サバンナ高橋の謝罪騒動で評価を上げた "じゃない方"の相方・八木真澄の人間力
サバンナ・高橋茂雄をめぐる謝罪騒動で、相方の八木真澄に称賛の声が集まっている。高橋への批判が広がるなか、真っ先にSNSで説明と謝罪を行い、当事者との対話にも動いた八木。その冷静な対応に、「相方を守るだけでなく、きちんと叱れる人」と評価する声が相次いでいる。
発端となったのは、5月5日に配信されたABEMAのバラエティ番組『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』だった。お笑い芸人の中山功太が、番組内で「10年くらい、ずっといじめられていた先輩がいる」と告白。実名は伏せられていたが、放送後にネット上で"犯人探し"が始まり、さまざまな憶測が広がった。
さらに、元「りあるキッズ」の長田融季もSNSで過去の出来事に言及したことで、騒動は拡大。「後輩をいじめていたタレント」として高橋の名前が浮上し、ネット上では厳しい声が相次いだ。こうしたなかで先に口を開いたのが、相方の八木だった。
八木は10日夜、自身のXを更新。「今回のことで、世間の皆様や後輩たち、多くの方々にご心配や不快な思いをおかけして申し訳ありません」と謝罪し、「全てコンビであるサバンナの責任です」と記した。
そのうえで、中山とは20年ほど前に大阪の番組で一緒だったと説明。高橋のツッコミや発言について「きついな」と感じる場面があったとしながらも、故意に攻撃するつもりではなかったと思う、とした。ただし、それで中山が傷ついた以上、「100%茂雄に責任がある」と、相方に対しても厳しい言葉を向けた。
この一連の対応が評価されたのは、八木が単に高橋をかばったわけではなかったからだ。相方の意図に一定の理解を示しつつ、傷ついた側の気持ちも軽んじない。さらに「コンビの責任」として引き受けながら、原因をあいまいにしなかった。その言葉選びには、相方への情と、後輩への配慮の両方がにじんでいた。
八木は、高橋を交えて中山と話をしたこと、さらに長田とも対話したことを明かしている。その後、中山は高橋に悪気がなかったことを確認したうえで、わだかまりはないとする趣旨の投稿を行い、長田も謝罪の言葉を記した。八木が間に入ったことで、当事者間では一定の区切りがついた形だ。
11日には、高橋も「今回の中山功太との件について、多くの方々にご心配と不快な思いをおかけしてしまい、本当に申し訳ありません」と自身のXで謝罪。中山と直接話したことを明かし、「当時の大阪で共演してた番組の収録で、言い方やカラミが嫌な思いをさせていたこと謝りました」と報告した。これで和解となったが、後輩から慕われている八木の仲介がなければ、騒動はさらに長引いていた可能性が高い。ネット上では、八木に対して「対応が早い」「言葉選びが冷静」「相方への愛情と厳しさがある」といった称賛が広がった。長田も「吉本辞めた僕が言うのもですが、八木さんのような先輩がもっといれば今後の吉本の後輩達ものびのびと芸人活動ができ素晴らしい事務所に進化し続けると思います」と、八木を評価した。さらに、南海キャンディーズの山里亮太もラジオ番組で、八木について「昔から本当に優しくて、面白い人だった」と語っている。
サバンナといえば、近年は高橋が情報番組やバラエティ番組、CMなどで幅広く活躍する一方、八木は"じゃない方"としてメディアに出たり、コンビ格差を自らネタにすることもあった。だが今回、表舞台で目立つ高橋ではなく、いわゆる「スベリ芸」キャラでどこか飄々とした八木が、コンビの危機で前面に出た。そこで見せたのは、従来のキャラだけでは語れない、人としての誠実さだった。また、八木は難関の国家資格「ファイナンシャルプランナー1級」取得者としても知られるが、まじめに努力を重ねることができる人間性が、今回の対応にも表れたとの見方もある。
もちろん、高橋への影響は小さくない。高橋がCMキャラクターを務めるライオン「ストッパ下痢止め」について、プロモーションへの出演は当面見合わせになったと報じられている。本人が謝罪し、関係者との和解が成立しても、騒動の代償は生じている。
だからこそ、ここから問われるのはコンビの力だろう。高橋が過去の言動とどう向き合い、今後どのように信頼を取り戻していくのか。そして八木が、相方をただ守るのではなく、必要なときには叱り、支える存在であり続けられるのか。今回の騒動は、サバンナというコンビの関係性を改めて浮かび上がらせた。
今回の件で、高橋への世間の目は厳しくなった。しかし同時に、八木の人間力には新たな光が当たった。逆境のなかでこそ、コンビの本当の関係性や実力が見えてくる。サバンナがこの局面をどう乗り越えるのか、今後の歩みにも注目が集まりそうだ。
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