アニソン×クラブカルチャー「アニレヴ FEVER!!!!!」が開催芹澤優・小宮有紗ら声優登場＆DJ KOOもサプライズ参戦

2024.06.24 19:02

クラブでアニソンを楽しむエンターテインメントイベント「Anime Rave Festival」(通称、アニレヴ)の「AniRAVE FEVER!!!!!」が、東京・GARDEN新木場FACTORYにて開催。アーティスト・DJなど、総勢17組がライブパフォーマンスを披露する中、約1,000人の観客が会場に集まり、大きな盛り上がりを見せた。

DJシーザーのパフォーマンスで大合唱が起こりフロアに一体感が

アニレヴは、アニソンとクラブカルチャーが融合した最先端イベントで、2018年に第1回を開催し2024年で6年目となるアニソン界注目のイベント。同イベントは、主催のmotsuを始め、これまでもDJ KOO、SKY-HIなどのアーティストが出演し話題となり、3月には2年ぶりに日本で開催。6月1日には、韓国最大規模のアニソンDJイベント「KIMICHIKURA」と「AniRAVE」のコラボイベントとして「KIMCHIKURA×AniRAVE×OMOTENASHI BEATS」を成功させるなど、新しい形のアニソンイベントとして、アニメファンからの支持を集めている。

この日、オープニングで会場を盛り上げたのは、秋葉原を拠点に活動するREAL AKIBA JUNIORZ。Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、緑黄色社会「花になって- Be a flower」などのアニメの主題歌をバックに、オタクパフォーマンス集団として、ストリートの要素を存分に取り入れたダンスを披露した。

オープニングアクトの後に登場したのはDJシーザー。「MY STAR(feat. KURANTORION&toyo hiroshi)」や、「IAM(feat.Shogo&Tsubasa)」などゆったりしたリミックスをかけ流し、徐々にフロアを温める。ラストは各地のフェスでおなじみのメドレーが始まるとフロアのテンションは一気に沸騰。「ハム太郎とっとこうた」では「はいせーの！」と大合唱が起こるなどフロアに一体感が生まれた。

OKINI☆PARTY'SとDivermyのコラボにファン大盛り上がり

独自の世界観に引き込んだのは、音楽原作キャラクタープロジェクト・電音部から、シンサイバシエリアのOKINI☆PARTY'SとダイバエリアのDivermy。Divermyのデビューシングル「Dive Out」をフレッシュにかき鳴らす。リーダーのRARAは、「皆さんにお会いできてうれしいです！」と感謝を述べると「実は本日は皆さんの前で初めてのパフォーマンスになりますが、精一杯頑張ります」と続けた。6月10日にリリースしたばかりの「Bloomy」と、完全未公開の新曲「Lightning」をキレのあるダンスと伸びやかで力強い歌声で披露。初のパフォーマンスとは思えないような堂々とした姿で盛り上げた。

そしてOKINI☆PARTY'Sの3人は、「West Side Phenomenon」「OMATSURI SOUL」「アホちゃうもん」を連続で披露。メンバーのMoneが、「最後の曲はDivermyさんとコラボしたいと思います！」と話すと、Divermyの5名も合流し、2023年にリリースした「心斎橋エイリアン」を披露し会場は大盛り上がり。

続いて登場したのは、声優としても活躍するDJ Meguchee。「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」と共に「楽しんでいきましょう」と登場するとテンポの良い楽曲を次々と披露。その熱気のまま「ラスト行くよー！」と声を上げると「熱色スターマイン」ではフロアがペンライトを回しコールををした。

3月プレデビューのEGOEGGが観客の心を掴む

次に登場したのはDJをテーマにしたメディアミックスプロジェクト・D4DJより誕生したEGOEGG。3月にプレデビューしたばかりで、未だ謎も多いキャラクターではあるが、見事なパフォーマンスを披露し、オリジナル楽曲で力強いロックナンバー「Remember what you lost」では、初めて見る観客も多い中、心をガッチリと掴んだ。

そして、世界を股にかけて活動しているデジタルネイティブ世代アイドルグループのわーすたが登場。「KIRA KIRA ホログラム」「グーチョキパンツの正義さん」という懐かしい曲や、さわやかな新曲「夏恋ジレンマ」「SHINING FLOWER」を披露し、ラストの曲「最上級ぱらどっくす」ではフロアの観客もメンバーと一緒の振りをするなどワンマンライブかのような光景が繰り広げられた。

イベント中盤では、アニソン界でも著名なクラムボンミト＆REAL AKIBA BOYZのメンバーけいたんによるDJユニット、ALLINNSが会場をより一層盛り上げていく。「Cutie Panther」「ギミー！レボリューション」など、新旧問わず、名アニソンを回し続けていくとけいたんは、「みんな、(ノリ)分かっていますね！暴れたい奴は後ろだぞ！」と呼びかけると、オーディエンスも各々全身で応えた。

REAL AKIBA BOYZ、唯一無二のパフォーマンスにファンが熱狂

続いて登場したのは、レペゼン秋葉原の9人組アニソンダンスパフォーマーのREAL AKIBA BOYZ。チェックのシャツ姿で登場すると、初っ端から「おジャ魔女カーニバル」でブレイクダンスを交え全力のパフォーマンスを見せる。「なまらめんこいギャル」や「青空のラプソディ」などのアニソンメドレーに加え、最後は彼らも制作に参加したというYOASOBIの「アイドル」をブレイクダンスを交えながらパフォーマンスした。

