初めてのヌード写真集を発売する京佳にインタビュー 

元夢アド・京佳、ヌード写真集はグラビアの“ゴール地点”「やれるのは限られた人だけ」

2022.03.04 08:30
初めてのヌード写真集を発売する京佳にインタビュー 

グラビアアイドル・京佳が、初のフルヌードを収録した「京佳ラスト写真集『FRONTERA』」(講談社/税込4180円)を3月4日(金)に発売。アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバーとして7年間活動し、グループを卒業した2019年4月からはグラビア、YouTubeをメインに幅広いフィールドでその才能を発揮している。2022年1月4日に発表したフルヌード写真集の発売は、大きな反響を呼んだ。“グラビア引退”も宣言しており、本作は京佳の集大成といえる作品となる。フルヌードの写真集に挑戦するきっかけから、環境が変化にともなう“成長”などについて話を聞かせてもらった。

親は反対も「やれば“グラビア”はおなかいっぱいになれる」

――今回の写真集はいつごろから考えていましたか?

1年半くらい前ですかね。「ヌード写真集を出そう」という明確な考えはまだなかったんですけど、「グラビアを引退しよう」という考えになりました。その後でやりたいことが見つかったりしたというか、考えが変わったのが2020年の10月ごろ、だいたい1年半ぐらい前だったんです。

――家族の方に相談は?

しました! さすがに最初は反対されました(笑)。家族に反対されて、私も「うん、やめる」となったんですけど、よくよく考えたら「これはやった方が面白いぞ。これをやれば、自分の中で“グラビア”はおなかいっぱいになれるんじゃないかな」って。

――ヌード写真集を出すことで、グラビアの仕事をやり切るという感覚で?

そうです。私個人の考えですけど、グラビアの中でのゴール地点は“ヌード”だと思っていました。それをやれるのは限られた人だけだし、私自身、ヌードに対して前のめりというか、積極的に挑める性格なので、「やっぱりやってみよう!」と思ったんです。

――自分の中でいろんな思いを整理した結果、やった方がいいと。

はい。お話を頂いたのが、ずっとお世話になっている講談社さんだったというのも「やりたい」と思った理由でした。これまでの写真集も全部講談社さんから出していただいていますし、編集の方とかはみんな親戚のおじさん、お兄さんみたいな感じで私の成長を見守ってくれていて(笑)。初めて講談社に来たのが2014年の「ミスiD」の時なので、長いですね。

タイトルのきっかけはワインの名前

――タイトルは「FRONTERA」。これはスペイン語なんですね。

英語だと“FRONTIER”なんですけど、響きが格好良いなと思ってスペイン語の“FRONTERA”にしました。新開拓とか国境とか山頂とか、いろんな意味があるんですけど、それも今の私の心境にピッタリだなって。きっかけは家に置いてあったワインなんです。ワインの名前が「FRONTERA」だったんです。「めっちゃ響きいいじゃん!」と思って意味を調べたらピッタリで、もうこれしかないなって(笑)。

――表紙の写真もタイトルと同時に発表されましたが、すごく爽やかな感じですね。

大人の方がいくつか候補を出してくださって、その中から今回の表紙に決まったカットと、もっと大人っぽいカットの二つの中から最終的に決めようってことになりました。あどけない明るい私と大人っぽい私。最初は大人っぽい方がいいなと思ったんですけど、「どっちの裸が見たいかな?」と考えた時に、新しい構図も含めて、あどけないほうがより興味を持ってくれそうだなって。16歳から“プロフェッショナルロリ巨乳”という肩書きでやってきていますから、最後の写真集だしやっぱりこっちにしようって(笑)。

撮影前の心境を告白「これはヌードをやる子にしか分からない感覚だろうなぁ」

――写真集のテーマは?

元気な感じを出した“令和なヌード”。そういう新しい感じにしたいと思って、決まってからは毎週毎週編集の方と打ち合わせをしました。いい意味で哀愁がないので、見て元気になれるようなアグレッシブで生命力の高い1冊になりました。撮影場所は沖縄と東京と千葉です。

――撮影はいつもと違う緊張感もあったんじゃないですか?

そうですね。行きの飛行機の中で「私、これから脱ぐんだ…」って、いつものグラビア撮影とは違う気持ちになりましたね。気持ちを落ち着かせるために機内で「世界の果てまでイッテQ!」(毎週日曜夜7:58-8:54、日本テレビ系)を見ていたら、笑って元気が出てきました。これはヌードをやる子にしか分からない感覚だろうなぁ。やりたくてやったので、不安はなかったんですけどドキドキしました(笑)。

――“やりたいことをやる”というのが京佳さんらしさだと思います。グループを卒業して、事務所を退所してフリーになって、そこからは全てが自分自身で判断をしないといけないというか、判断できるというか。

それが自分にとっても大きな変化でした。

――7年間のアイドル活動という経験が今に生きている部分もたくさんあると思います。

はい、そこでの経験が今、めちゃめちゃ生かされていますし、本当に感謝しています。あの7年間頑張ってくれた自分がいなかったら、今の活動はできてなかったです。

――“やりたいことがあったら、とにかくやってみる”というのは昔からですか?

