ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』に出演する(左上から時計回りに)生田絵梨花、柿澤勇人、橋本じゅん、シルビア・グラブ、斉藤慎二(提供写真)

乃木坂46生田絵梨花、異例のリモートミュージカルドラマで主演<とどけ!愛のうた>

2020.06.17 08:00

動画配信サービスParavi(パラビ)で、初めてオリジナル連続ミュージカルドラマの制作を行うことが決定。タイトルは、ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』で、7月6日から毎日配信し、全5話でお送りする。今をときめくミュージカルの若き才能・乃木坂46生田絵梨花が連続配信ドラマ初主演を務める。


2ヶ月という短期決戦で制作

コロナ渦の不透明な状況がいまだに続いている日本。人々が自由に触れ合うことができない異常な社会情勢の中で、人々は無意識のうちに、苦しみ、疲労する時期が続いている。そんな中、様々な手法でエンタテインメントが作り始められている。本作の企画チームは、その中でまだ手をつけられていない分野、ミュージカルに注目。リモート設定の中でこそ、ドラマの中で自然に起きる「音楽による自然な感情の表現」が、視聴者に新たな体験を提供できるのではないか?と考えた。通常、ドラマやミュージカルは数か月から数年をかけて完成に至るが、今回、本企画に求められた制作期間は、何もない白紙状態から完成までたった2ヶ月。脚本も、音楽も、芝居も、スピードとクオリティの両方が求められるハードルの高さ。しかし、そんな短期間であるにも関わらず、日本を代表する一流の音楽スタッフ、キャストが「今こそ、このようなエンタテインメントを世に送り出したい」と企画に賛同し、ミュージカルドラマ制作の実現につながった。

舞台は、まさに今の日本。日本中が新型コロナ感染拡大のために自粛生活を送る中、ゴールデンウィークを翌日に控えた4月24日金曜日。町の小さな印鑑屋、真壁印章の社員たちに突然「リモート飲み会」のメールが届いたところから物語は始まる。主人公の吉澤希奈梨(きなり)と先輩の太田悠人はお互いに素直になれず反発しあって自粛生活に突入中。おもしろ営業部長の松倉純は、独特のユーモアを絶やさないが仕事はからっきし。社長の真壁陽一郎と副社長の由佳は夫婦だけど、現在別居中。会社は経営危機のまま休業状態になってしまい、2人は会社の存続についてもずっと揉めたままだ。それぞれに問題を抱えた、個性豊かな5人が集うリモート飲み会で、いったい何が起こるのか?真壁印章の進む道は?5人の運命と恋の行方は果たして?

生田絵梨花ら豪華ミュージカル俳優陣が出演

ヒロインの希奈梨を演じるのは、第44回菊田一夫演劇賞を受賞し今やミュージカル界に欠かせない存在となった生田。すでにいくつものミュージカルを経験してきた生田が今回演じる希奈梨は、恋愛に対して奥手なところがあり、好きな人の前では素直になれない女性だ。リモート設定のミュージカルドラマという今まで経験したことのない新たな“舞台”で、生田がどんな演技を魅せてくれるのか。

「ミュージカルと映像がコラボした作品にいつか携わりたいと思っていたので、とても嬉しかったです」と出演の喜びを語った生田。しかし、異例のリモートミュージカルドラマということで、設定を聞いたときは「えっ!できるの??」と驚いたといい、「台本を受け取ってから約3週間、稽古が始まってから約1週間、凄まじく急ピッチで各部署奮闘しています。撮影日がもうすぐそこに差し迫ってきているのですが、今でも、えっ!できるの??と不安をチラつかせてしまいながら、いや!やるんだ!!と全員で結束し、気合を入れて臨みたいと思います」と意気込みを語った。

その希奈梨の先輩、悠人を演じるのは、ミュージカル、舞台、ドラマ、映画にと活躍中の俳優・柿澤勇人。2007年に劇団四季公演『ジーザス・クライスト=スーパースター』でデビューし、その後ミュージカルの大舞台でいくつも主演を経験している若手筆頭格の俳優だ。最近では放送中のNHK 連続テレビ小説『エール』で、昭和を代表する歌手・藤山一郎がモデルとなる役を演じ、劇中で美しい歌声を披露している。

また、おもしろ営業部長・松倉純を演じるのは、斉藤慎二ジャングルポケット)。お笑い芸人になる前には俳優を目指し「文学座附属演劇研究所」を卒業したという異色の経歴を持つ斉藤。数々のテレビドラマや映画にも出演している斉藤だが、ミュージカルへの情熱は人一倍で、今後も8月に上演予定のミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』への出演を控えている。初ミュージカルドラマ出演となる今作で一体どんな歌声を聴かせてくれるのか?

