LUNA SEA<LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG->(photo by 田辺 佳子)

【ライブレポート】LUNA SEA、14年ぶり東京ドームで唯一無二のロックサウンド響かせる! 「光しか見えてないからね」<LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG->

2025.03.09 20:00
提供:WWS channel

2月23日、東京ドームで昨年より行われてきた全国ツアーERA TO ERAのグランドファイナルとしてLUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG-が開催された。

ブラックコーデに身を包んだSLAVE(LUNA SEAのファンの呼称)が開演前から東京ドーム周辺に溢れかえり、ライヴへの期待感が高まっていた。

オーディエンスの手拍子が次第に大きくなり、暗転からスクリーンにオープニングムービーが流れ、
「覚悟の夜 その光を掴む」という印象的なフレーズが浮かび上がる。

幻想的なムービングライトから花道にメンバーが現れる演出でライヴはスタート!
ステージにゆっくりと歩み寄りバンドが集結し紫と青のライトが会場全体を覆い、壮大なSEが流れる。

RYUICHIが低音を響かせるボーカルで1曲目『LOVELESS』が始まる。


94年発表『MOTHER』からのミッドテンポの楽曲であるが、キャッチーなサビのメロディに場内は一体となり、緩やかに心地良い盛り上がりを見せる。

SUGIZOの激しいリフから始まった2曲目『G』では、ステージに火花が飛び散り、ヒートアップしていく。

RYUICHIのシャウトでオーディエンスの心を掴みながら、
メロディアスなギターソロに真矢が激しいリズムを刻み、一気にエンディングまで畳み掛ける。


「2025年2月23日東京ドーム。
お前ら会いたかったぜ!」
RYUICHIが叫ぶ

「覚悟をもってこの場所を選びました。
お前達全員の顔を覚えて帰るからな!」とファン思いの憎いセリフで盛り上げる。

その後、ライブでは定番の『Dejavu』でさらにヒートアップし、
「あなたさえ」「あなたまで」LUNA SEAらしいフレーズがファンの魂に刻み込まれていく。


激しいリズム感と、キャッチーなメロディが秀逸な楽曲『DESIRE』、
重低音が響き渡る中、メロディアスなギターソロが絡み合う『JESUS』
と往年のファンには堪らない選曲で駆け抜けていく。


「東京ドーム!気分はどうですか?
今日はファイナルにふさわしいライヴにしたいと思います。
俺たちだけではできないドームでのグランドファイナルを
共に作りましょう!」とRYUICHIが思いを訴えかけ、「2000年の扉を開いたこの曲を届けたいと思います」と告げると、
当時のシングル楽曲『gravity』が荘厳なライティングに照らされ披露される。

続く『RASEN』では真矢、Jのリズム隊が一体となり,
スリリングな展開で一気にエンディングへ。

SUGIZOの妖艶なバイオリンソロが響き渡るバラード曲『VIRGIN MARY』で前半ステージを締めくくる。

休憩を挟みドラムソロからライヴがスタート!

「今日は覚悟の夜だからもっと来れんだろ!
もっとこいや!行くぞ!」と真矢が煽ると、
「真矢!真矢!」と会場全体から真矢コールが起き盛り上がりを見せる。

続いて登場したJのソロコーナーでは、
「35年間の思いをこめて盛り上がっていけるか!」とさらに会場をヒートアップさせる。

後半戦は、『IN FUTURE』が激しいリズムで切り刻まれて、
疾走感抜群にスタートした。
LUNA SEAならではの音空間に場内は酔いしれる。


ここでRYUICHIが込み上げる熱い思いを語る。
「俺たちは覚悟をして選択をして、キャッチして、選んだ未来へ行こうとしている。
そして今夜集まってくれたみんなが、この先も共にLUNA SEAを作ってくれる。
これからも長い旅を共に。
最大限の感謝と愛を込めて送ります。」と感謝を伝え、
珠玉のバラード『I for You』が演奏される。

長年のファンにとっては特別な思いが込み上げるこの名曲で、
RYUICHIの魂の籠ったボーカルにオーディエンスは真剣に耳を傾けていく。

喉のコンディションに不安を抱えながらも、
全力で歌声を響かせるRYUICHIのオーラが絶大で、場内のオーディエンスを包み込んだ。


この日のサプライズの一つとしてライヴ初披露となったサイケデリックなサウンドの『FAKE』では
RYUICHIの力強い歌声とリズムが噛み合い、唯一無二のサウンドを響かせ、
初期のメロディアスなロックチューン『BELIEVE』で
スピード感と絶妙の歌メロで会場中のファンを圧倒する。

