その頼みを請けることにしたのだった。

射撃選手役のために資格も取得する努力家

シン・イェウンは、チャンミについて「元々は明るくて外向的だったが、兄の事件の真相を探る中で強くなった人物で、心が痛かった」と説明し、「観ている方が、あの子を励ましたい、という気持ちになれるように演じた」と製作発表で語っていた。

また、射撃部のエースという設定のために、ダンベルを持ち歩いて腕を鍛え、ヒマさえあれば射撃場で訓練したんだとか。そのおかげで、10点満点を出せるようになり、選手の資格証も取得。用意していた代役も使わずに射撃シーンをこなしたそうだ。

これまで明るい役が多かった彼女だが、「私に対する印象でよく聞いたのが、笑っているときはとても明るいけど、真顔になった瞬間にとても冷たく見えるということ。それがストレスだったときもあったけど、これを演技に生かせるなら、それは私だけの大きな武器になると考え、今回の台本を読んだときに、今、それをお見せしなければならない、と思った」と語った。

そして「チャンミが眠れず、悩みが多くて犯人を探す大変な姿を現したくて、メイクも全くせず、目の下のクマも隠さないようにした」と役作りについて語り、視聴者が「あの子誰だっけ?シン・イェウン?」と思ってくれたら成功だ、と話していた。チャンミを演じることで、射撃でも演技でも多くの挑戦をして、苦労も多かったが、その分大きな達成感と幸せを感じたそうだ。

デビュー作の驚異的なヒットで10代のアイコンに

シン・イェウンは幼い頃から祖父がやっていた演劇を見て育ち、自然に俳優を目指すようになり、芸術高校に進学。大学も演劇映画科に進学した。そして、TWICEやStray Kidsで有名なJYPエンターテインメントの俳優部門の練習生に。その後、2018年にWEBドラマ「A-TEEN」の主役をオーディションで勝ち取った。18歳の高校生たちの愛と友情、悩みを現実的に描いたこの作品は累積再生数2億ビューを超える驚異的な大ヒット。彼女のファッションや使った化粧品は次々に話題になり、社会現象級の人気で一躍10代のアイコンになった。「WEBドラマの女神」というニックネームも付いたほどだ。

そして、tvN局のドラマ「彼はサイコメトラー」の主役に大抜擢。tvNはケーブル局だが地上波並みの大きな局だ。練習生から1年とかからないハイスピードで大役をまかされるまでになったが、決して浮かれるようなことは無く、第1話が放送されたときには「私がテレビに出るなんて」と、とても不思議で緊張しながら観て、何度も何度も観返したそう。

その後、「おかえり」「場合の数」など休む間もなく次々とキャリアを重ねた後、1年間の休息に入った。それまでは、休むと自分自身が情けないと感じてしまい、それが自分でとても嫌だったそう。「もちろん前だけを見て走るのもいいけど、それでは見逃す部分がきっとあると思った。ますます成長して進むためには、がむしゃらに進むより振り返る時間が必要だった」との思いから、しっかり休み、やりたかった趣味に次々に挑戦。おかげでリフレッシュして、「周りを見回せる比較的広い器の人間になれた」とのこと。演技活動に良い影響を与えることができたようだ。

嫌われ役にも挑戦

休息の後に挑戦したのが「ユミの細胞たち シーズン2」での、悪気の無いかわいこぶりっこで男性を惑わせ、カップルの仲を危うくさせる役だった。視聴者に嫌われることは覚悟で、愛され役ばかり演じてきた彼女は新たな面を見せられると挑戦した。「“もう出てくるな”と言われたら、それだけ見たくないほど良い演技をしたという意味だから内心嬉しかった」と、悪口を言われたことをむしろ感謝していた。

「まだまだ足りない部分も多く、一生自分に100%満足することはできないと思うけど、作品を終えたときに自分でよくやった、お疲れ様、と言えるように上手くやり遂げる俳優になりたい」という彼女が新たに挑戦した今回のチャンミ役。ドラマはまだ序盤で、今後彼女がどのような事件に巻き込まれていくのかは未知数だが、今までにない芯の強い役柄で新たな一面を見せてくれそうだ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部

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