夫の陽一郎とハンコ屋を経営する真壁由佳を演じるのは、シルビア・グラブ。1997年『ジェリーズ・ガールズ』で初舞台を踏んで以来、数々のミュージカルや舞台で活躍。第34 回菊田一夫演劇賞や第19回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、今年から来年にかけて既に4本の舞台やミュージカル出演も決定している実力派女優である。抜群の歌唱力とキレのいいダンスで観客を魅了し続ける彼女の、パンチのある歌声も見どころの一つになっている。夫役の橋本じゅんとのコントのようなやり取りにも注目。

そして、経営危機のハンコ屋の社長を演じるのは、1985年から劇団☆新感線の作品に参加し、現在、舞台やテレビ、映画など多くの作品に出演している橋本。映画『キングダム』や、ドラマ『今日から俺は!!』(NTV)などの話題作で原作キャラの再現度の高さが注目されたり、新ドラマ『MIU404』(TBS)には、ベテラン機動捜査隊隊長役で出演するなど、多彩な役を演じる個性派俳優・橋本が、経営危機と夫婦の危機というWの危機をどうやって乗り越えるのか?あのガツンとくる歌声にももちろん期待だ。

音楽は服部隆之×森雪之丞がタッグ

さらに、劇中で歌われるミュージカルナンバーは、日本が誇る超一流クリエイターである服部隆之と森雪之丞の最強タッグでお届け。作曲・編曲・音楽監督を務める服部は、父が服部克久、祖父が服部良一という音楽一家に育った、いわずと知れた日本屈指の作曲家。パリ国立高等音楽院を修了し、1988年に帰国後、ポップスからクラシックまで幅広いアーティストのアルバム、コンサート等の編曲を手がける。また作曲家として、映画においては96年「蔵」98年「誘拐」・「ラヂオの時間」の3作品で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。テレビドラマでは、「HERO」(CX)、「華麗なる一族」(TBS)、「半沢直樹」(TBS)、「下町ロケット」(TBS)、NHK大河ドラマ「真田丸」など、名だたる番組で音楽を担当。ミュージカルでは、三谷幸喜作・演出のミュージカル『オケピ!』の作曲・編曲・音楽監督を務め大きな話題となった。他にもコマーシャル、ゲーム音楽など多岐にわたる音楽ジャンルで作曲家として活躍中の服部が、今回はオリジナル曲の提供だけでなく、編曲・音楽監督もつとめ、演者本人への歌の指導も行なう。

また、作詞を務める森は、1976年に作詞&作曲家としてデビュー以来、ポップスやアニメソングで数々のヒット・チューンを生み出し、90年代以降は布袋寅泰、hide、氷室京介など、多くのロックアーティストの指示に応え、先鋭的な歌詞の世界を築きあげる。これまでにリリースされた楽曲は2500を超える。また詩人として、94年より実験的なポエトリー・リーディング・ライヴ『眠れぬ森の雪之丞』を主催。近年は舞台・ミュージカルの世界でも活躍。劇団☆新感線の『五右衛門ロック』シリーズの作詞を始め、『CHICAGO』『THEWIZ』などブロードウェイ・ミュージカルの訳詞も手掛けるほか、2012年には初戯曲となるロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』を上演し、2013年には『SONG WRITERS』、そして、2019年には『怪人と探偵』(KAAT 芸術劇場)、『ロカビリー☆ジャック』が公演され、全作品、自身の戯曲執筆・作詞・音楽プロデュースとなった。劇中で歌われるミュージカルナンバーは、もちろんすべてがオリジナルとして新たに書き下ろされた新曲だ。

そして、Paraviでは、公式Instgram(@paravi.official)をスタートさせ、今作の情報を随時発信。制作過程から配信までの時間も一緒に楽しんでもらうべく、収録現場の様子やオフショットも公開する予定。(modelpress編集部)

