「2021 SEVENTEEN CONCERT [POWER OF LOVE] JAPAN EDITION」

SEVENTEEN、初の東京ドーム公演を含むライブ映像3作品を独占配信中 “SEVENTEENワールド”の魅力に迫る

2024.05.24 12:00
「2021 SEVENTEEN CONCERT [POWER OF LOVE] JAPAN EDITION」

5月25日(土)、26日(日)に、K-POPボーイズグループ2組目となる日産スタジアムコンサートを開催するSEVENTEEN。彼らの過去のライブ映像3作品が、現在オンライン動画配信サービス「Hulu」にて独占配信中だ。本記事ではSEVENTEENの魅力と共に、これまでのコンサート内容についても触れていく。

2023年には「NHK紅白歌合戦」にも出場

SEVENTEENは、グローバルで活躍する13人組グループ。グループ名は「13名のメンバー+3つ(VOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAM)のユニット+1つのチーム=17」を表している。楽曲制作、振付、コンサートの構成など、ほとんどをメンバー自身が手がけている。2015年に韓国でデビュー。以来、数々の記録樹立や韓国の主要音楽祭での受賞など、快進撃が続いている。

日本では2016年からコンサートを行っており、2018年にJAPAN 1ST MINI ALBUM『WE MAKE YOU』でCDデビュー。精力的に活動を続け、2023年には「第74回 NHK紅白歌合戦」に初出場を果たした。また、4月30日に発売したBEST ALBUM『17 IS RIGHT HERE』は、オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得。今作で8作連続、通算12作目の1位となり、“海外アーティストによるアルバム通算1位獲得作品数”の歴代1位記録を自己更新した。

配信初の公演を含む3公演をHuluにて独占配信中

現在Huluで配信されているのは、オンラインコンサート「2021 SEVENTEEN CONCERT [POWER OF LOVE] JAPAN EDITION」、さいたまスーパーアリーナで行われた「SEVENTEEN 2022 JAPAN FANMEETING ‘HANABI’」、そして、彼らにとって初の東京ドーム公演となった「2022 SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] JAPAN」の3公演。このドーム公演は、今回初めての配信となる。

オンラインコンサート「2021 SEVENTEEN CONCERT [POWER OF LOVE] JAPAN EDITION」

これは、2021年に彼らが展開していた、様々な“愛”を歌うプロジェクト「POWER OF LOVE」の締めくくりとも言えるライブで、コロナ禍の為、無観客オンライン形式で行われた。本公演は、セットリストが一部違う「POWER」と「LOVE」の2バージョンが開催されたが、この「JAPAN EDITION」は、それに加え、そのタイトル通り、日本オリジナル曲や日本語バージョン曲を組み込んだ公演だ。

本来なら、2020年に東京ドームを含む初の4大ドームツアーが予定されていたが、コロナ禍で中止に。メンバーもファンも残念な気持ちを抱えながらコンサートが再び出来る日を待ちわびていた中で、無観客でもやっと実現した公演なだけに、オープニングの「Crush」から溜まっていたパワーが爆発。「SEVENTEENが帰って来た!」と胸が熱くなる。

オンラインの良さは、誰もが最前列気分で楽しめる事。そして、ライブの中継と違い、自分の為に公演をしてくれているような幸せも感じられる。MCでも画面に向かって「CARAT(ファンの名称)ちゃん!」と話しかけ、「久々の日本のコンサートだから、がんばって日本語を練習してきました」と、出来る限り日本語で話してくれるメンバーの気持ちがありがたく、嬉しい。今回、中国でのスケジュールの為に公演に参加できなかったTHE 8(ディエイト)とJUN(ジュン)も中継を通して、日本のファンに元気な姿を見せてくれた。

また、「Home」「Snap Shot」の日本語バージョンをこの公演で初公開し、「日本語で歌うと、新鮮な気持ち」と、メンバーも感慨深げだった。そして、「POWER OF LOVE」プロジェクトの最後を飾る日本オリジナル楽曲「あいのちから」も初披露。歌い終わった後、DK(ドギョム)が「CARATの皆さんは“愛”で、ボクたちの愛の力です」と言えば、S.COUPS(エスクプス)は「これからもボクたちにもCARATにも困難が待ち受けてるだろうけど、自分自身やお互いを愛せば必ず乗り越えられます。ボクは、ボク自身を愛する以上にCARATを愛しています」と、特大の愛のメッセージを送ってくれた。

何度も「早く会いたい」「必ずもうすぐ会える」と口々に言うメンバーたち。ラストは「All My Love」をファンへの感謝の気持ちを込めて歌い、約2時間40分、26曲のコンサートが終了した。

2年半ぶりの来日イベント「SEVENTEEN 2022 JAPAN FANMEETING ‘HANABI’」

オンラインコンサートから約半年後の2022年5月、「またすぐ会える」と言った彼らの言葉通り、遂に日本で有観客のイベントが実現。約2年半ぶりのCARATとの再会だ。

JAPAN 2ND SINGLE「舞い落ちる花びら(Fallin' Flower)」で、しっとりと幻想的な雰囲気でスタートしたが、その後のMCではやっと直接ファンに会えた喜びや感動でいっぱいのメンバーはハイテンションで自己紹介。当時、声出しがまだ禁止されていた状況だった為、観客は精いっぱいの拍手でリアクションした。

