「オールドルーキー」に出演中の岡崎紗絵

岡崎紗絵、社長秘書役で意識するのは「“どちら側でもない”ということ」本心を引き出してくれた存在も明かす<オールドルーキー>

2022.08.31 07:00
「オールドルーキー」に出演中の岡崎紗絵

綾野剛が主演を務める日曜劇場「オールドルーキー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)に、岡崎紗絵が出演中。同作では、主人公・新町(綾野)が働く「ビクトリー」の敏腕社長秘書・真崎かほりを演じており、飲み会を開いては社員たちに優しい言葉を投げかけるという“女神っぷり”が話題になっている。このたび、WEBザテレビジョンでは岡崎にインタビューを実施。かほりを演じる上で意識していることや、撮影現場の裏側、そして10年の芸能活動を振り返り、ターニングポイントとなった作品などについてたっぷりと語ってもらった。

同作は、サッカー以外のスキルや経験が何もないどん底に追い込まれた主人公が、新たな目標に向かって生きるヒューマンドラマであると同時に、もう一度娘が誇れる父親になるために奮闘する家族再生の物語。

脚本は「HERO」シリーズなどで知られる福田靖氏が担当し、トップアスリートたちの“生の声”を反映しつつ、セカンドキャリアへ踏み出す主人公の姿を完全オリジナルで描く。

かほりは「物事を俯瞰で見ることができる人物」

――今作で演じるかほりはどういう人物ですか?

優しくて、器用な方だなと思います。人の気持ちを汲み取れるからこそ、みんなが向かっていく方向をうまくアシストしたり、行き過ぎていたらスッと止めたり。だから、社員兼社長秘書として動ける人なんだと思います。

社長や会社のことも理解しつつ、社員たちのことも分かっている、物事を俯瞰で見ることができる人物です。

――そうなると、演じる上で意識しているのは「メンバーそれぞれを見る」という部分なのでしょうか?

そうですね。“どちら側でもない”ということを意識しています。社長サイドに寄り過ぎていても、社員のみんなと離れちゃいますし。でも、みんなと仲良いだけじゃなく、社長のやり方も理解している。あくまで中立の立場であるという意識を持ちながら演じています。

「ビクトリー」の面々は“バランスの良いチーム”

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

本当にみんな仲良くて、空気感はすごく柔らかいです。作品自体も温かい物語ですし、みんな優しくて、温かい人ばかりなのでやりやすいです。

盛り上がるところは盛り上がって、熱くなるところはみんなで考えてという切り替えがしっかりできて、バランスの良いチームだなと思います。

――ムードメーカーはいらっしゃいますか?

現場は自由な人たちが多くて(笑)。おのおの言いたいことを言って、それを聞きたい人だけ聞いていて、ふと見たら違うことをやっている人もいて。

――自由で居心地が良さそうですね。

そうなんです、拾いきれないボケもあったりして。スルーしている人もいれば、頑張って拾っている人もいて…(笑)。すごく面白いです。

座長・綾野剛は“寄り添う力”で現場のムードメーカーに

――高柳社長を演じる反町隆史さんと共演してみていかがですか?

かっこいいですね…とってもスマートな方です。気さくですし、話し掛けてくださるんです。最初は緊張したのですが、そうはさせないような柔らかい空気感を持っていて。一緒にいる時間が長いからこそ、お話してくださるのはうれしいですし、こちらもお話しやすいです。

――高柳社長といえば第4話で果奈子(榮倉奈々)のファンだと告白して以降、デレデレモードが「かわい過ぎる」と話題です。

そうなんです! とってもチャーミングですよね。普段とのギャップがすごいのですが、とってもチャーミングで。(高柳社長のシーンは)いつもみんな胸打たれています(笑)。

――綾野さんはどのような印象ですか?

