櫻坂46 9thシングル『自業自得』

櫻坂46『自業自得』好発進&全国ツアーが大盛況!アンケートから見る、今“ライブ”がアツいワケ

2024.06.26 17:35
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櫻坂46が、3月から行われた全国ツアーの追加公演『4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- IN 東京ドーム』を6月15日、16日に東京ドームで開催した。海外ファン専用のチケット、見切れの注釈付き指定席、ステージ真裏のステージバック席も含め全席完売。各日5.5万人、2日間合わせて11万人を動員した。

昨年11月の3周年を記念した『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』での、ZOZOマリンスタジアム史上最高動員達成からさらに勢いを加速させている櫻坂46。彼女達のライブの魅力を、Buddies(櫻坂46ファンの呼称)のアンケート、16日のライブレポートと共に振り返りたい。

まず、筆者がXで行ったアンケートでは、今回の東京ドーム公演に参加したBuddiesに、グループの過去のドームライブ(改名前の2019年欅坂46東京ドーム、2022年櫻坂46東京ドーム)の「参戦歴」を尋ねた。404票の回答を大まかに整理すると、欅坂46時代からのファンが約4割、櫻坂46初期からのファンが約3割、いわゆる“新規”の初参加組が約3割であった。アンケート結果を今回の全動員に反映させると、11万人のうち新規が3割で3万人強。前回(2022年)は2日で8万人の動員だったが、今回は11万人と3万人増加しており、公式発表とも近似値だ。

そんな新規爆増中の彼女達だが、次に「櫻坂46のどこに1番魅力を感じるか」を尋ねたアンケートでは、182票の回答のうち、「メンバーのビジュアル」が4.9%、「メンバーのパフォーマンス」が72.5%、「メンバーのキャラクター」が7.1%、「楽曲」が15.4%だった。坂道シリーズとしてアイドル界屈指のビジュアルを誇り、冠番組や数々のバラエティ番組に出演し、メンバー1人1人が愛されキャラクターである櫻坂46。それでも、あえて1番をあげる中で、7割強の断トツ得票数だったのが「メンバーのパフォーマンス」だ。櫻坂46がパフォーマンス集団である証左と言えるだろう。またそれに次いで、「楽曲」も15%強と人気が高い。良質な楽曲を、高い技術のパフォーマンスで魅せる。櫻坂46のライブに対する期待値が高いのも当然だ。

ライブ前に藤吉夏鈴は、YouTube『とーやまチャンネル』で、前回の東京ドームは「菅井さんに連れてきてもらった」と回顧し、今回の東京ドームを「やっと自分たちの力で」と表現した。前回の東京ドームでは、初代キャプテンの菅井友香の卒業セレモニーがあり、改名以降封印してきた欅坂46時代の人気楽曲をセットリストに組み込んだ。今回は、正真正銘、櫻坂46の楽曲だけで構成され、卒業を発表しているメンバーもいない。櫻坂46の“今とこれから”を見に来た観客で埋め尽くされた。

そんな満員となった公演の始まりに、東京ドームのど真ん中で、1人で登場したのは山崎天(※「崎」の右は「たつさき」が正式表記)だ。2018年の欅坂46加入当初の『お見立て会』で、グループを「アイドル界の頂点に導きます!」と宣言したのは13歳。当時を彷彿とさせるポージングから、彼女の表題センター曲『何歳の頃に戻りたいのか?』で、かつてない熱量と共にライブが開幕した。

山崎センターの『泣かせて Hold me tight!』、『恋が絶滅する日』でさらにBuddiesを沸かせた後、『摩擦係数』では、休養から小池美波が力強く舞台に返り咲いた。ダンス未経験だったメンバーも含め、「櫻坂は誰も置いていかない」を改めて痛感させられる。

MCを挟んでの『Nobody’s fault』は、櫻坂46としてのデビュー曲だ。当時2期生として初めて森田ひかるがセンターに抜擢され、欅坂46時代から1期生が築き上げてきたものを、どう繋げていくのかというファンからの視線もあった。しかし、成長した今の彼女は楽曲での“主人公感”がとてつもなく、“櫻坂46の原点”を逞しく披露。小柄ながら、振りと存在感の大きさでそれを感じさせない。

さらに『Cool』、『Dead end』とアグレッシブな楽曲で攻めた後、一転して可憐なバラード曲『桜月』でセンターに立ったのは守屋麗奈だ。昨年行われた櫻坂46展示会『新せ界』で、「いつか自分たちの本当の力で東京ドームに立ちたい」と記していた守屋。美しくしなやかに、満員の東京ドームで舞い、櫻坂46のまた違った一面を見せる役割をしっかりとになった。

うってかわって熱く燃えるような『流れ弾』、Buddiesがアイドルコールでぶち上がる3期生曲『何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう』が続く。MC後、2期生&3期生のユニット曲『恋は向いてない』、『真夏に何か起きるのかしら』、『心の影絵』では、全体曲とは違う多面性を見せた。BACKSメンバーによる『油を注せ!』では、センターの武元唯衣を筆頭に、選抜メンバーに引けを取らない迫力あるパフォーマンスを披露。櫻坂46の底が知れず、層が厚いことをまざまざと見せつけた。

ライブ本編終盤に差し掛かった3期生曲『静寂の暴力』では、センター山下瞳月が1人歩き出す演出から、5.5万人がペンライトを消灯し、完全な静寂が東京ドームを包み込んだ。暗闇の中、無音でダンスを合わせることから始まる3期生圧巻のパフォーマンス。観衆が固唾をのんで見守り、万雷の拍手で溢れた。ライブ中盤のキュートな『何度――』と全く別の姿を見せた3期生は、加入わずか1年半ながら、先輩に東京ドームへ“連れてきてもらった”存在ではもはやなく、グループに大きな追い風を吹かせている。

続いてライブ曲として化けたロックチューン『マンホールの蓋の上』、選抜メンバーとBACKSメンバーが総力で魅せた『BAN』、激しいユニゾンダンスの『承認欲求』と畳みかけ、グループ再浮上のきっかけとなった渾身の『Start over!』で会場のボルテージは最高潮に。本編ラストは6月26日に発売を控え、MV再生300万回を突破した9thシングル『自業自得』。3期生初表題曲センターとなった山下が、会心のパフォーマンスと笑顔で大観衆の期待に応えた。

アンコールでは『Anthem time』、『ドローン旋回中』、『Buddies』でフロートや花道を目いっぱい使って、Buddiesの間近まで行き交流。最後のMCでは、どんな苦境でも明るく、グループを一つにまとめてきたキャプテン松田里奈が、Buddiesへの感謝を述べ、「絶対に皆さんのことを幸せにする」と約束した。

ライブを締めたのは、会場中を櫻色に染めた『櫻坂の詩』。苦しい時代もあったことを思ってか、目頭を熱くするメンバーも多くいた。特に、大園玲は溢れ出る涙を堪えられずにいたが、そんな先輩の姿を隣で見守っていた、的野美青の優しく温かい笑顔が印象的だった。

メンバーと観客が一体となって創り上げた櫻坂46二度目の東京ドーム公演は、コロナ渦で歓声も出せず、持ち曲も少ないかった発足当初では考えられないほどの大盛況で幕を閉じた。MCで、田村保乃が「この先の景色」、山崎が「まだまだ上がある」と表現したように、彼女達にとって、もはや東京ドームは最終目標ではない。ドームツアーや、より大きな会場でのライブ、海外公演といったその先を見据えているはずだ。次に、彼女達はどんな景色を我々に見せてくれるだろうか。

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