interview 荒川良々

interview 荒川良々

2021.04.04 08:00

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から荒川良々さんのインタビューをお届けします♪

Profile

Profile/1974年生まれ。大人計画所属。舞台、テレビドラマ、映画、CM、ドキュメンタリーなどマルチに活躍し様々な個性を発揮。代表作に映画「予告犯」「ハード・コア」「決算!忠臣蔵」、TVドラマ「重版出来!」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など多数。2020年にNetflixのホラー作品「呪怨:呪いの家」で主人公を熱演。現在「俺の家の話」(TBS)が放送中。

蓋を開けてみたら、全然違う話になっていることも。どうなるか、全然わからない…。

1月末のとある晴れた日。テラスで撮影を終えた荒川さんが「まだ、本が1ページも上がってないんですよね」と苦笑いしながら話し始めてくれた。荒川さんはじめ、三宅弘城さん、吉岡里帆さん、風間杜夫さん。そして作家であり演出家である赤堀雅秋さんの5人の舞台『白昼夢』の話だ。手元には“現代社会に取り残された人々のもがきと再生の話”と書かれたプロットがあるのだが「どうなるか、全然わからない」と荒川さんは笑う。

荒川さんが演じるのは、風間さん演じる高橋家の家主・清の次男で家庭内暴力を振るう引きこもり。見かねた三宅さん演じる長男がNPO法人に相談、そこから訪ねて来るのが、吉岡さんと赤堀さんというあらすじだと伺っているのだが…。

あらすじ通りになるかどうかもわからないと言っていましたよ。でも前回、赤堀さんの作品『鳥の名前』に出演した時もそうだったんですよね。プロットは上がっていたのに、蓋を開けてみ たら全然違うものになってました(笑)。

荒川さんや風間さんは過去に赤堀作品への出演があるけれど、三宅さんと吉岡さんは今回が初。赤堀作品経験者として、何かアドバイスは?と伺うと「ないですないです!」と笑った。

だって、本が上がっていないんですから。アドバイスのしようがないですよ。「大丈夫、きっと面白い本が上がってくるから」って言うしかないですね。

赤堀作品と言えば、頭に浮かぶのは、何気ない社会の片隅を切り取り、人間の闇を鋭くえぐるリアルなストーリー。特に『葛城事件』は“後味が悪い映画”と言われ大きな話題にもなった。赤堀作品は、好きな人はすごく好きだし、逆に受け付けないという人も多いですからね。でも、日常を当たり前に描いていて、ニュースにもならないような事件や引きこもりなども特別扱いせず、ごく普通に描くところが魅力だと思います。きっと観る人は作品を観て希望が欲しくなるんだと思うけど、赤堀さんは、“希望なんてねぇよ”っていう人なんですね。それでも生きていかなきゃいけない、それがきっと希望なんでしょうね。

普段、プライベートでもよく飲みに行くというお二人。そこで話す世間話が舞台に反映されることもあるのだとか。

そんなかっこいい感じではないですよ。赤堀さんに最近面白いことない?って聞かれたので、通っていたサウナでの話をしたんです。僕が行く時間は大抵テレビでゴルフ番組が流れていて、その頃はちょうど韓国の女子ゴルファーが旬で、サウナにいるおじさんたちの会話はそればっかりなんですって話をしたら、次の舞台で「こいつら、こんなピッチピチの服着てゴルフしやがって」って、セリフがあって。あぁ、世間話も無駄にならないんだなと思いました。

ドラマ、舞台、映画と大忙しで、撮影時期がかぶることも多い荒川さん。役作りや、膨大な量のセリフを覚えたりするのは大変な作業だと想像するが…。

僕は、本を読みながらぼそぼそと声に出して覚えています。家に居るとテレビを見たりスマホをいじってしまうので、喫茶店に行って台本を読みます。周囲の邪魔にならない程度に、ボソボソと声に出して覚えています。役作りで役が抜けなくなること?全然ないですよ。ないない(笑)。だって、怖くないですか?殺人鬼の役をやったら殺人鬼が抜けないって(笑)。そうゆうことはありませんよ。

舞台『白昼夢』は、本多劇場にて、上演予定。「個人的には三宅さんと風間さんがどんな化学反応を起こすかがとも楽しみ」と話す荒川さん。無事、脚本は上がるのか?荒川さんは引きこもり役を演じるのか?今から上演が楽しみでならない。