“現場をよく見ている方”という印象です。俳優部もそうですし、スタッフさんもそうだし、みんなのことを見ているっていう感じがして。視点がいくつもあって、何個目が付いているんだろうって思います(笑)。それに、気遣いの方でもあるので、安心感があります。

相談をするときも、ちゃんと向き合ってくれるんです。そういう部分でも新町さんの空気と近しいものを感じるときがあります。

――なるほど。座長としてみんなを束ねて引っ張るというよりも、寄り添って支えてくれる存在なのですね。

もちろんグイッと引っ張ってほしい場面では引っ張ってくださるのですが、普段は「どうしたい?」とか「自分自身はどう思うの?」と優しく誘導して、自分の本心を引き出してくれるんです。

芸歴でいうとすごく先輩なのですが、言いやすい空気感を作ってくださるので、ある意味ムードメーカーは綾野さんなのかもしれません。

初めてづくしの現場で「いろんなものを吸収できた」

――今年の8月でデビュー10年という節目を迎えましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?

あっという間でした。10年分(経験を)詰めているかと言われるとドキッとする部分もありますが、常に準備してベストを尽くして目の前の仕事に没頭できていたとは思ってます。

――ご自身にとってターニングポイントとなった作品を教えてください。

撮影を終えてみて“心が成長したな”と思ったのは「教場Ⅱ」(2021年、フジテレビ系)です。

――このタイミングで髪の毛もバッサリ切りましたよね?

そうですね。人生で初めて20cmほど髪の毛を切って、ショートカットになりました。あとは、警察学校が舞台ということで1か月くらい前からみんなで訓練をして、チームワークを高めてから撮影に入るというのも初めての経験でした。

――今当時を振り返ってみていかがですか?

苦しい思いもたくさんしましたが、終わってみると自分がこの場所に身を置けるというのはすごい経験だったんだなと思える作品でしたし、いろんなものを吸収できたなと感じています。

「どう成長していくのか注目して見ていただきたいです」

――2021年夏から5クール連続でドラマ出演されていますが、役の切り替えに苦労することはないですか?

あまり苦労したことはないですね、キャラクターがそれぞれ違うので。例えば、「ナイト・ドクター」(2021年)と「ドクターホワイト」(2022年、ともにフジテレビ系)でいうと、医者役をやって患者の役をやるっていう…あんまりないですよね。

でも、一貫していえることは芯の強い女性を演じることが多いです。でも、それぞれが持つ特徴を大事にしながら、役への理解を深めるようにしています。

――作品ごとの“声の変化”も魅力的だなと感じるのですが、演じる上で何か意識していますか?

本当ですか、ありがとうございます!(笑) 実は、昔は自分の声があまり好きではなくて。でも、このお仕事をする中で「声は武器だよ」と言ってくださる機会が増えて、やっと「この声で良かったんだ」と思えるようになりました。

演じる上で声の意識は結構あります。どう聞こえるかというのは常に気にするようにしています。役によって声のトーンも違いますが、地声に近い低めのトーンで演じる機会がないので、いつか低い声が出せる役をやってみたいです。普段から地声でいけるか探ってみたりしているのですが、低すぎてなかなか難しくて…。

声質がもっと女の子らしければ似合う役も違うのかもしれないのですが、今の声質だからこそ芯の強い、正義感のあるキャラクターを演じる機会が多いのかもしれません。

――なるほど、たしかに声によってキャラクターの印象は左右されますよね。

そうなんです。仕事もできるかできないかでいえば、できるキャラクターを演じる機会が多いんです。思えばポンコツキャラをやったことがないので、いつか挑戦してみたいです!

――最後に、ドラマ最終回に向けた見どころや注目ポイントを教えてください。

かほりは、第8話から徐々に出てきたように社長の命があるんですよね。中立の立場にいる人間だったはすが、社長側に寄って新町さんの行動を監視するという役割に対して葛藤が生まれてきます。

そんな中で「ビクトリー」の絶対的リーダーである社長に、自分が何を進言していくかという部分が見どころになっていくんじゃないかと思います。

第9話でかなり衝撃的な展開があったと思うのですが、第10話でみんながどう成長していくのか注目して見ていただきたいです。

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