蜷川実花監督、池田エライザ (提供画像)

中谷美紀&池田エライザ「FOLLOWERS」クランクアップ 蜷川実花監督も手応え

2019.07.15 12:00

Netflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」(2020年初頭配信)が、この程クランクアップを迎え、中谷美紀池田エライザ、蜷川実花監督からコメントが到着した。

同ドラマは、華やかで甘く、時に危険なTOKYOで懸命にサバイブする人々がSNSを通じ交錯する物語。

中谷演じる人気写真家・リミは、仕事は順調だが「子供を持つ」という夢を叶えられないまま持ち続けていた。ある日、リミは撮影現場で女優志望のなつめと出会い、粗削りで、自分を貫こうとするなつめの姿に、若いころの自分を思い出し、思わずシャッターを切った。

そして、リミがその写真をインスタに投稿したことで、なつめの運命は一変。一方、リミもなつめとの出会いに刺激を受け、夢を叶えるべく、行動を起こすことを決意する。

中谷美紀、蜷川実花監督 (提供画像)
中谷美紀、蜷川実花監督 (提供画像)

中谷美紀&池田エライザ、クランクアップ

3月19日にクランクインし、“今”の東京を舞台に都内各地を中心に撮影が行ってきた同作は、7月3日にクランクアップ。「女性の生きづらさ」を自身でも感じたことがあるという中谷は、「時代のせいにしたり、社会のせいにしたり、人のせいにしたり会社のせいにしたりすることは、簡単ですし、自分自身もそうしてしまいがちではあるのですが、この作品を通じて、自ら運命を切り開いていくと言いますか、自由も権利も掴み取るものなのだと教えていただいたように思います。年齢や性別を何かを諦める理由にしない人間でありたいなと思いました」と、作品を通じて抱いた思いを告白した。

対して、なつめを演じたことで「自分自身を通り過ぎていった苦しみや足掻いていたところ」に改めて触れたという池田は、「それはすごく美しい感情だったんだなとか、みじめに見えてたのに全然みじめじゃなかったりとか、自分の純度も上げてくれるような存在でした」と述懐。「これからなつめにうっかりですけど、救われる瞬間が多いんじゃないかなと思います。見てる人にこれからを想像してもらえるようなシーンを最後に撮れたので、これからっていう所で終わったなっていう感じもあるし、でもここまで無事にみんなと来れたということが今は純粋に嬉しいです」とコメントした。

蜷川実花監督、中谷美紀、池田エライザ (提供画像)
蜷川実花監督、中谷美紀、池田エライザ (提供画像)

中谷美紀&池田エライザとの撮影振り返る

そして、蜷川監督は撮影を終えて「軽やかで楽しそうな大人たちの姿から伝えたかったのは『大変なこともあるけれど、それでも大人ってこんなに楽しいよ』ということ。一方で、今の若い子たちの空気感を取り込みながら、自分が若かった頃に抱いていた焦りや不安、怒りもきちんとすくい上げ、表現することができたと思います」と手応えがある様子。

2人の出演については、「中谷さんはずっと大好きな女優さんで、ご一緒できて本当に嬉しかったですし、中谷さんの中にある芯の強さがリミとリンクして、そこに助けられました」「エライザは私よりずっと年下なのに、姉のような包容力があって大ファンです。エライザから聞いた言葉をセリフに入れるなど、彼女から教わることがたくさんありました」と振り返った。(modelpress編集部)

中谷美紀コメント

毎回、新たなお仕事のお話をいただくたびに、初日は本当に緊張するんですよね。新たな役に携わるときは、毎回毎回、自分の殻を脱ぎ捨てて、見知らぬ人物の体の中に入っていくという感じで。もしくは新たな魂を自分の体の中に入れるという感じなので、戸惑いますし。終わるときは、毎回本当に清々しい気持ちで「終わったー!!」っていう感じです。

女性の生きづらさみたいなことが、今もしきりに叫ばれていますし、自分でもそれは感じることではありますけれども、時代のせいにしたり、社会のせいにしたり、人のせいにしたり会社のせいにしたりすることは、簡単ですし、自分自身もそうしてしまいがちではあるのですが、この作品を通じて、自ら運命を切り開いていくと言いますか、自由も権利も掴み取るものなのだと教えていただいたように思います。年齢や性別を何かを諦める理由にしない人間でありたいなと思いました。

女性礼賛の作品なので、当然女性にはご覧いただきたいですし、女性の生態を不可解に思っていらっしゃる男性にもご覧いただきたいですし、属性を問わず世界中の方にもご覧いただきたいです。

池田エライザコメント

なつめという役を通して、自分自身を通り過ぎていった苦しみや足掻いていたところに改めて触れることになり、それはすごく美しい感情だったんだなとか、みじめに見えてたのに全然みじめじゃなかったりとか、自分の純度も上げてくれるような存在でした。これからなつめにうっかりですけど、救われる瞬間が多いんじゃないかなと思います。見てる人にこれからを想像してもらえるようなシーンを最後に撮れたので、これからっていう所で終わったなっていう感じもあるし、でもここまで無事にみんなと来れたということが今は純粋に嬉しいです。

「最近なんだか、つまんないな」って思ってる人に「FOLLOWERS」のキャスト全員並んで「人生案外つまんなくないよ」って、その人に言ってあげてるような作品になっていると思います。オシャレ作品だと思ったら、すごい中身がぎっしりで、明日から頑張ってみようかなって思う作品になってると思うので、そう言う方にも是非、見ていただきたいです。どの作品よりもリアルに描かれた東京で、私は大いに泣き、大いに笑いました。お楽しみに!

蜷川実花監督コメント

今回、中谷さん演じるリミたち大人と、エライザ演じるなつめたち若者、両者を通して、ディテールにこだわり、衣装からセリフから、細かく詰めて“今の東京”を描いていきました。軽やかで楽しそうな大人たちの姿から伝えたかったのは「大変なこともあるけれど、それでも大人ってこんなに楽しいよ」ということ。一方で、今の若い子たちの空気感を取り込みながら、自分が若かった頃に抱いていた焦りや不安、怒りもきちんとすくい上げ、表現することができたと思います。

中谷さんはずっと大好きな女優さんで、ご一緒できて本当に嬉しかったですし、中谷さんの中にある芯の強さがリミとリンクして、そこに助けられました。エライザは私よりずっと年下なのに、姉のような包容力があって大ファンです。エライザから聞いた言葉をセリフに入れるなど、彼女から教わることがたくさんありました。豪華キャストの方々以外にも、東京の“今”かっこいい人を全員出したい!とたくさんの方に集まっていただきました。

東京が舞台で、身近な友人たちも出演してくれて、これほど現実と物語が接近した作品は今までありませんでした。撮影中は、虚実入り交じった毎日で、何度も不思議な感覚に陥ったほど。長期に及ぶ撮影でしたが、これが“東京の真ん中”という作品になると思います。ぜひ楽しみにしていてください。
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