葉山奨之“亮太”、気合十分で初試合に挑むも複雑な表情に<シコふんじゃった!>
葉山奨之と伊原六花がW主演するドラマ「シコふんじゃった!」の第4話が11月9日に配信スタートした。相撲部に男子メンバーが続々と加わり、初試合に挑めることになった亮太(葉山)。しかし、相撲を始めたばかりの亮太たちにはほろ苦いものとなった。(以下、ネタバレがあります)
男子団体戦に挑む亮太たち
同ドラマは、本木雅弘主演で1992年に公開され、日本アカデミー賞5部門受賞など高い評価を得た映画「シコふんじゃった。」から30年後の新たな物語を描く。映画で監督・脚本を務めた周防正行が総監督となり、ディズニーの公式動画配信サービス・ディズニープラスで毎週水曜全世界へ独占配信。
舞台となるのは、またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部。卒業単位のために入部した亮太(葉山)と相撲以外への興味ゼロな穂香(伊原)を中心に、現代の若者たちの魅力がつまった青春ストーリーが繰り広げられる。
第4話は、レン(高橋里央)、悠真(森篤嗣)、そして引きこもりだった俊(佐藤緋美)が加わった相撲部が、いよいよ団体戦に挑むことに。
気合はあったけれど、結果は…
試合当日、教立大学相撲部にとって4年ぶりの団体戦参加で、OBたちもこぞって応援に駆け付けた。OBの熊田(六平直政)が一勝したら土俵俵(どひょうだわら)を贈ってくれる約束をしているため、少なくとも一勝を目指す亮太たち。
初戦の相手、北東学院大学の監督は、かつて映画「シコふんじゃった。」で“北東のケン”と呼ばれるライバルだった倉高(宮坂ひろし)が務めているというサプライズも。また、その北東学院相撲部の現主将を務めているのは、穂香の幼なじみ・海斗(樫尾篤紀)だった。
先鋒のレンは相手の雰囲気に気圧されてしまったのか、押し出しであっという間に負け。続いた俊も負け、悠真は他校の女子生徒に筋肉をほめられ、土俵の上で相手と筋肉の見せあいとなって怒られつつ、勢いよく突っ込んでいくもさらりとかわされてそのまま土俵外に飛び出して負け。大将戦で海斗に挑んだ亮太も負けてしまった。
その後も、俊が“八艘飛び”の秘策で挑むも飛び上がったところを抱えられて場外へ、亮太はまわしの後ろを取られてクルクル回りながら押し出しを耐えたにも関わらず尻もちで負け、さらに細すぎる体の部員がそろう大学にも、亮太が張り手で勝ちかと思いきやルール違反で全敗してしまった。
初の試合は、見ている側にはドタバタで面白さがあったが、亮太たちは海斗から「あんたら相撲をバカにしてんのか。礼儀もルールも知らねぇ。二度とふざけたマネすんな」と怒られる始末だった。
主人公の揺れる心を葉山奨之が体現
OBたちとの反省会で怒る熊田を、教授の夏子(清水美砂)が「一番悔しいのは本人たちです」といさめた。それを受け、熊田は「お前ら今日限り相撲やめていいぞ。この年になって思うのはな、人生は好きでもないことをやってる暇なんかない。相撲じゃなくてもいい、なんか一つ、本気になれるもんを探せ!」と言った。
それに「別にこっちだって、無理に続けようなんて思ってませんよ。もともと1回試合に出れば卒業できるって約束だったし」と明かした亮太。夏子に「そうね、あとは森山君次第」と言われて席を立った。
帰ろうとしたところ、OBでちゃんこ店を営む田中(田口浩正)に、翌日に女子の試合を控えている穂香への夕飯を持っていくよう頼まれた亮太。部室に向かうと、穂香は海斗と懸命に稽古していた。
亮太は稽古後の穂香に「なんでそんなに相撲が好きなの?」と問い掛けた。穂香は「何かあったのか?」と心配しつつ、その日の試合の反省点を指摘しながら、「わー(私)は、子どものころ、自分よりでっかい男の子を倒したのがうれしくて相撲を始めた。相撲は力だけじゃない。男も女も小さくても大きい人と戦える競技だ。だから相撲が好きだ」と語った。
前回、OBの一人、青木(竹中直人)が「本気でやればきっと楽しくなるから」と言っていたが、今回も熊田から飛び出した「本気」という言葉。人生の先輩たちの言葉に、見ているこちらの胸にも響くものだったが、亮太は何を感じたのか。
試合後に幼なじみの咲(手島実優)たちに「終わって清々したよ」と言っていたのだが、穂香との話のあと、頭を下げて複雑そうな表情を浮かべていた。揺れる心を表現した葉山の今後の演技にも大いに期待したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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