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鈍感ヒロイン・のぶに向けられる二つの想い…恋模様がじわりと動き出す『あんぱん』第3週

2025.04.20 14:03
提供:ENTAME next

2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合・月曜~土曜8時ほか)。4月14日(月)~18日(金)に放送された第3週「なんのために生まれて」では、子役パートが終わり今田美桜、北村匠海ら本役キャストが登場。恋の矢印も徐々に明らかになり、春の訪れと共に軽やかな一週間となった。

第11回では、嵩(北村匠海)が“カッちゃん”こと貴島中尉(市川知宏)にジェラシーを発動させる。のぶ(今田美桜)とカッちゃんが親しげに話す様子を見て、ぽかん口を開ける嵩。見たくないものを見てしまった感覚はありつつも、なぜか二人から視線を外せず、モヤモヤを確認するように胸を撫でた。

もう少しうまくごまかせばいいものの、「どっか痛いがかえ?」とのぶに心配されてしまうほど、嵩のジェラシーは隠しきれていない。そして伯父で医師の寛(竹野内豊)から「この胸の痛みは治療できん」と告げられ、嵩はようやく自分の感情が嫉妬であることに気づくのだった。

そんな嵩の気持ちを知ってか知らずか、弟の千尋(中沢元紀)ものぶに熱を帯びた視線を向けている。嵩よりも早くのぶへの思いに気づいていたのか、パン食い競争では転びそうになったのぶをサッと支え、さらに優勝賞品のラジオをプレゼント。まだ恋心に気づいたばかりの嵩に比べて、千尋の方が一歩リードしている印象だ。

そして第17回では、予告映像でも話題になっていた千尋の“告白シーン”が登場。海辺で(一応)二人きりというシチュエーションのなか、のぶから「千尋くんのおかげで大切なことを思い出した」と打ち明けられた千尋は、思わず「大好きです」と気持ちを伝える。

だが、その直後。嵩のギョッとした視線に気づいたのか、あるいは急に恥ずかしくなってしまったのか、千尋は「朝田パンのあんぱん!」と続けてごまかしてしまう。その様子を見ていた朝田家の三女・メイコ(原菜乃華)は「お姉ちゃんのことかと思うた!」と大興奮。のぶ本人も、内心ドキッとしていたのか、「あぁ…!」とホッとしたように笑みを浮かべた。

その裏で嵩は一人胸をなでおろし、千尋は隙を見て再びのぶに熱視線を向ける…。のぶと嵩が将来的に夫婦になることは既にわかっているものの、「嵩よ、うかうかしている場合じゃないぞ!」と声をかけたくなるシーンであった。

一方、恋のトライアングルの渦中にいるのぶは、恋愛には全く興味がなさそうだ。子どもの頃から“ハチキンおのぶ”と呼ばれるほど勝気で、男子よりも強い女の子だったのぶにとって、男子は恋愛対象というより“ライバル”に近い存在に映っている節もある。同級生が結婚したり、友達が恋の話で盛り上がっている中でもそ知らぬ顔。初恋の相手かと思われたカッちゃんとも、特に進展は見られなかった。

当然ながら、嵩のことも異性として意識している様子はない。恋に疎いのぶと、恋に目覚め始めた嵩。この先、二人がどうお互いを意識し、恋へと発展していくのか楽しみだ。

また、朝田家の次女・蘭子(河合優実)は、どうやら豪(細田佳央太)のことが気になっている様子。パン食い競争の受付にやってきた豪に気づいた視線、名簿を書く豪をじっと見つめながら、髪をそっと耳にかける仕草…俳優・河合優実の演技力が光る恋の描写に、キュンとした視聴者も多かったはずだ。

青春真っ只中の主人公たちの恋がまぶしく、応援の気持ちでいっぱいになるのと同時に、「ああ、まだ物語は戦前なのだ」と胸が苦しくなる。誰一人として命を落としてほしくないし、どうにか全員に幸せになってほしいと強く願う。

そんな時期尚早な心配をしてしまうのは、すっかり登場人物たちに愛着が湧いている証拠なのだろう。史実をベースにしながらも、アニメ的な効果音やオープニング映像、そして繊細な演技を得意とする俳優陣の力により、テンポと緩急が絶妙にコントロールされ、キャラクターたちの個性が際立つ演出になっているように思う。

次週の予告映像には、部屋で二人きりになる嵩とのぶ、そしてのぶと豪に“ジェラシー”の視線を向ける蘭子の姿もあった。とにもかくにも、今はこの平和でまぶしい時間を、めいっぱい楽しんでいたい。

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