

増え続ける“女性の欲望”を描いた深夜ドラマ、風俗・不倫・童貞もタブーじゃない時代へ
不倫、風俗、童貞、そして「子宮が恋をする」…? 深夜枠で女性のドロドロとした欲望を描くドラマが増えている。特に春クールはその傾向が顕著だ。『子宮恋愛』『夫よ、死んでくれないか』『年下童貞くんに翻弄されています』…“深夜枠の進化系”とも言えるドラマ郡をコラムニスト小林久乃が斬る。
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この数年、深夜ドラマの様子がどうもおかしい、と皆さまは気づいているだろうか。不倫、兄弟や姉妹バトル、略奪愛など“泥沼系”とカテゴライズされる、入り乱れた人間関係を描く深夜ドラマが主流となって、放送されている。この背景には表現規制によるバラエティー番組の激減や、動画配信サービスへの提供を目論んだドラマ制作の増量……という理由があるとか、云々。これを私は勝手に「深夜ドロマ化現象」と呼んでいる。
ただ春ドラマの深夜帯の放送は、ここ数年の「深夜ドロマ化現象」の類を見ないほど内容がヒートアップしている。これまで女性が“恥”として、ひた隠しにしていた部分が露わになったようだ。
その類のドラマは2パターンに分かれていて、まずはタイトルから眉をひそめてしまう作品がある。例えば放送前からS N Sで騒がれていた『子宮恋愛』(読売テレビ系)。モラハラ夫との生活に苦しむ苫田まき(松井愛莉)が、子宮が恋をする相手にめぐり逢ったところから始まる、要は不倫愛。子宮が恋をする……とは一歩間違えると、艶かしい意味にもなるけれど、どんな感覚なのかは未知の世界。これは私が妊娠を経験していないせいというわけでもなさそうだ。
妻・三人三様の家庭を描く『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)もストレートなタイトルだ。ちなみに夫のモラハラ(定番か)に悩んでいた柳友里香(磯山さやか)は、本気で夫を殺そうとしていた。いずれにしても夫婦揃って観るのは避けたほうがいいドラマである。
続けて『年下童貞くんに翻弄されています』(M B S系)。モテ人生を爆走して性欲に忠実な今井花恋(森香澄)が文字通り、チェリーボーイに翻弄されている。既婚者のタガが外れた物語ではないぶん、親近感がわく女性もいるはず。何より童貞との性体験という未知の世界、目のつけどころはいい。件の『子宮恋愛』も本作も関西地区のテレビ局が制作しているのは、自由度と熱量が感じられる。物語そのものに女性の欲が爆破しているパターンも散見される。例えば『ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜』(テレビ東京系)は、女性専用の風俗を取り上げたドラマ。昨年『1122(いいふうふ)』(Prime Video)でも、主人公が風俗を利用するシーンはあったので、時代の流れなのかもしれない。その他『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ系)は、主人公が3人の男性と交際している設定。モテモテで何よりだけれど、現代女性は忙しいので、3人も相手にしている時間も体力もなさそうだと思ってしまった。
風俗、多人数恋愛、筆おろしなど、並べてきた5作はいずれもレディコミの実写版のような雰囲気が漂うし、興味心は突かれる。面白い内容ではあるけれど、ご時世、男性俳優が主演で演じるわけにもいかず、女性なら公序良俗の範疇では? と黙認される意識が春ドラマに生まれたのだろうか。この風潮を否定するわけではない。ただ元来、深夜ドラマとはゴールデンタイムの放送では問題視されるであろう内容を放送していたのでは? とジリジリしてしまう。
そこで皆さまにも思い出してほしい。2010年に放送された『闇金ウシジマくん』(M B S系)は闇金、風俗の裏を思い切り表現して話題をさらった。今年の冬クール放送『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪)は、ほぼ地上波では見られなかったのにTVer総再生数、約1300万突破という記録も作った。ちなみに両作ともに映画化も果たしている。
右に倣えではなく、前を向く精神でぜひ心震わす深夜ドラマの制作をお願いしたい。
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