ローラをポジティブ思考にした「オッケー!」の力「そこから人生何でもうまくいくと思うようになった」<初耳学>
かつてバラエティータレントとしても人気を博したモデルのローラが、5月2日放送の「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)に出演。林修のインタビューに答え、大自然の中で育った幼少期から人気絶頂当時、米ロサンゼルスに移住した経緯などについて語った。
「オッケー!」に救われた子ども時代
日本で生まれ、幼少期をバングラデシュで過ごしたローラは、6歳で日本に帰国した。2008年、雑誌「ViVi」(講談社)専属モデルとしてデビューし、美貌と人間離れしたスタイルの良さで人気に。2010年には「オッケー!」のフレーズでバラエティータレントとしても大ブレイクした。
2015年のロサンゼルス移住後も絶大な支持を集める“美のカリスマ”。650万人以上のフォロワーを抱えるインスタグラムでは、自然を敬いながら生きるローラの日常がつづられる。
インタビューは、そんなローラの生い立ちから始まった。バングラデシュでは風呂のかわりに緑色の池での水浴びし、「お猿さんのような暮らし方で、木の上に乗ってフルーツを食べていた」と言う。林先生が「絵本の中に出てくるような話ですよね」と驚くと、「そうだよ! 絵本にいた。アハハ!」と、さっそくローラ節を炸裂させた。
6歳で降り立った日本の印象は「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな国に来たなぁ」だった。「言葉は大丈夫だった?」と聞かれると、「大丈夫じゃない」とあっけらかん。「ローラはベンガル語しかしゃべれないから、家の中でも学校でもコミュニケーションできない。正直なことを言うと、人には言ってこなかったんだけど、小学校の知識がまったくないの、私」と打ち明けた。
日本語が分からず、誰ともしゃべれない。そんな中で、人とコミュニケーションをとるために生み出したのが「オッケー!」のフレーズだった。
「しゃべれないからとにかく何でも『オッケー』って言ってた。『オッケー! オッケーいいよ!』って言ったら、みんな『ヤッター!』みたいな顔になるし、『いいね』ってなるから。そこから、人生何でもうまくいく、何でもオッケーだよって思うようになったかも」と明かした。
「何よりうれしいのは、今の自分が一番幸せだっていうこと」
そんな彼女は2015年、突然ロサンゼルスに活動拠点を移した。
当時を「うれしかったし楽しかったんだけど、気付いたら自分の時間がまったくなくなっていた。誰かがハッピーになったらいいなっていうことばっかり考えていたら、自分の時間を作ってなくて自分を見失っちゃったの。眠れなくなっちゃったの。『あれ? このままだと危ないかも』と思って」と振り返ったローラ。
「人生一度きりだから、英語もしゃべれないけどいろんな人と会いたいし、いろんな人と話したいし、経験をしたいっていう気持ちがずっと心にあって。ロスに行ったら仕事も減るし、みんなに忘れられると思ったけど、それでもいいやと思ったの」と、新しい環境に飛び込んだ。
その決断力に林先生が驚くと「(移住した結果)もしかしたらダメになっていたかもしれない。でも、いつもポジティブに考えて、『自分を信じて自分の好きなようにやれば絶対に大丈夫』っていう気持ちも持っていたから。何よりうれしいのは、今の自分が一番幸せだっていうこと。常にポジティブでい続ける自分になれたことが、すごくうれしい」と、輝く笑顔を見せた。
起業家としての顔も エコなデニムを開発
現在は、モデル活動のかたわら起業家の顔も持つ。ファッションのジャンルで環境・教育問題に取り組む会社「STUDIO R330」を設立し、環境保全を意識した洋服を開発したり、企業とコラボレーションした商品の販売も行う。
例えばデニム。通常、デニム1本を製造するためには約1トンのきれいな水が必要となるが、ローラはそこに疑問を持った。「デニムは永遠の定番アイテムだし、エコなデニムって作れるのかなと思って、ベトナムに行って(デニムメーカーの)社長さんと話して」と、EDWINなどと取引するジーンズ製造会社に自ら交渉。
「私が熱心に話したら、社長さんが『こういう人はいない、少ない数でもいいから一緒にやりましょう』って言ってくれて」。熱意は伝わり、今、その企業とともに、水の使用量を9割削減する特別な製法でジーンズを作り、販売しているという。
ローラのポジティブさを支える一つが言葉の力、“言霊”だ。「言霊ってあるでしょう? あれって本当だなと信じてるの。誰かに対してネガティブに言ったことって必ず自分に返ってくる。自分が選択したもので、人生って成り立ってるから。朝起きた時に『今日は変な一日になりそうだな』とか『楽しくなさそう』と思うと本当にそうなるし、『今日は絶対楽しい一日になる』って思うと絶対そうなるの」とポジティブ思考の原点を語る。
「何事もやろうと思ったら今すぐやれる。後でやろう、いつかやろうじゃなくて、『今』に集中して『今』やることがものすごく大切だと思ってる」と信条を明かした。
終始明るい笑顔で一生懸命言葉を紡いだローラに、バラエティー番組で共演経験のある田村淳も「ローラがあんなに真剣に自分の人生観を語っている姿、初めて見ました」と驚き、感じ入った様子。
インタビューを終えて、林先生は「自分で道を切り開いて自分の足で力強く生きている、自分に自信がある。この生き方ができるっていうのは本当に素晴らしいこと。どこまでさらに羽ばたいてくれるか。これからも楽しみですね」としみじみ語った。
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