戸田恵梨香×永野芽郁「ハコヅメ」“町山交番”セットのこだわりが凄い 指名手配犯はなんとドラマスタッフ<美術デザイナーインタビュー>
2021.08.31 18:07
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女優の戸田恵梨香と永野芽郁がW主演を務める日本テレビ系水曜ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(毎週水曜よる10時~)。永野演じる川合麻依や戸田演じる藤聖子が働く“町山交番”にも注目が集まる。最終回まで残り3回で見納めとなる“町山交番”について、担当美術デザイナー樫山智恵子氏を直撃した。
戸田恵梨香&永野芽郁W主演「ハコヅメ」
同作は、交番に飛ばされたワケあり元エース刑事・藤聖子(戸田)と安定収入を求めて警察官になったひよっこ・川合麻衣(永野)の凸凹交番女子ペアを通して、身近なようで意外と知らない警察官の笑いあり涙ありのリアルな日常を描く、交番エンターテイメント。戸田、永野のほか、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、ムロツヨシらが出演している。こだわりの“町山交番”セット
このドラマのシンボルでもある、藤、川合、ハコ長・伊賀崎(ムロツヨシ)が働く“町山交番”。一見どこにでもありそうな交番だが、実は同局の生田スタジオ敷地内に建てられた美術セットだ。樫山氏は「いわゆる“オープンセット”と言います。交番はこの話のメインなので、監督と、まずは交番をどうしよう、ということで、台本を読んで打ち合わせをして、こちらからもいろいろ提案をさせていただきながら、交番内の装飾も含めてイチから作っていきました」とセット制作を振り返る。
さらに「最初は監督から『明るい感じにしたい』ということだったので、机の上の飾りなども考えていたんですが、監修の方に伺ったところ、机の上には何も置かない、と。私物はもちろん、パソコンも使い終わったら引き出しの中にしまうそうなんです。なので、思っていたよりもシンプルにはなりましたが、窓を多めにして明るくしたり、背景の掲示物にもこだわったり、よりリアルな交番の空気感を感じていただけるようになったと思います」とこだわりを明かした。
指名手配犯はなんとドラマスタッフ
また「掲示物もすべて作ってるんですよ」という樫山氏。「指名手配犯はドラマスタッフさんに写真を撮らせてもらって(笑)」とまさかの事実も明らかに。ほかにも細部への遊び心が光り「交番によくあるちょいダサなポスターもいろいろ貼ってます。『町山君』というキャラクターは、顔に『町山』と入っている独特なデザインですが、監督の意見がふんだんに盛り込まれてます。オリジナルグッズにもなってますが、飾りの面でもいろいろと活躍してくれてますね」と樫山氏。
「近所にありそうな雰囲気」を意識
「交番の外観をどうしようと思ったとき、ドラマ的にはオシャレなほうがよかったりするかもしれないんですが、このドラマにおいては、どこにでもある感じにしたいなと。オシャレでもない、近所にありそうな雰囲気の交番にしたいという点にこだわりました」とあえて身近な雰囲気にこだわったそう。樫山氏自身、「このドラマをやり始めてからは、もう交番はクセで見ちゃいますね(笑)。警察官の方を見るとがんばってるなあと思って見ちゃいますし、女性警察官は特に思います」と普段から警察を意識するようにもなったのだという。
また「刑事課はむさくるしい感じを出したくて、実は天井を低めにしたんです。特に刑事課は役者さんたちの背が高くていつも天井が見切れているので、狭苦しい感じに見えているのではないかと思います。逆に取調室は冷たい感じにしたくて無機質な内装にこだわりました。原作の泰三子先生が刑事課を見学に来てくださったんですが、『懐かしい』とおっしゃってくださって。本当によかったです」と、刑事課に意外な工夫がある事も明かした。
川合の部屋と藤の部屋の対比も
また、川合と藤野の自宅の部屋については「川合ちゃんのお部屋にはいろんな色がありますよね。そこは彼女の明るいキャラクターを反映させています。マンガ好きというキャラだったので、ドラマにも『ツンデレ先輩と甘えん坊幼馴染のアゴクイ大戦争』というマンガが出てきましたが、本棚にはズラッと恋愛マンガが並んでいたり(笑)。逆に藤さんは大人っぽい部屋になっているので、2人の対比を感じていただけると思います」と紹介。最後に樫山氏は「美術担当としては、視聴者の方にセットと思われたくないという気持ちがあるのですが、特にこのドラマにおいては、ドラマの役者さんたちの邪魔にならないセットを作りたいと思っています。このドラマの主人公は藤と川合の2人ですが、いろんな登場人物がそれぞれ主人公みたいな感じがするドラマだと思うんです、群像劇だなと。9話で終わってしまうんですが、みんなこれからも活躍するんだろうなって思えるドラマになっているんじゃないかなと。そう感じさせてくれるところがこのドラマのとても気に入っているところです」とドラマへの思いを語った。(modelpress編集部)
第7話あらすじ
伊賀崎(ムロツヨシ)が藤(戸田恵梨香)の同期・桜(徳永えり)とペアを組んでいたことを知った川合(永野芽郁)。桜について尋ねるが、伊賀崎は曖昧に言葉を濁す。その頃、施設を訪れた藤は、リハビリをする桜に声をかけられずにいた……。そんな中、署員たちに緊急招集がかかる!刑事課に駆けつけた一同の前に現れたのは、なぜか泣いている山田(山田裕貴)と虚ろな表情の源(三浦翔平)。なんと山田が警察手帳を紛失したという!警察官にとって手帳の紛失は致命的。悪用される可能性もある一大事に、吉野(千原せいじ)は警察の威信をかけた徹底捜索を命じる!
その夜。藤は、牧高(西野七瀬)から相談を持ちかけられ、川合の部屋に集まる。ペアの鈴木(渕野右登)との関係に悩む牧高の話を聞いた川合は、自分と藤の間には隠し事がないと胸を張る。楽しそうな川合の表情に、藤は複雑な思いを抱える……。
翌日。その日は、伊賀崎の妻の出産予定日。伊賀崎が出産に立ち会えるよう協力する藤と川合だが、交番に「男の人に抱きつかれた」という男子大学生が駆け込んでくる。帰りたいのに帰れない!伊賀崎の長い1日が始まる。
そして、川合は桜が休職するに至った、ある事件にたどり着く。そこには、藤が交番にやってきた“本当の理由”が隠されているのだが……!?
【Not Sponsored 記事】
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