『ロッキン』2025年は9月開催「夏フェス」は今後死語になっていくのか
日本最大級の音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』が、2025年から9月の大型連休(シルバーウイーク)に実施されることが、9月30日に公式サイトで発表された。その背景には、酷暑に加え、台風や雷雨への対策が難しいという事情があるようだ。
酷暑対策は夏フェス開催における大きな課題とされており、8月中旬に毎年開催されている『SUMMER SONIC 2023』では、体調不良を訴える人が続出。会場に設置された救護室には約100人が訪れ、熱中症の疑いで病院に搬送される人もいた。こうした事態の原因の1つとして、一部エリアで糖分入りの飲み物や塩分を補給できるタブレットの持ち込みが禁止されていたことが挙げられる。
これを受けて、『SUMMER SONIC 2024』では東京・大阪両会場で給水所が設置され、昨年までは「水」や「無糖のお茶」のみ持ち込めたエリアでも、「スポーツドリンク」と「経口補水液」の持ち込みが可能となった。
とはいえ、対策を徹底しても、そうした努力にもかかわらず、酷暑はさらに深刻化している。「夏フェス」という言葉が定着して久しいが、そろそろ夏フェスの在り方を見直す時期に来ているのではないか。それは観客だけでなく、アーティストの健康を守るためにも必要なことだろう。
昨年8月、人気バンド「マカロニえんぴつ」のギターボーカル・はっとりは自身のXで、「お客さんも演者も双方に身の危険を感じる昨今の夏の野外夏フェス。たとえば日が落ちてからスタートとか、気温ピーク帯にはクーリングを挟むとか、たとえばそんな工夫もしていかないと本当に心配かも?」と投稿し、アーティスト目線での夏フェス開催の難しさを指摘していた。
また、ロックシーンで絶大な支持を集めるバンド「HEY-SMITH」のギターボーカル・猪狩秀平は昨年9月、HEY-SMITH主催のフェス『HAZIKETEMAZARE FESTIVAL』(以下、ハジマザ)の開催直前に『ハジマザの今後について』と題した動画を自身のYouTubeチャンネルに投稿。その中で、10年以上続けている同フェスが、来年の開催については白紙状態であることを明かした。
ハジマザを続けていきたいものの、観客の体調面、そして夏フェスが乱立していることで集客に影響が出ることを考えると、暑い時期の野外開催は今後難しいという。そして、猪狩が述べた通り、例年9月2週目に開催されていた同フェスは、今年は10月下旬(10月26日~27日)に開催時期を変更して行われる。
ちなみに、筆者も『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』に参加したが、日傘が禁止されているエリアで日傘をさしている参加者は少なくなく、スタッフが必死に日傘の使用禁止を呼びかけるシーンを何度も目撃した。密集地帯で使用されると日傘が他の参加者の目に刺さったりなどのリスクがあるため、当然の注意喚起と言える。
それでも、日光に当たり続けることを考えると、禁を犯してでも日傘をさしたくなる気持ちはわからなくはない。参加者同士の怪我やトラブルを回避するためにも、とりわけ8月中の開催は検討されなければいけないように感じた。
暑さ対策が長年議論されてきた夏の甲子園も、今年は第1日から第3日までの試合に限り、1日3試合として午前と夕方に分けて試合を行う「2部制」を導入した。来年以降、急に暑さが和らぐことは期待できない。夏フェスに限らず、夏の恒例行事における暑さ対策、さらには開催時期がどのように変化していくのか注目したい。もしかすると、夏フェスが死語になる未来もあり得るかもしれない。
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