

年末年始に一挙再放送『VIVANT』、改めて考えたい話題作の魅力
いよいよ2023年も残すところあとわずかとなった。今年も多くのドラマが話題を呼んだが、中でも幅広い層からの支持が頭ひとつ抜けていたのが、7月期の日曜劇場『VIVANT』(TBS)ではないだろうか。
年末年始には一挙放送も決定しており、12月31日(日)と1月2日(火)の2日間にわたってドラマ全話が放送される。配信サービスなどが発達している今、テレビでの再放送は、視聴者からの根強い支持や人気あってのことだ。
ドラマ放送開始前の注目度も高かった。堺雅人主演、阿部寛や二階堂ふみ、松坂桃李らが出演することは告知されていたが、彼らの役柄やストーリーといったドラマの内容は明かされなかった。そのうえ、第1話には二宮和也がサプライズ登場し、その後の物語でも重要な人物として作品に貢献した。
自衛隊の秘密組織・別班に所属する主人公・乃木憂助が、テロ組織”テント”と対峙するというのが物語の大枠。大手総合商社に勤める乃木が中央アジアの企業に140億円の誤送金をしたことがはじまりだった。中盤に入り、乃木は別班のメンバーである事が明かされる。その後は同じ別班として活動する黒須(松坂桃李)と共に行動し、テロ組織”テント”のリーダーであるベキ(役所広司)とその息子・ニコル(二宮和也)との関係に迫った。
舞台となるのは日本のほかに、モンゴル。およそ2ヶ月におよぶモンゴルロケを敢行したことも、日本のドラマとしては珍しい。作品の冒頭、日本の民放ドラマではまず見られないであろう砂漠一色の景色に壮大さを感じないはずがない。堺雅人の足跡だけが残る砂漠の景色に、CGを使用したシーンかと思わされるが、カメラワークやその後の映像を見て「これはホンモノだ」と気づく。
乃木は、一部の場面において、情報を聞き出すために女性や子どもを危険にさらす部分や、仲間である別班を自らの手で銃殺したかのように見せる部分などがあり、残忍さに息を呑むシーンもある。しかしそれ以上に、乃木の素性が明かされたり、乃木が別班として任務を遂行しようとする強い決心に心を奪われた視聴者が多いだろう。
堺雅人といえば、やはり『半沢直樹』(TBS、2013/2020)の印象が強いが、『リーガルハイ』(フジテレビ、2012/2013)など一癖も二癖もある役こそ似合う役者。ほかにも、公安の刑事・野崎を阿部寛が演じ、乃木との掛け合いも見応えがある。今作のヒロインといえる二階堂ふみは、医師として気高く働く一方、少女ジャミーンに対しては母性や愛情をのぞかせた。主役級の役者が揃い、演者のクオリティは流石といったところだ。一方で、新進気鋭の役者に注目が集まったのも今作の収穫といえる。乃木の勤める会社、丸菱商事の財務部に勤務しながら、裏では世界で暗躍する凄腕ハッカー・太田を演じた飯沼愛。芸能界入りは2021年と経験が浅いながらも堂々とした演技を見せ、会社員とハッカーの2つの顔を演じ分けた。2024年以降、活躍が期待される女優のひとりだろう。
さらに、錚々たるキャストのなかレギュラー出演を果たしたのが、公安部のエージェントとして野崎のサポートを行う協力者・ドラムを演じた富栄ドラムだ。日本語は理解できるが、発することができないという設定から、翻訳アプリ(声:林原めぐみ)で会話するシーンが話題になった。富栄は元大相撲力士であり、その体格から今後も演じる役柄は限られるかもしれないが、今作への出演が大きなステップになったことは間違いないだろう。
物語も、キャストも、あるいは伏線も語り出したら際限がないことこそ『VIVANT』の魅力。それゆえに再放送を喜ぶ視聴者も多いはずだ。年末年始に楽しめるとあって、SNSでは「嬉しい」、「第1話から伏線に注目したい」などの声が上がっている。放送当時見られなかった人も、改めてテレビの大画面で『VIVANT』を楽しみたい人も、良い年末、そして新年が迎えられそうだ。
一挙放送の詳細は以下のとおり。2023年12月31日11時40分〜15時30分2024年1月2日 6時〜11時、11時10分〜15時
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