櫻井翔、ジャニーズ性加害実態・事務所残留への決意語る<全文>
2023.09.08 00:33
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故・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐりジャニーズ事務所が7日、都内にて会見を実施し、社長を退任した藤島ジュリー景子氏、東山紀之新社長らが出席。同日放送の日本テレビ系「news zero」(毎週月~木曜よる11時、金曜よる11時30分)では、メインキャスターを務める有働由美子がインタビューするかたちで、月曜キャスターを務める嵐の櫻井翔が会見を受けてコメントした。<全文>
櫻井翔、ジャニーズ性加害実態・事務所残留への決意語る
有働:ジャニーズ事務所が性加害の事実について認めました。これについて櫻井さんはどう受け止めましたか?櫻井:数ヶ月にわたる、自分にとって長い緊張が続く話だったので、大きな緊張感を持って会見頭から見ていました。頭から最後まで見ていて感じたのは、生まれ変わっていくというような決意を感じました。加害を認めたという点で、被害者の方と向き合っていく、これがスタートになるんだというような覚悟も同時に感じています。
有働:今日は新体制も発表されたわけですが、櫻井さんはいつ知らされたのでしょうか?
櫻井:数日前にメンバーと一緒に実際に会って聞きました。
有働:最初に聞いた時にはどういう?
櫻井:正直驚きと戸惑いというところです。後輩として(東山の)プレイヤーとしての姿を見てきたので、この事務所の組織の社長になるんだということの驚きと戸惑い。加えてステージに立つ東山さんを見られなくなってしまうんだというような驚きと戸惑いの2つです。ただ、会見の中でのご自身の言葉で「人生をかけて」とか「命をかけて」とか並々ならぬ大きな決意を感じる言葉もありましたし、何より先日提言された調査報告書には、被害者の方との向き合いと人権の尊重、コンプライアンスの徹底・ガバナンス、いろんなことが山積しているので、本当に真っ直ぐ事務所の抱える問題に向き合っていくんだなというような、ご自身の覚悟を感じましたね。
有働:一方で長年タレントとして所属している東山さんが新社長になる、そして前社長である藤島ジュリー景子氏が代表取締役として残る、それは先日再発防止特別チームが提言した解体的な出直しになっていないのではないかという批判も今日会見でありましたが、その辺はどうお考えですか?
櫻井:会見を見た中での受け止めとしては、登壇された皆さんの言葉からジャニー元社長との精神的な決別というか、今までの価値観を完全に否定して全く違う組織になっていくんだというような、それも重ねてですけども、強い決意を感じました。加えてジュリー前社長が代表取締役に残るという点ですけども、やはり何よりも今向き合わなければならないのは被害者の方々への誠実な向き合いだと思ってます。その中で、今声を上げられている方々だけではなくて、これから声を上げる方々も出てくる可能性も含まれる中で、しっかりと誠実に真っ直ぐに向き合っていくという、それは覚悟の表れなのかなというふうに僕自身は捉えています。
有働:櫻井さん自身は“性加害”の実態というのは、あると知らなかったんですか?
櫻井:実態というところに関しては、把握しきれていないのが正直なところです。ただ、お二方(東山・井ノ原快彦)とも口にしていましたけど、うわさという点では耳にしたことはありました。ただ当時自分も子どもでしたし、正直半信半疑というか、そんなことってあるのかなというような印象を抱いた記憶です。一方で、この数ヶ月間共に時間を過ごした仲間たちを含む何名か、元Jr.を含む何名かに話を聞いてきました。その中で「いや、聞いたことなかった」という人がいたのも事実です。それで考えた時に、うわさを耳にした人もいれば、聞いたことがなかった人もいれば、あるいは当時子どもだったので耳にしたけどそれの意味するところを理解できなかったという子もいたかもしれないと考えています。
じゃあ何ができるのかということを改めて自分自身考え直した時に、今日の会見の中でも「閉鎖的だった」というような表現もありましたけども、ジャニーズJr.が活動するにあたり、相談できるような大人がいるだとか、その活動を見張るような立場の大人がいるとか、それも大人がいればいいという問題でもないでしょうから、適切に向き合っていくような環境も作らなくてはならないなと思っています。加えてですけど、夢を持った子どもたちを預かる立場でもあるので、ハラスメント、特にセクシュアルハラスメントのことを小さな子どもにどこまでどういった言葉で伝えていくのかというのは議論の余地は大いにあると思いますけれども、わかりやすくこうしたことがあるのは怖いことなんだ、こうしたことがあってはならないんだ、もしあった時にはこういうところに声をあげてねというような環境を作らなくてはならないと感じています。
有働:そういったことも含めて、櫻井さん自身所属タレントなわけですよね。これから事務所に何を求めていきますか?
