「あな番」考察が社会現象に 「3年A組」「ニッポンノワール」…日テレ“日ドラ”ドラマ界に新風【2019年末特集】
2019.12.15 08:00
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「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」、「あなたの番です」、「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」…2015年4月に誕生した日本テレビ系「日曜ドラマ」枠(22時30分~)で2019年に放送されたドラマはどれも革新的だった。ここでは、ドラマ界に新たな風を吹かせる同枠の1年を振り返る。
“バズる”要素満載「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」
1月期に放送された「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」は、主演の菅田将暉演じる美術教師・柊一颯がクラスの生徒を人質にとり、自殺したクラスメイト・景山澪奈の死の謎を追う衝撃的学園ミステリー。数多くの賞を受賞するなど実力は折り紙付きの菅田が初の教師役に挑戦、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」後、初の連続ドラマとなった永野芽郁が生徒役で出演するとあって、放送開始前より注目度は抜群だった。
「さすが菅田将暉」と唸ってしまう菅田の迫真の演技は言わずもがな、「あの子は誰!?」と気になる若手が揃った生徒役にも熱視線が注がれ、ダンスが必修科目の現代だからこそのキレキレ“朝礼体操”が「踊ってみた」ネタとして拡散されるなど、ネットで“バズる”要素が満載。
また、クラスメイトの“死の真相”とは?“本当の犯人”とは?…視聴者の想像を掻き立てるミステリーは「卒業まで残り10日」の物語として基本的に毎話1日ずつ描かれ、現実とドラマの時間がリンクするシーンも。緊迫感を漂わせる演出によって、前評判通りSNSを中心に話題を呼んだ。
考察が社会現象に!「あなたの番です」
原田知世と田中圭がW主演を務めた「あなたの番です」は、同局25年ぶりとなる2クール連続ドラマ(4・7月期)。秋元康氏が企画・原案を担当し、都内のマンションに引っ越してきた“年の差新婚夫婦”(原田・田中)が幸せいっぱいの生活から一転、住民たちの“殺人ゲーム”に巻き込まれていく…というノンストップ・ミステリーを描いた。次々と殺人事件が起こる中、第1章(4月期)は主演の原田演じる菜奈の死で終わるという衝撃展開でネットをざわつかせた。
回を追う毎に黒幕予想は白熱し、横浜流星らが加わった第2章「反撃編」では、「#あなたの番です考察」のハッシュタグとともにSNS上での視聴者の考察が社会現象になるほど。
考察ブームについては、日本テレビも10月期「番組改編説明会」で「今の支持していただいている形を予想できたかというと予想できていなかったです」と言及しており、嬉しい誤算となったよう。モデルプレスでも、新事実・謎の整理と視聴者の考察をまとめた記事を配信し、大きな反響を集めた。
最終回(第20話)の平均視聴率は、19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と同枠最高を記録。さらに、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語30にも「あな番(あなたの番です)」が選ばれるなど、いかに注目度が高かったのかが伺える。
「3年A組」から半年後が舞台「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」
10月期「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」は、2018年10月期同枠「今日から俺は!!」で好評を得た賀来賢人が主演。直前数ヶ月の記憶を失い、森の中で目を覚ました警視庁の刑事・遊佐清春(賀来)が女性刑事の殺害を疑われ、容疑者として追われる身となるアンストッパブル・ミステリーで、ギャグ要素を詰め込んだ「今日から俺は!!」から一変、賀来は冷徹で目的のためには手段を選ばないエキセントリックな主人公を演じている。
物語の舞台は、「3年A組」の半年後。「3年A組」と同じ武藤将吾氏が脚本を手掛け、「魁皇高校立てもり事件」「ベルムズ」といった単語、同名同役キャストが登場するなど、「3年A組」ファンにはたまらない新たな試みとして話題に。
ドラマは「主役を含めた刑事全員が容疑者!」と銘打たれ、「あなたの番です」のように「#ニッポンノワール考察」というハッシュタグも誕生し謎は深まるばかり。15日に迎える最終回で、真の“犯人”=“ノワール”が明らかとなる。
“考察”がカギ?日テレ日ドラ、次は「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」
3作品ともに共通して言えることはミステリー作品であることの強みを活かし、先の読めない展開で視聴者を惹きつけたこと。張り巡らされた伏線の回収、「黒幕は誰?」と考えを共有したくなる点がSNSを盛り上げた大きな要因になった。2020年1月期に控えるのは、清野菜名と横浜流星がW主演を務める「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」。驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダと彼女を操る男・飼育員さんの最凶バディが、世の中のグレーな事件にシロクロつけ、警察やマスコミが触れない「隠れた真相」を暴いていくオリジナルドラマ。
アクションに定評のある清野、今最も勢いのある若手といっても過言ではない横浜の最凶バディが、どんな風を巻き起こすのか…横浜は「SNSで噂が広がりやすい今の時代だからこそ作れる作品であり、共感していただけると思います。毎回放送が終わるごとにSNSで考察して、この作品を盛り上げていただけたら、うれしい限りです」とコメントしており、新ブームにも期待がかかる。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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