中盤に差し掛かる中、登場したのは「ラブライブ！」国木田花丸役で知られ、同作品発のグループ「Aqours」のメンバー・高槻かなこ。アニレヴ初参戦となったが、高槻の繊細さと力強さの両面を持つ歌声は健在で、今か今かと高槻を待っていたオーディエンスは熱狂。代表曲「Anti world」「Subversive」を圧巻のクオリティーで聞かせる。高槻は「皆さん、アニソンクラブは身に染みているのですが、今日は初めてやる曲を行います！」と言い、「Flutter Bond」「嘘つきダーディ」をディスコのような雰囲気で演出した。

リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー・七海うららのステージでは、「キワメテカワイイ」「Trigger」など様々なタイプの歌を歌いこなす彼女の歌声に手拍子と歓声が沸く。今回披露する楽曲は1月にリリースした1stミニアルバムに収録されている曲だと話し「次回のアニレヴ出演する際はたくさんアニソンを引っ提げて帰って来たい」と力を込めた。

小宮有紗ら人気声優が続々登場

礒部花凜、船戸ゆり絵、小泉萌香によるスピンオフユニット・MIX JUICE from アミュボch。パイナップル、ピーチ、オレンジとそれぞれが3色の衣装に身を包み、2023年11月リリースの「Rain or Shine」や、自己紹介ソングの「ぐるぐるミックスジュース」をパフォーマンス。小泉は、「MIX JUICE、推すなら今です！」と自信満々の表情で呼びかけると、観客も大歓声とともに3色のペンライトを光らせて振った。

女優としても活躍し、「ラブライブ！サンシャイン!!」でおなじみのスクールアイドルグループ「Aqours」のメンバーでもある人気声優・小宮有紗。今回はDJ小宮有紗として赤い髪飾りに薄紫色の着物で登場すると、電音部の「MUSIC IS MAGIC」を披露しフロアの空気を一気に温める。その後、PANDORAの「Be the one」では観客は両手を上げてジャンプをするなど興奮した様子を見せる。続けて、TRFの「EZ DO DANCE」が流れると会場のボルテージは最高潮になり、サビに入ると観客全員が手を振り一体感に包まれた。

主催者のmotsuがまさかの車イスで登場

イベントも終盤戦へと向かいつつある中登場したのは「アイドルマスター」の天海春香役などで知られる中村繪里子。中村は、「みんなの声、めちゃめちゃ聞こえてるよー！つたないながらもDJ務めさせていただきます。つたない分は、みんなで埋めてね！」とニッコリし、「みんなに会いたかったー！」と叫ぶと、「自分REST」など、中村自身が参加した楽曲も混ぜ込みながら、アニメファンにとって胸熱なセットリストを展開。

徳井青空は、フロアのボルテージが最高潮の中登場し、ミルキィホームズの「正解はひとつ！じゃない!!」を披露。続けて、「一緒に歌い人がいます」と話すと、イベントの直前に肉離れをしてしまったアニレヴの主催者であるmotsuが車イスで登場。motsuが「みんなと一緒に歌っていきたい」と言い「You&Me」を披露すると会場のボルテージはMAXに。

そしてイベント終盤、主催のmotsuのメインステージへと突入。足の負傷もなんてことない様子で、自身が参加するユニット・m.o.v.eの「Raise up」で幕開けすると、「俺は負けないぜ！」と叫ぶ。motsuは、「みんな疲れてきてるんじゃないの？」とオーディエンスをあおり、「ついて来れる人？」と呼びかけると、「おー!!」と、怒号のようなレスポンスが。「頭文字D」の主題歌としても知られる「Gamble Rumble」から、「Butter-Fly」「Go!!!」など、各年代を代表する名曲をプレイ。会場全員で大合唱をしアニレヴに集まり、同じ時間を共有している絆を感じられる空間が作り出された。

DJ KOOのサプライズ登場に会場が歓喜

6時間以上に渡って、最高の盛り上がりを見せてきた「AniRAVE FEVER!!!!!」も、遂にトリを迎える。声優とアイドルのハイブリットユニット・i☆Risのメンバー芹澤優が、真っ赤なドレスで登場し立て続けに自身の楽曲を披露。i☆Risの楽曲「ありえんほどフィーバー」では、オーディエンスから「かわいい！」や「好き！」との声が上がる。そして「次の曲で最後になる」と伝えると、「可愛さを伝えなきゃ」と「デビきゅー」を披露し、声優アイドルらしくソロ曲とキャラクターソングを織り交ぜた甘々なステージを作り上げた。

その後、芹澤が「今日、この曲を歌わなきゃ帰れないですよね！」と話すと、motsuが再登場し「JUNGLE FIRE」を披露。「アニレヴ最高ですね！皆さん！」と、笑顔を見せながら、「もう一曲やり残した曲、あるよね？」と、motsuはオーディエンスに再度呼びかける。

するとそこにサプライズゲストでDJ KOOが登場。「アニレヴめっちゃ楽しそうじゃん！！俺も入れてよ～！」と、DJ KOOがDJブースに位置に付き、「お前ら、無事に帰れると思うなよ～！」と叫ぶと、会場のボルテージは最高潮に。この日のイベントの最後を飾るのにふさわしい、芹澤優 with DJ KOO & MOTSUの「EVERYBODY！EVERYBODY！」を披露し、大興奮の中、幕を閉じた。