櫻井:やはり被害者の方への向き合い、誠意ある向き合いと、二度とこういった不祥事が起こらないようにという環境作りの徹底、と同時にその一環でもう口を開きたくないという方の口を無理やり開かせることなく全ての方に真摯に対応することが求められているなというふうに感じています。同時に所属タレントという立場で言うと、何か心にもやもやを感じながら活動するとか、何か真っ直ぐにエンターテインメントを届けられないとか感じることなく、伸びやかに自分たちのできることを表現できる環境が整うといいなと思っています。
そのためには何かと言うと、一番最初に戻ってしまうんですけど、被害を訴えている方々、被害者の方々としっかりと向き合い二度とこういったことが起きないという環境作りなのかなと常に思います。ですので自分ができる範囲でとはなってしまいますけれど、できることを力の限りできたらなと思っています。
有働:事務所が厳しい立場に置かれる中ですけども、櫻井さん自身はこれからどうしようと考えていますか?
櫻井:自分自身、そうですね…。自分自身はここジャニーズ事務所で、自分のできることを精一杯尽くしていきたいと改めて強く感じています。なぜならば今回のことで傷ついているファンの方もたくさんいると思いますし、僕たちのこういったことで応援することにちょっとのためらいが生まれてしまっているとしたら、そんなやりきれないことは正直ないと思っています。なのでファンの皆さんが真っ直ぐに応援していただけるような、あるいはファンの皆さんが笑顔になってもらえるような、そして我々としてはとにかくストレートにエンターテインメントを届けるような環境にしなくてはならないと思っています。
くわえて今ジャニーズJr.で頑張っているみんな、そしてこれは願わくばになってしまうかもしれないんですけど、これから同じような夢を見ようと思ってくれる子どもたちがいるとすれば、そういったみんなが見てくれるのは私たち先輩の背中だと思うんですよね。自分自身やはり先輩の背中を見て「ああなりたい」と思ってジャニーズ事務所に履歴書を送りました。なので自分が後輩たちにできること、ファンの方にできることと言えば、やはりここジャニーズ事務所で自分ができることを精一杯し、笑顔になってもらい、背中を見てもらうということかなと。
有働:かなり時間がかかったり、厳しい目もあると思いますけれども、櫻井さんはそこも含めてやっていくということですかね。
櫻井:今日の会見でも改めて自分も理解しましたけれども、今までと体制も大きく変わり、すなわちそこに持つ価値観・信念というものも新たになるところで自分もまた自分のできることを精一杯というところですかね。
ジャニーズ事務所が初会見
8月29日、事務所が新たに設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書を公表し、ジャニー氏のジャニーズJr.に対する性加害問題が事実だと認められたことを明らかにした。これについて会見冒頭、ジュリー氏、東山新社長が謝罪。東山は被害者への補償について「真摯に向き合って誠実に対応させていただければ」と意見を表明。そして、新たな事務所を作る取り組みとして外部からのコンプライアンス・オフィサーを設置し、人権侵害防止のための整備することを考えていると明かした。
ジャニーズ性加害問題
ジャニーズ事務所は5月14日、元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト氏がジャニー氏からの性加害を訴えていたことを受け、「当社創業者である故ジャニー喜多川による性加害問題につき、大きな失望とご不安を与えてしまい、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。ジュリー氏による動画と文書を公開した。そして26日には、書面にて「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役」の3つの対策を発表。6月12日には事務所が新たに設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が会見を行い、その後8月29日に特別チームが調査報告書を公表。ジャニー氏のジャニーズJr.に対する性加害問題が事実だと認められたことを明らかにし、再発防止策として代表取締役社長である藤島ジュリーK.社長の辞任を提言していた。(modelpress編集部)
情報:日本テレビ
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