M&Oplaysプロデュース「白昼夢」

作・演出/赤堀雅秋
出演/三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫
公演/ 3月20日(土・祝)~ 4月11日(日)
会場/本多劇場(下北沢)

PHOTO / Isamu Ebisawa TEXT / Satoko Nemoto

関連リンク

関連記事

  1. 山本美月、大河ドラマ初出演 2019年「いだてん」第3弾出演者14名発表
    山本美月、大河ドラマ初出演 2019年「いだてん」第3弾出演者14名発表
    モデルプレス
  2. 山田孝之が主演&プロデュース 「2秒で出演を決めた」佐藤健、荒川良々も出演<ハード・コア>
    山田孝之が主演&プロデュース 「2秒で出演を決めた」佐藤健、荒川良々も出演<ハード・コア>
    モデルプレス
  3. Sexy Zone中島健人主演の実写映画版「ここさけ」追加キャスト&映像解禁
    Sexy Zone中島健人主演の実写映画版「ここさけ」追加キャスト&映像解禁
    モデルプレス
  4. ブチギレ寸前! 彼氏&旦那さんの正直むかつくちょっかい
    ブチギレ寸前! 彼氏&旦那さんの正直むかつくちょっかい
    Googirl
  5. 若い頃はつらかったのに! 大人になって変わった恋愛観5つ
    若い頃はつらかったのに! 大人になって変わった恋愛観5つ
    Googirl
  6. LINE? 話し合い? カレの気持ちがわからないとき、どうする?
    LINE? 話し合い? カレの気持ちがわからないとき、どうする?
    Googirl

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 山田涼介、本人へ“菊池風磨構文”でツッコミ「使いこなしすぎ」「タイミング完璧」と話題に
    山田涼介、本人へ“菊池風磨構文”でツッコミ「使いこなしすぎ」「タイミング完璧」と話題に
    モデルプレス
  2. ノンスタ石田明と同期の元『M−1』戦士、今年の審査員に“本音” 「何がいいってね…」
    ノンスタ石田明と同期の元『M−1』戦士、今年の審査員に“本音” 「何がいいってね…」
    Sirabee
  3. 新春ドラマ「新・暴れん坊将軍」に、GACKTが将軍の座を狙う藩主役で出演 「松平健さんと共演できるのは“誉れ”です」
    新春ドラマ「新・暴れん坊将軍」に、GACKTが将軍の座を狙う藩主役で出演 「松平健さんと共演できるのは“誉れ”です」
    WEBザテレビジョン
  4. 新木優子、31歳の誕生日を迎え喜び「ピンクのドレスが女神さまのような美しさ」と反響
    新木優子、31歳の誕生日を迎え喜び「ピンクのドレスが女神さまのような美しさ」と反響
    ABEMA TIMES
  5. 窪塚洋介とウォッチパーティに登壇した亀梨和也、好きな衣装を聞かれ「スカジャンの自分好きっす」<外道の歌>
    窪塚洋介とウォッチパーティに登壇した亀梨和也、好きな衣装を聞かれ「スカジャンの自分好きっす」<外道の歌>
    WEBザテレビジョン
  6. 『鬼平犯科帳アフタートーク「血闘」編』が時代劇専門チャンネルにて放送 特別企画「追悼-火野正平-」も
    『鬼平犯科帳アフタートーク「血闘」編』が時代劇専門チャンネルにて放送 特別企画「追悼-火野正平-」も
    WEBザテレビジョン
  7. 悪気がないからこそ逆にショックを受けた発言 「自分より年配の人に…」
    悪気がないからこそ逆にショックを受けた発言 「自分より年配の人に…」
    Sirabee
  8. STARTO ENTERTAINMENTジュニア6人「ニコ☆プチ」レギュラーメンズモデルに決定「夢じゃないかと思って何回も確認しました」【コメント】
    STARTO ENTERTAINMENTジュニア6人「ニコ☆プチ」レギュラーメンズモデルに決定「夢じゃないかと思って何回も確認しました」【コメント】
    モデルプレス
  9. 【漫画】「えっ!!?怒った?」写真を撮ろうとした時に柴犬がムッとした表情になったのには理由があって…/しばんばん2(3)
    【漫画】「えっ!!?怒った?」写真を撮ろうとした時に柴犬がムッとした表情になったのには理由があって…/しばんばん2(3)
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事