辻希美、出産直後の“キラキラ発信”に心配の声 芸能人ママの産後スピード復帰はなぜ物議を醸すのか

辻は8月9日、Instagramで「2025年8月8日に無事第5子を出産しました！母子共に健康です！」と報告。「家族みんなに囲まれての出産をすることができ、最高に幸せなお産でした」と感謝を述べ、夫の杉浦太陽や4人の子どもに囲まれながらベッドで赤ちゃんを抱く写真を公開した。

8月11日には、長女の希空が赤ちゃんを抱っこする写真を「18歳差の姉妹！『姉妹』って響きが不思議過ぎる！」とコメントを添えて投稿。8月12日には「無事退院しました！今回の出産は本当に最高に幸せなお産で　それは素敵な産院に出会う事が出来　素敵なお産をさせてくれた先生や助産師さんのお陰でした！」と記し、赤ちゃんを真ん中にして夫婦が寄り添う姿などを披露した。

8月14日には「我が家の次女の名前が決まりました！5人目次女の名前は…夢空(ゆめあ)に決まりました！」と次女の名前を発表。同日のInstagramのストーリーズでは、三男の友だちを自宅に招き、プールで一緒に遊んだことも報告した。以降もストーリーズを中心に更新を続けている。

赤ちゃんの誕生に沸く辻ファミリーの様子が伝わる一連の投稿はファンを喜ばせたが、出産直後からSNSで頻繁に発信したり、掲載する写真を撮ったりすることに対しては懸念する声があるようだ。

実際、SNS上では「産後間もないのにSNSに載せる写真はバッチリメイクにしないといけないし、身体への負担が心配」「辻ちゃん退院したばっかりなのに動けてすごいけど、ゆっくりしないと後からダメージきそう」「まず、しっかり体を戻してからキラキラして欲しい」といった声が寄せられている。

その一方、夫の杉浦が辻を支えるために「育休」を取るなど家族のサポートがあることや、辻自身が芸能人であることから「辻ちゃんはキラキラした生活を発信するのもお仕事だから」「スーパーイクメンパパの太陽くんがいるから問題ないでしょ」「辻ちゃんは5人も産んでるんだから、他人が心配しなくても自分の体調やペースは自分が一番分かってるはず」と理解を示す意見もある。辻にとってSNSやYouTubeが活動の中心であり、それを更新することが「仕事復帰」と捉えられ、物議を醸す要因になっている部分もあるようだ。辻に限らず、芸能人の出産後の「早期復帰」は何かと波紋を呼びやすい。

スピード復帰の例としては、女優でモデルの小松菜奈が3月に出産してから2カ月足らずで復帰し、女優の黒島結菜は7月の出産発表から約1カ月で復帰。きゃりーぱみゅぱみゅは昨年10月に第一子出産を発表してから約2カ月で復帰した。2020年には、タレントの橋本マナミが「産後27日」で超スピード復帰している。

こうした早期復帰が報じられるたびにネット上では「産後すぐに動けるのが当たり前と誤解されかねない」「人によっては1年以上体調戻らないこともあるのに理解されなくなりそう」といった懸念があるようだ。

ただ、これについては芸能人と一般家庭とでは事情が異なるという点に留意すべきだろう。会社員や公務員とは違い、芸能人は基本的に個人事業主なので、出産手当や育休手当があるわけではない。「芸能界は椅子取りゲーム」とよくいわれるが、休業が長引けば収入面だけでなく、それまで築いてきたポジションを失いかねず、人気低下やオファー減少にも直結する。

さらに「この人にやってもらいたい」という仕事の依頼があれば、できるだけ応えたいと思うもの。芸能人はまさにそうしたオファーが多い職業であり、だからこそスピード復帰する人が少なくないとも考えられる。また、売れっ子芸能人の場合は周囲の手厚いサポートがあるため、それが早期復帰を可能にしている面もある。

そもそも出産後の仕事復帰のタイミングは、体調や環境などによって異なるので「人それぞれ」であり、本人が決めた復帰時期に外部がとやかく言うのは的外れともいえる。ただし、芸能人のスピード復帰を見て「女性は誰でも産後すぐに働ける」と勘違いするのは危険であり、復帰の時期にかかわらず、子どもを産んでくれた女性に優しい社会であるべきだろう。