

“SNSで素顔を晒す覆面レスラー”スターライト・キッド「私が女子プロレス、そして時代を変えたい」
8月13日にテレビ朝日系で放送された『プロレス総選挙』は、大きな反響を呼んだ。そしてスタジオでオカダ・カズチカや棚橋弘至と並んで出演した、150㎝の小さなマスクウーマン(オカダとの身長差は実に41㎝!)の存在に目を奪われた“プロレスを知らない”視聴者も多かったようだ。番組内では堂々、第11位(男子を含めた総合順位。女子部門では第1位!)にランクインした彼女の名前はスターライト・キッド。いまや女子プロレス界を代表するスターダムの人気者である。だが、彼女がここまで来るにはマスクウーマンならではの苦悩や挫折があった。令和という時代が生んだニュータイプのダークヒロインが、心の中のマスクを脱いですべてを語る(前後編の後編)。
ヒール転向を『闇落ち』と表現したことで、スターライト・キッドの特異な世界観はより広がりを見せるようになった。リング上での策略に満ちたマイクパフォーマンスはもちろんのこと、スターダムの親会社・ブシロードの株主総会に出演した際には「業績をあげろ、黒字にしろ!」と木谷高明オーナーにビンタ一閃。
マスクウーマンにしてヒール、という存在だからこそ成立する悪逆非道な行為だったが、これでなにをしでかすかわからないキャラクターが確立された。自分の意志でマスクを被ったわけでもなければ、みずから進んでヒールに転向したわけでもない。でも、そのふたつの要素は彼女にとって人生を変える魔法の鍵となった。
「たしかにヒールになってチャンスがたくさん巡ってくるようになった。でも、スターダムは選手がいっぱいいるし、流れもすごく早いから“目立つこと”を維持することの難しさも感じている。いい試合をするのは当たり前で、そこに至るまでの話題を盛りあげていくことも大事だからね。まさか1年前にヒールに転身したときには、こんなことで悩むことになるなんて想像もしていなかった(苦笑)」
そんなスターライト・キッドだが、SNSではまた異彩を放っている。
かつて『有吉反省会』で“SNSで素顔を晒しすぎている覆面レスラー”として取り上げられたことがあったが、その路線はヒールになっても変わらず、巡業中のオフショットでは覆面を脱いだ写真で埋め尽くされている(もっともコロナ禍でしっかりと口元にマスクは着用してはいるのだが……)。
「ヒールになったからって、そこまで変えるのはおかしいでしょ? 根本的な部分は変わってはいないんだから。まるっきり素顔を晒しているわけではないし、鼻だけはしっかりと死守しているから大丈夫(笑)。でも、こうやって話題になるのも、素顔の一部を見せることでいろいろと想像を膨らませることができるのもマスクウーマンならでは、だからでしょ? こういう二面性って、いまの時代だからこそだから出せるものだと思うし、そうやって話題にしている時点で、みんな、私の掌で転がさられているんだよ、ウフフフ」
衝撃的だったのは、先日、スターダムの公式YouTubeにアップされた動画。なんとマスクウーマンなのにメイクの仕方をレクチャーしているのだ! たしかにマスクの下のメイクは魅力的で気にはなっていたが、どうやってメイクをしているのかを逐一、お届けする動画はプロレス界初、なのかも⁈
「あれは女の子のファンからのリクエストがすごく多かったから。インタビューでどんな化粧品を使っているのかを全部、話したことはあったんだけど、どうやってメイクをしているのかは動画じゃないと、なかなか伝わらないしね。
そういう動画が出せるようになったのも、女の子のファンが増えたから。以前はほとんど女の子のファンっていなかったけど、最近、すごく増えた! だからこそ女の子に向けてもどんどん発信していきたいし、私はプロレスを女の子や子供たちにも届けたいと思っている。そこからプロレスに興味を持ってもらって、最終的には私に憧れてプロレスラーになってくれる子が出てきたら本望ですよ。
うん、憧れられる存在になりたい。そういう意味ではマスクウーマンって目に留まりやすいからいいんじゃない? それこそ普段はプロレスを見ない、見たこともない人でも、私を見たらプロレスラーだってわかるわけだし」
ただ、ここまでSNSで素顔の一部を連日のように露出しまくっている、という裏には、心のどこかで「素顔でもファイトしたい」という願望があるのではないか?
「いや、まったくないです。ここまで来たら、マスクを脱がないで一番になりたいし、オンリーワンの存在になりたい。プロレスラーといえばスターライト・キッド、と言われるようになれたら。いままでマスクウーマンでトップになった女子プロレスラーはいないと聞いているので、私が女子プロレスを、そして時代を変えたい」
たしかに彼女のような存在は平成の世にはちょっと早かったのかもしれない。それが令和という新しい時代がようやくスターライト・キッドに追いついた。4月に開催された後楽園ホール60周年記念の『還暦祭』ではメインイベントに抜擢され、週刊プロレスの表紙を単独で飾った。令和の女子プロレスを語る上で、スターライト・キッドは欠かせない存在となってきている。
11月20日には新日本プロレスとスターダムによる初の合同興行が開催され、その大会でIWGP女子王座が新設されることも決まった。プロレスファンなら確実に反応するであろう「IWGP」の4文字。そのベルトを巻くことが時代を変える近道にも思えるが……。
「たしかに初代王者という響きは魅力的だけど……いまの私にはまだいらない、かな。まだスターダムの赤と白のベルトを巻いていないことも理由のひとつだけど、せっかくの合同興行なんだから、私はミックスドマッチ(男女混合試合)に出場したい! デスペっち(エル・デスペラード=新日本プロレスのマスクマン)と組んで試合をするのが、この大会で求められていることなんじゃないかな?
あとは後楽園ホール以上のビッグマッチでメインイベントをやったことがないので、いつかはAZM(あずみ。スターライト・キッドのライバル)とのシングルでメインイベントを務めたい。2月の新潟でそのチャンスがあったけど、ファン投票で負けてメインにはなれなかったから。理想はお互いに赤と白のベルトを巻いての一騎打ちだけど、いま開催中の5★STAR GP2022(真夏のシングル最強決定戦。2カ月以上に渡る過酷なリーグ戦を全国で展開中である)の決勝戦っていうのも面白いかも。ビッグマッチのメインイベントという景色はまだ見たことがないから、経験することでまたなにか変われると思う」
年齢不詳ではあるが、8月18日でまたひとつ年齢を重ねることになる。プロレスラーとしてのキャリアも、もうすぐ8年目に突入。もはや「キッド」ではないかもしれないが、令和初の女子プロレスブームの大爆発に向けて、マスクの下の妖しい瞳は今日も策略でギラギラと輝いている。
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