はい、計画性なく行動してきました(笑)。やってみて楽しかったら続けるし、自分に合わないと思ったり、ダメだなって思ったら「やめよう!」ってくらいの気持ちで。特にフリーになってからはマイペースでできているので、めちゃくちゃ楽しいです。

夢アド卒業後は「目標がなく、1年ぐらい落ちていた」

――今回の写真集の発売も大きな転機ですけど、グループ卒業とフリーになった時期も大きな転機になっていましたね。

そうですね。夢アドをいい辞め方ができなくて卒業ライブもなかったですし、目標がなくなってふわついていました。例えるなら、Googleマップの赤いピンが立っていなくて、目的地も分からず、道筋も分からなくて、辞めてから1年ぐらいは結構落ちていましたね。「何のために生きているんだろう」「何のために頑張っているんだろう」って。

でも、“休憩期間”というか、今思えばそういう時期も必要だったなと思います。それを乗り越えたのが、最初の方でお話した2020年の10月頃。「海外に行こう!」って目的地を見つけて、2022年4月というタイムリミットを自分で決めて、「それまでに今やっているグラビアのお仕事を中途半端な状態で終わらせず、やり切ろう!」って。

グラビアのお仕事もやれることを片っ端からやろうと決めて、それまではお話を頂いても断っていた「撮影会」もすることにしました。プライドとか、今まで作ってきたブランディングがあったので、それまでは撮影会という選択肢はなかったんです。でも、期限が来たら辞めちゃうわけだし、何度もお話を頂いていたということもあったので、自分から連絡して「出ます!」って(笑)。

撮影会も他のイベントとは違う雰囲気で楽しかったですよ。そういうふうに頑張っていたら、「FRIDAY」さんから「久々に京佳ちゃんを撮り下ろしで」って声を掛けていただいたので、「頑張っていれば、みんな見てくれているんだな」とうれしくなりました。そこから「FRIDAY」さんに何回か撮り下ろしで出させていただいて、今回の写真集につながったんです。

“元アイドルがヌード”にファンからは多くの意見

――追い掛けてくれている人はそこまでの道筋も分かっていると思いますが、それでも“元アイドルがヌードになる”ということに関しては、いろんな意見があったと思います。

YouTubeで賛成か反対かを聞いた時、たくさんの人がそれぞれすごく長いコメントを書いてくれました。賛成意見も反対意見も、みんなの考えや思いがしっかりと伝わってきてうれしかったですし、「今でもこれだけの方が私のことを見てくれているんだ」って。

アイドルをやっていた時は、毎週のようにイベントがあって会えたりしましたけど、辞めてからは会う機会が少なくなりました。“会うこと”ってお互いのエネルギーが一番燃えることだと思っているので、それが減ったことでファンの方の私への熱量は下がっているのは分かっていました。

それでも、アイドルをやっていた7年の間に「京佳ちゃんを少しでも好きだった」って時期があった人は少なからずいると自負していて。京佳を知っている人が多い…それが強みかなと思います。今の熱量がどうこうじゃなくて(笑)。でも、それがあったから今回の写真集も出せたんじゃないかなって。

――今回、ヌード写真集発売というだけじゃなくて、“グラビア引退”や“海外留学”という情報もあって、京佳さんを好きな人たちが記念に1冊という気持ちになっていると思います。

「とりあえず見とくわ」って感じで(笑)。1月4日に「ヌード写真集を出しますよ」と発表したんですけど、その日のTwitterはめちゃくちゃ面白かったです。タイムラインが一気に賑やかになりました。

グラビアを卒業して海外留学へ「人生が変わっちゃうと思う」

――3月6日(日)に秋葉原の書泉ブックタワーでの発売記念イベントが“会える”イベントの最後で、その後は海外留学ですね。

正直、海外に行ったら人生が変わっちゃうと思うんです。まぁ、人生を変えたいと思って行くわけですけど。でも、すごく寂しさはありますね。グラビアの最後の撮影日、泣きましたもん。グラビアに対してめちゃめちゃ愛情があって、愛情があるからヌードにもなれました。

10代の頃からグラビアをやってきて、「ずっとここにいていいのかな? それだと自分は成長できないぞ」っていう気持ちが強くなって、大好きで楽しいのは分かっているけど、だからこそこれ以上やっていたら嫌いになっちゃうかもって。グラビアを大好きだと思っている今こそ、やり切って次に行かないと!って感じですね。これまでたくさんの雑誌にも出させていただいたし、後悔はないです!

――海外でやりたいことも明確にありますか?

はい、“ものづくり”とか、すごく明確にやりたいことが決まっています。今はまだ言わずにおいて、タイミングを見て発表していきたいなと思っています。TwitterとかInstagramとかYouTubeとか、SNSはそのまま続けるつもりなので、そこで私の様子を見てもらえれば。せっかく海外に住むんだから、YouTubeも日本人でも外国人でも楽しめるような動画を作りたいと思っています。初めての留学だし、英語もあまりしゃべれないけど、まっさらな状態でたくさん吸収したいなと思っています。

――これまでも、環境の変化が京佳さん自身の成長につながってきましたから、4月以降、また成長しそうですね。

すでに人生をめちゃくちゃ楽しんでいるのに、海外でさらに刺激を受けたらどれだけ楽しくなるのかな?ってワクワクしています。その前に、3月6日に秋葉原でイベントがあるので、来てくださる皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

◆取材・文=田中隆信

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