

「目指す夢は東京ドーム」新劇場公演で宣言、20周年イヤーのAKB48が今こそ見せようとしているもの
20周年イヤー突入のAKB48、12月8日(日)東京・秋葉原のAKB48劇場で新オリジナル公演「ここからだ」をスタートさせた。リニューアル工事を終えたばかりで、ピカピカの新劇場の初日ということもあり、多くの報道陣が集まった。
真新しい劇場に足を踏み入れると、視界に飛び込んできたのはまばゆいばかりのLED画面だった。ステージ背景に設置された大きなそれは、劇場全面リニューアルの象徴だった。かつてのAKB48劇場の背景は鏡で、スタッフが手動で反転させて演出に使っていた。まさに隔世の感がある。劇場最大の象徴だった二本柱はドーンと存在感を示している。視界が遮られることでファンからは不評だったが、その柱にもLEDパネルが埋め込まれ、視界の向こう側で踊っているメンバーの姿が映し出される仕様になった。座り心地の悪かった椅子も豪華な物に生まれ変わった。ステージのセリは健在だ。
本番直前、16人の初日メンバーによる関係者向けのゲネプロが行われた。そのMCで総監督・倉野尾成美は、「42人全員でこれから目指す夢は、東京ドームのステージです」と力強く宣言した。4曲目の『劇場へ ようこそ!』という曲に「憧れの東京ドームへ」という歌詞がある。
東京ドーム――。それは初期AKB48でも重要な意味を持った言葉だ。総合プロデューサーの秋元康氏は、初期メンバーの前で「君たちは東京ドームへ行く」と宣言した。しかし、その言葉を信じる者はいなかった。ブログのタイトルは「AKB48 TOKYO DOMEまでの軌跡」となった。
ところが、AKB48は東京ドームへ到達した。2012年のことだ。誰も信じていなかったが、現実になった。東京ドームに到達したということは、ゴールにたどり着いたということ。ドーム後のAKB48は、「第二章」を口にし始めた。しかし、その中身にいては誰も、答えらしい答えを持ち合わせてはいなかったろう。「第二章」のゴールが場所なのか、それとも場所ではない何かを見せていくことなのか。AKB48は五里霧中のまま、とりあえず歩を進めるしかなかった。
AKB48は2014年を最後に東京ドームでコンサートを開催していない(2015年、「大運動会」を開催しているが)。しかし、2024年12月8日、ハッキリしたことがある。それは、AKB48が本気で東京ドームを目指し始めて、真の「第二章」が始まったということだ。「さすがに無理では?」そんな声が聞こえてきそうだ。それでいい。だとしたら、2005年のAKB48を取り巻く環境と同じではないか。AKB48は無理だと思われているところから始まるのだ。
この日、秋元氏はファンとともに劇場公演の初日を観たという。スポーツ紙の取材に応じた秋元氏は、「AKBの第二章が始まるような、『これから新しい伝説を作る。ここからだ!』という思いを一番強く考えて(新公演の楽曲を)作った。(中略)想定外を信じてほしい。黄金期を今のメンバーでまた作るんだ」と話した。
今まで、総監督の倉野尾は、「簡単に東京ドームという言葉を口に出すべきではない」と話す慎重派だった。現実を考えれば、気軽に目標設定はできないと考えていた。しかし、彼女は総合プロデューサーの書いた歌詞に心を動かされたようだった。氏のメッセージを要約すると、「そんな現実なんかどうでもいいんだ。そうではなくて、君たちが夢を見なくて、誰がついてくるというのだ」ということだろう。届けられた歌詞を読み、倉野尾の心が動いた。だから、「目指す夢は、東京ドームのステージです」と宣言したのだ。
エンターテインメントとは、見る者の心を動かすことが目的だ。現実を見ている者が誰かの心を動かすことなどできない。ステージに立つ者がまず心を動かすことで、それが観客に伝播していく。秋元氏の言いたいことは、そういうことではないだろうか。アイドル界の現状を見渡してみると、AKB48は先頭を走っているとは言えない。だが、ここから大逆襲に転じ、再びトップを奪い返したとしたら、どうだろう? これほど熱いドラマは我が国のアイドル史に存在しない。
20周年イヤーに突入したAKB48が見せようとしているもの、それはドラマだ。どれほど劇場が最新のものになったとしても、それは不変なのではないだろうか。
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