窪田正孝、6年ぶり挑戦への心境明かす 故・蜷川幸雄さんへの想いも<唐版 風の又三郎>
2019.02.07 20:49
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Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』(作:唐十郎、演出:金守珍)の公開ゲネプロが7日、都内にて開催され、主演の窪田正孝が意気込みを語った。
窪田正孝、6年ぶり挑戦への心境「わくわく」
『唐版 風の又三郎』は1974年に状況劇場公演として初演。宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜながら誕生した民衆の「神話」ともいえる作品で、不忍池の水上音楽堂や夢の島に張られたテントなどでの上演では、当日券を求め5時間並ぶことも厭わない観客の熱狂ぶりも話題を呼んだ。今作は、窪田と柚希礼音をダブル主演に迎え上演。窪田は約6年ぶりとなる舞台で再び唐作品に出演する。公開ゲネプロの前に開催された会見で、窪田は「みんな仲良くやらせてもらってきました。『いよいよ、お客様の前でやる』という実感は正直ないのですが、“ドキドキしているもの”も、だんだん大きくなっていて、年明けから稽古を始め、分からない世界に飛び込んでみたいと思って今回、お仕事をさせてもらう形になったので、分からない世界に飛び込んで行く中で、『唐版』というものがどんどんかみ砕いて入ってきている感じがします」とし、「言葉ではない何かがあるので、そういうところを感じられていることが今、すごく楽しくて、わくわくしています」と現在の心境を語った。
窪田正孝、故・蜷川幸雄さんへの想い
窪田は2013年に出演した「唐版 滝の白糸」で唐作品に初参加し、蜷川幸雄さんの演出で骨の髄までアングラに浸かった。「唐版 滝の白糸」もBunkamuraシアターコクーンで上演されたが、「6年ぶりなんですよね。実際に、このBunkamuraに来るのが。何か、どこかで本当に蜷川さんが見ているのではないかなという感覚がすごくあります。『きっと、いるのだろうな』という感じは、最初に箱(=Bunkamuraシアターコクーン)に入ったときに一番最初に感じたことです」としみじみ。そして「勝手に自分でそう思っているだけなのですが、そうやって感じられることもすごく大切なことだと思いますし、引き継いだりとか、大切に…とかいう綺麗事ではなくて、本当に、やってきたものが染みついていたのだなと純粋に思いました」と蜷川さんに想いを馳せた。
なお、会見には柚希、北村有起哉、風間杜夫、金守珍も出席した。同舞台は、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて2月8日から3月3日まで上演。(modelpress編集部)
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