2026年1月期ドラマを先取りチェック 主役に帰ってきたベテラン俳優たち
2026年1月期の連続ドラマもワクワクする作品が揃っている。2025年秋ドラマでは、天海祐希、沢口靖子、仲間由紀恵、唐沢寿明、大泉洋といったベテラン俳優が主演を務める作品が目立ったが、今期においてもまた、ドラマ黄金期を支えてきたベテラン俳優の主演作が多い。特に注目されている3作品を紹介しよう。
◆『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日系)松嶋菜々子主演の本作は東京国税局資料調査課・複雑国税事案処理室(通称・ザッコク)を舞台にしたドラマだ。主人公の正子(松嶋)が「正しく集めて、正しく使う」を信条に、悪徳脱税者に立ち向かっていく。
本作のキービジュアルを見たとき、米田正子を演じる松嶋の黒縁眼鏡姿が印象的であった。東京国税局が舞台ということもあり、堅苦しい雰囲気の内容かと思いきや、予告映像を見る限りコメディ要素も随所に織り込まれていそうだ。
松嶋菜々子といえば、同性もあこがれる凛とした美しさが魅力だが、予告では眼鏡を外し、パンツスーツ姿で颯爽と歩くシーンがあった。『救命病棟24時』や『美女か野獣』(ともにフジテレビ系)のようなかっこいいキャリアウーマン役の松嶋を久しぶりに見られそうで期待が高まる。
共演者には、かつて“ガサ入れの魔女”と恐れられ、還暦を過ぎても現役で活躍する飯島作久子(大地真央)や、ワークライフバランスを重視する20代の俵優香(長濱ねる)など、現代を生きる多様な調査官が登場する。
第1話では“年金ビーナス”と称賛される紅林葉子(アンミカ)に、高齢者からお金を搾取している疑惑が浮上する。高齢化が進み、お金への不安が深刻化する現代社会を反映したテーマ設定とも言えるだろ。
正子らが、私腹を肥やす悪徳脱税者たちをどのように追い詰めていくのか楽しみだ。◆『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』(日本テレビ系)篠原涼子主演の本作は拘置所を舞台にした異色のドラマだ。主人公の冬木こずえ(篠原涼子)は女区(女性が収容された区域)の区長を務め、上司からは信頼され、後輩からは一歩引かれる厳格な刑務官。そんなこずえが、強盗殺人の容疑で起訴された日下怜治(SixTONES・ジェシー)と共に“脱獄”を企てる。
荒唐無稽な設定にも思えるが、2022年にはアメリカ・アラバマ州の刑務所で、女性看守が男性受刑者の脱獄に協力し、共に姿を消した事件が実際に起きている。
自分にも他人にも厳しく生きるこずえが、何を背負い、怜治にどのような感情を抱いているのか気になるところだ。
篠原は『アンフェア』(フジテレビ系)の雪平夏見や『ハケンの品格』(日本テレビ系)の大前春子のように、ポーカーフェイスだが、根はやさしく、あたたかみのある人物を演じるのが得意だ。『パンチドランク・ウーマン』の予告映像では、篠原演じるこずえの帽子の下の凛とした眼差しが印象的で、物語の行方に期待が膨らむ。
◆『ラムネモンキー』(フジテレビ系)反町隆史、大森南朋、津田健次郎がトリプル主演を務める本作は、“現代”と“1988年”が交錯する構成のドラマだ。吉井雄太(反町隆史)、藤巻肇(大森南朋)、菊原紀介(津田健次郎)は中学校の同級生で、51歳になった年に37年ぶりの再会を果たす。
中学生の頃は「オレは万能だ」「将来は明るい」と思っていた人も、50代になると現実の厳しさや自身の限界を直面し落ち込むことがある。
37年ぶりに再会した吉井、藤巻、菊原は、当時の思い出に浸り、それぞれが本当に大切なものに気付いていく。視聴者もまた甘酸っぱい青春時代を思い出し、気恥ずかしさを覚えたり、元気がわいてきたりするだろう。
近年は『不適切にもほどがある!』(TBS系)や、『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)など、昭和を舞台にした作品が増えている。本作もその流れもくむ一作といえそうだ。
友情物語といえば、10代や20代の若者を描く作品が多いが、本作は50代の男たちの友情を真正面から描く。ミドル世代の視聴者にとって、今の自分に重ねて共感できる友情物語として、大いに魅力的だ。
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