

ぱいぱいでか美、“TVレギュラー0本”でも平気なワケ 多方面で才を発揮<インタビュー>

バラエティー番組「有吉反省会」(日本テレビ系)で“下品な芸名”を反省し、その後レギュラーメンバーとしてその名を全国に轟かせた歌手・ぱいぱいでか美。刺激的な芸名とは裏腹に、冷静沈着なたたずまいと的確な言葉選びで、コメンテーターや執筆業もこなすマルチタレントとしても活躍している。さらには、ベテランアーティストから次世代アイドルまで幅広い出演者が登場するフェス「でか美祭」を立ち上げるなど、多方面でその才能を発揮。しかしながら、2021年9月に「有吉反省会」が最終回を迎えると同時に、テレビのレギュラー番組本数はゼロに。ネット上では今後の生活を心配する声まで寄せられた。「あれだけで食べていけるほど簡単な世界ではないから」と笑う彼女に、これまでの歩みと近況、今後の展望を聞く。
音楽・タレント・司会業…「どの仕事もめちゃくちゃ楽しい」
――音楽・タレント・司会業など幅広い活動をされているでか美さんですが、活動の軸はどれになりますか?
仕事量のバランスとは別に、自分の気持ちとしてはライブが軸にあります。ただ、歌手としての自分を広げるために他の仕事も頑張ってやっているというわけではなく、単純にどの仕事もめちゃくちゃ楽しいんです。だから、肩書きを聞かれたときは「タレント」と答えるようにしています。
――もともとは「歌手になりたい」という思いで芸能界に入ったんですか?
そうですね。だから音楽は一生続けていきたいなと思っているんですけど、そのためにいろいろなことをしているわけじゃないです。
――仕事の幅が広がっていった時期は?
「有吉反省会」に出演するようになってから、いろいろなお仕事をいただけるようになりました。
――司会業などもそういうところから徐々に増えたんですか?
純粋にただ年齢を重ねたことで、地下アイドル業界での“お姉さん”ポジションになっちゃったんです(笑)。自分としては何も変わらないまま“ぱいぱいでか美”をやっていただけなんですけど、単純に気付いたら後輩がだんだん増えていて、MCを任されるようになったという感じです。
――地下アイドル業界の中で顔が広かった、ということもありますよね。
それもあると思いますが、いろいろな地下アイドルがいる中で、私をMCに呼ぶのがきっとちょうど良かったんじゃないかなと思います(笑)。他のアイドルとは違うカテゴリーで気を遣わないというか、立ち位置的にハマりやすい存在になっていったんじゃないかなと。
――その立ち位置はご自身ではどう感じていますか?
すごくありがたいなと思っています。いただいた仕事を一個一個頑張ったり家で反省したりしている日々ですが、続けるだけで周りの人からの見られ方が変わっていくことを実感しています。MCは何回やっても「すごく難しい仕事だな」と思ってはいるんですが、もっと回数を重ねていけば、自分にも向いていなくはないのかなと思います。「向いている仕事」と言うのは恥ずかしいというか、まだ力が足りないと思っていますが。
「でか美といえば反省会」と思ってもらえていることはすごくありがたかった
――「有吉反省会」でのレギュラー出演は6年半。現在はテレビでのレギュラーが0本になったということで、ネット上では心配の声も上がっています。
それも仕方ないというか、テレビの私しか知らない人は「この子、仕事ゼロになっちゃうじゃん!」って思いますよね。あれだけで食べていけるほど簡単な世界ではないから「そんなわけはないよ」とは思いますが(笑)。その反面、「でか美といえば反省会」と思ってもらえていることはすごくありがたかったです。「有吉反省会」が終わるといううわさが出始めたころから、ずっとそういう声は届いていたし、最終回当日も私へ応援のメッセージをくれる方がたくさんいて、すごくうれしかった。
ちょっと引っ掛かったのは「今夜で見納めかぁ」という声。「引退するわけじゃないので勝手に見納めないでくださいね」というようなことをTwitterにも書いたんですよ。気持ちは分かるけど(笑)。
「無職じゃん」とか、もっときついことを言ってくる人もいますが、それだけ「反省会」に育ててもらったし、と思っていますね。YouTubeのイメージも強いみたいで「ハンバーグ師匠のYouTubeに出ているもんね」ってフォローしてくれる方もいるんですけど、それはそれで違うような気もしています(笑)。
――テレビ以外の活動を知らない人が多いんですよね。
そうですね。いつまでたっても「何をやっている人なのか分からない」ってすごく言われます。
――具体的な話で恐縮ですが、主な収入源はどれですか?