出演者コメント

【生田絵梨花(吉澤希奈梨(きなり)役)】

ミュージカルと映像がコラボした作品にいつか携わりたいと思っていたので、とても嬉しかったです。ですが、今回は異例のリモートミュージカルドラマ。話を聞いた時は、えっ!できるの??そんな風に思ってしまいました。台本を受け取ってから約3週間、稽古が始まってから約1週間、凄まじく急ピッチで各部署奮闘しています。撮影日がもうすぐそこに差し迫ってきているのですが、今でも、えっ!できるの??と不安をチラつかせてしまいながら、いや!やるんだ!!と全員で結束し、気合を入れて臨みたいと思います。ミュージカルドラマなので、もちろん歌ではファンタジックな世界観はありますが、リモートが題材ということで、この自粛期間に全員が体験したようなとても日常に寄り添った内容だなと思いました。コメディ要素もありつつハートフルなものができるよう、みんなで大切に作っていきたいです。ぜひ楽しみに待っていただけたらと思います!

【柿澤勇人(太田悠人(ゆうと)役)】

緊急事態宣言を受けて自粛中に行われたリモート飲み会。それをミュージカルにします。無謀な挑戦です。これは前代未聞です!僕もどうなるか正直わかりません!ですが今しかできない作品になると思います!楽しみと不安が交錯していますが、短期間で覚えることが鬼のようにあります。キャストの皆様とヒーヒー言いながら絶賛稽古してます。乞うご期待です!

【斉藤慎二(松倉純(じゅん)役)】

お話が来た時は、嬉しいと同時にどんな作品に仕上がるのか不安で仕方なかったです。新しい形での撮影はもちろん、私が足を引っ張ってしまう可能性大だと出演者を聞いた時に思ってしまったので。ただ、ミュージカルに携われる事は私にとっては夢のような事なので、自分が出来る事を精一杯出し切りたいと思います。お笑いの部分は橋本さんに全部持っていかれそうなので、食らいついていきたいです。笑 私の事は温かい目で見てあげて下さい。ハ~イ。

【シルビア・グラブ(真壁由佳(ゆか)役)】

今回「とどけ!愛のうた」というリモート風ミュージカルドラマ、初めての形となる作品に参加させていただき、とても嬉しいです!びっくりするくらい早いスピードで進んでいくこのクリエイション。ついていくのに精一杯ですが、新しいことに挑戦できるのはとても楽しい!普段ドラマの現場ではなかなかないような、リハーサルの時間もあって、舞台のような感じで出演者やスタッフさんと話す時間があるのも嬉しいです。あとは皆さまに楽しんでいただけたら…幸福の極みでございます!

【橋本じゅん(真壁陽一郎(よういちろう)役)】

スペイン風邪を遠い昔の絶滅した恐竜の様に思ってた頭の中のお花畑を、数カ月で焼け野原にされた!そんな衝撃をコロナは僕にもたらしました。もちろん世界中にでしょう。でも、見上げた空は変わらないのに目の前には見渡す限りの荒野だけ。大切なものをホントに失くしてしまったのだろうか?でもいつか空の太陽がまた地に命を与え、辛く思える雨もそれを育み、未来はきっと生まれ変わります。上を向いて進むべき今、この物語を僕らからのエールとして贈りたいと思います。

【服部隆之 コメント】

この時期、リモートの作品が世に出始めていますが、それを「ミュージカル」にする。面白い発想だと感じました。そして、作詞を森雪之丞先生が引き受けて下さった。全ての工程に時間がないこの作品で、素晴らしいクオリティを発揮して下さる最高のキャスティングでした。本作では、キラキラ感を強調したフレンチポップスのジャズワルツのような雰囲気の曲、全員野球で疾走感があるロックテイストの曲、希望を期待させるラブソング、何度も聞きたいと思ってもらえる中毒性を目指したテーマソングなどを書き下ろしました。リモートというのはそれほど意識せず、舞台でやってもいいように作っています。どういう化学反応が起きるのか、とても楽しみです。今回はファーストトライ!何か残したいと思っています。

【森雪之丞 コメント】

「心の距離」
エンタメ界が絶望を突きつけられる中、今何を書くべきか、自粛生活を続けながら悩んでいました。まさか、その日々をリモート・ミュージカルにするという企画にお誘いいただくとは、雲間の光芒です。コロナ禍によって炙りだされる新たな人間関係。離れていても心の距離は縮められると、そう願いながら作詞をしました。
【Not Sponsored 記事】

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