今回のファンミーティングの進行役は、日本のK-POP、韓流ファンから絶大な信頼を寄せられている古家正亨氏。SEVENTEENとは日本デビュー前からの付き合いで、メンバーもリラックス。「思いつきで旅に出る:しっかり計画を立てて旅に出る」「SEVENTEENが居ない都市で1人で暮らす:SEVENTEENしか居ない無人島でメンバーと暮らす」などの2択問題を選ぶ「バランスゲーム」を、お互いの選んだ理由にツッコんだりしながら大ハシャギで楽しんだり、2チームに分かれて、輪投げや射的などのゲームをリレー形式で行い、タイムを競ったり、と、コンサートとは違う姿をたっぷり見せてくれた。

「ファンミーティング」とはなっているが、歌もたっぷり。「CARATちゃん、一緒に行こー!」と、「Together -Japanese ver.-」をステージの端から端まで移動してファンサービスしながら歌ったり、日本のライブでは初披露となる「Left & Right」や「HOME;RUN -Japanese ver.-」、オンラインコンサートの時に「CARATの前で歌いたかった」と言っていた「あいのちから」も。アンコールではトロッコでアリーナ後方まで移動しながら「ひとりじゃない」を歌い、左右や後ろの席のファンたちを喜ばせた。

この2年半、ずっと待ち続けたファンへの感謝と、会えなかった寂しさを埋めようとする彼らの想いが詰まった公演だった。アンコールのMCで、SEUNGKWAN(スングァン)は「実はまだ実感が湧かない」と言っていた。「日本に来て公演できる日が来るんだろうか…」と不安な日々を過ごしていたのに、今、目の前にファンが居る事が夢のようなのだ、と。DINO(ディノ)も、本番前にステージの裏で待機している時、2度目のデビューをするかのように鳥肌が立つほどドキドキしていたそうだ。そして「ボクは透視能力があるから、マスクをしてても皆さんの笑顔が見えました」と言ったJEONGHAN(ジョンハン)は、ファンの笑顔のおかげで安心して楽しくステージができた、と感謝の気持ちを述べた。

止まっていた時間が再び動き出し、これからまたSEVENTEENとCARATの相思相愛の思い出がたくさん作られる…そんな期待で胸がいっぱいになる公演だ。

初の東京ドーム公演「2022 SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] JAPAN」

大阪、東京、名古屋の3大ドームで行われた、彼らにとって初のドームツアー。中でも東京ドームは、K-POPアーティストにとって「夢のステージ」で、最終目標に掲げる者も多い特別な会場。SEVENTEENにとっては、2020年の公演予定がコロナ禍で中止になっているだけに、今回の公演には格別な想いがある。公演を行うだけでなく、満席にする事も大きな目標だが、彼らの場合はステージ真横で視野がかなり制限される「ステージサイド体感席」まで完売するほどだった。

ファンにとっても、東京ドーム公演は特別。当時は、まだマスク着用で声出し禁止だったが、ステージに後ろ向きで登場したメンバーが振り返った瞬間、「キャーッ!!」と悲鳴にも近い大きな歓声が響き渡った。本能から沸き上がる声は止めようがないのだ。

「HOT」で始まったコンサートは、オープニングゾーンからダンサーの数、演出、特効すべてがケタ違い。ステージには本物のバイクが何台も走り、火柱が連続して噴きあがる。“カル群舞”と呼ばれる一糸乱れぬシンクロ率の彼らのダンスも、いつも以上にキレ味鋭く、「March」「HIT」と高揚感溢れるナンバーの畳みかけで、一瞬にして“セブチワールド”に引き込んだ。

JOSHUA(ジョシュア)とVERNON(バーノン)の「2 MINUS 1」の他、パフォーマンス、ボーカル、HIPHOP、それぞれのユニットのコーナーもあり、彼らの個々の魅力を存分に堪能した後は、「Mansae」「Left & Right」「VERY NICE」などおなじみの曲連発でさらにヒートアップ。そして、「Dream」「ひとりじゃない」「舞い落ちる花びら(Fallin’Flower)」と、日本オリジナル曲ゾーンが続き、とにかく次々に違った面を披露。息つく暇もないほど夢中にさせる構成で、3時間25分の公演時間があっという間に感じられた。

アンコールのMCでは、13人それぞれが満員の会場を見渡しながら、感無量の表情でドーム公演が実現できた事への想い、そして、夢を現実にしてくれたCARATへの感謝を述べた。彼らはここで満足せず、「次はスタジアムへ」と、さらに大きな目標を掲げた。

早くも新たな夢実現! 大阪、横浜でスタジアムツアー開催

初ドームから1年半の今年5月、「有言実行」で、彼らはスタジアムツアーを開催する。5月18日(土)・19日(日)、大阪・ヤンマースタジアム長居、5月25日(土)・26日(日)、神奈川・日産スタジアムの2会場4公演で、昨年行われた「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' TO JAPAN」のアンコールコンサートとなる。日産スタジアムでコンサートを開くK-POP男性グループは、東方神起に続いて2組目だ。

この「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' TO JAPAN」の4公演のうち、5月18日(土)の長居、5月25日(土)の日産の計2公演のライブビューイングが決定。全国47都道府県の映画館で開催されるので、遠征できないファンも地元の映画館でライブを体感できるチャンスだ。

本公演では、活動を休止していたS.COUPS(エスクプス)とJEONGHAN(ジョンハン)も復帰し、久々の完全体のステージが見られるのも嬉しいポイント。毎回期待を遥かに上回るステージを見せるSEVENTEENだけに、今回も忘れられない思い出と伝説を作ってくれるに違いない。

◆文=鳥居美保

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