仕事の量としては、トークイベントやライブなどが多いです。ただ、メディア仕事の方が多くいただけることもあって、収入源としてはトントンくらいですね。コロナ禍になってからは無観客配信もすごく増えました。グッズ販売も収入源になっていますね。
――今後の人生設計で考えていることはありますか?
小さいころは正統派な歌手になりたかったんです。宇多田ヒカルさんとか倖田來未さんとかに憧れていました。今は全然違う路線になりましたけど、自分が「見られなくなるの寂しい」とまで言われるようになるとは思っていなかったし、良い意味で“思いもよらなかった人生”ですね。
私は、自分のプライベートと仕事をあまり分けて考えていないんです。プライベートの交友関係をファンの人に知られたくないとか全然ないので、自分の人生を見せるような仕事は自分にとっては苦じゃないなと思うんです。
年齢を重ねるにつれ、自分の仕事とか見られ方も変わっていくだろうし、そういう意味では結婚したいな、という思いもあります。
田舎の出身ということあって、昔は当たり前に結婚して出産するものと思っていたんですが、東京に出てきていろいろな価値観を知って、無理してするものじゃないなと思った。相手がいれば、くらいの気持ちだけど、結婚をすることで仕事がもっと面白くなるような気もするから、興味もありますね。
ぱいぱいでか美が明かす「理想の結婚」
――結婚・出産して、ママタレとして活動する方もいらっしゃいますね。
そうですね。母とか妻とか。言い方は難しいですが、単純に仕事の幅が広がりそうだな、と。あまり、仕事とプライベートを切り離して考えられないタイプなので。
――でか美さんにとって理想の結婚とは?
顔出ししてもいい夫がいいです。
――完全に仕事が軸になった条件ですね(笑)。
そうですね、どうしても嫌だったらいいですけど(笑)。でも、そもそも顔出ししちゃダメな人のことを好きになるのかな、と思うんですよね。たぶん、自分の仕事を完全に理解してくれる人としか恋愛できないので、例えば私が帰ってくるのが遅いことが理解できない人は難しいでしょうね。
――私生活を切り売りしていくから。
そうそう。例えば、家にいても自分がインスタライブしたいと思った瞬間にできないと絶対に嫌なんです。そんな人いるのかな?とも思いますけどね。
――では、ゆくゆくはママタレになっていくのでしょうか?
普段からテレビはめちゃくちゃ見ているし、テレビ大好きっ子なんです。もっとメディアに出ていきたいので、そのきっかけとして母であること、既婚であることが入ってくるなら面白いなと思います。なるべく長くやっていきたいんです。イベントでお客さんに会うのも好きなので、バランス良く続けていきたいですね。
――「有吉反省会」終了でテレビのレギュラーがゼロに。周りから心配されるほど困っているわけではないけど、露出が減る焦りはありますか?
そうですね。忘れられちゃうんじゃないか、とは思います。このまま忘れられるのが一番怖い。それに、また再び何かに出たときに「懐かしい」と言われそうで嫌ですね(笑)。
――早く次のレギュラーを掴みたいところですね。でか美さんの強みって何でしょう?
なんだろうな…。言葉に詰まらず、どんどん自分の意見が言えることは褒めてもらえることがあります。自分で言うのは恥ずかしいですが、コメントは得意な方なのかなと思いますね。
【後篇は11月12日(金)朝8:30に公開予定】
◆取材・文=山田健史
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