続けてLUNA SEAの代名詞のロックチューン『ROSIER』が放たれると、
場内の熱気は最高潮に。

Jによる英詞の語りからマイクスタンドが宙に舞い、ギターソロに突入すると、この日一番とも言える盛り上がりに。

ミディアムチューンの『HART』では赤い炎のようなライティングと
スクリーンのムービーが融合し、重厚なサウンドが響き渡る。

「今夜は共にこの旅を続けていこう。
最後に黒服限定GIGを象徴するこの曲を贈りたいと思います」の言葉から
『NIGHTMARE』が演奏される。

CD音源化されていない未発表音源として話題になっている
楽曲であるが、深層心理に訴えかけるような
ヘビーチューンでオーディエンスを引き込んでいく。

アンコールでは、
RYUICHIが
「次のナンバーはいろんな思い出のある曲ですが、
これからは、LUNA SEAを愛してくれるファンの未来へ繋げたい。
この曲は悲しみの曲ではなく、再会の曲です」とアナウンスし、『LOVE SONG』がスタート。

LUNA SEAの中でも壮大な部類に入るバラード楽曲で
ライヴ終盤とは思えない声量十分な力強い歌声でRYUICHIが東京ドームに
集まったファン全員を魅了する。普遍的なメッセージとして愛を届ける。

場内が明るくなり
「ララ♪ ラララララララ♪」と
オーディエンスが両手を横に振りながら、合唱が響き渡った。


メンバー紹介のMCではメンバーそれぞれが募る思いを伝える。

Jは
「35年間の全てを今日のライブに刻み付けたい、という思いで俺たちはツアーをやってきました。

これまでの35年間、LUNA SEAに触れてくれた全ての仲間たちの思いも連れてきたつもりです。
今夜最高の夜にしましょう!」と投げかけ、

INORANは
「14年ぶり東京ドームです。
最初の頃、バンドを誰にも負けないと、一生懸命やってきたときのことを思い出します!
今回で東京ドーム10回目です。もっともっとここでやりたいです!」と想いを告げ

SUGIZOは
本音を言うと、これが最後のドームだと思って生きてきました。
LUNA SEAの最期の瞬間かと思って生きてきました。
でも新しい夢ができた。今日からLUNA SEAは新しい扉を開いて新しい未来を作る。生きているうちに何回も聖地に帰ってきます。
この数年はいろいろと窮地に立たされたこともありました。
新しいLUNA SEAと未来を作ってください。
またこの場所で必ず会いましょう!」と感情露わにメッセージを伝える。

真矢は
「SUGIZOは40年前に知り合ったときワガママなロック野郎だったのに、
こんないい話をできて感動してます。l

SUGIZOが新しい扉を開くというなら、僕はヌードでもなんでもやります(笑)」と相変わらずのキャラで盛り上げる。

「35年みんなが支えてくれて。40年前の俺たちは昨日も今日もここに立つためにバンドを音楽をやってきたんだと思います! LUNA SEAのメンバーは君達だからね。そっちがステージ、俺たちは客席だよ。これからもずっとずっとずっとよろしくお願いします」


RYUICHIが最後に思いを伝える。
「メンバーと町田プレイハウスで出会って
覚悟をもった瞬間が何度もありました。

昨年のLUNA SEAの過去最大のツアーではみんなからパワーをもらいました。
覚悟をしてこれから先の未来を掴む。
光しか見えてないからね」


ラスト2曲では稀に見る場内撮影OKというレギュレーションになり、
オーディエンスはそれぞれの思いに浸りながら、
ハイスピードチューン『TONIGHT』、
往年の名曲『WISH』をLUNA SEAのメンバーと一緒に楽しみ、
最高潮の盛り上がりのまま、疾走感抜群でライヴを締めくくった。


一時期はピンチに立たされたこともあったが、それを乗り越えて、唯一無二の高みの境地に達したLUNA SEA。
今後のさらなる活躍を期待したい。

(photo by 田辺 佳子/上溝 恭香/加藤 千絵/横山 マサト/清水 義史)

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