Sexy Zone、ドームでカラオケ・飲みコール…新たな試み続々 “永遠”誓う12年間詰まったライブ<「Chapter Ⅱ in DOME」ライブレポート>
2023.12.26 21:54
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Sexy Zoneが、初の3大ドームツアー「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME」の東京ドーム公演を12月24日から26日にかけて開催。ここでは25日公演の様子をレポートする。<詳細レポート>
Sexy Zone、初の3大ドームツアー開催
2022年に続く2年連続となったドーム公演は、前回の東京、大阪での全4公演に福岡を加えた全7公演と初の3大ドームツアーに。25日公演は約55000人を動員しており、全7公演で335000人を動員予定となっている。6月にリリースしたオリジナルアルバム「Chapter Ⅱ」を軸としたSexy Zoneの新たな代名詞とも言えるシティ・ポップを中心に、これまでのグループの歴史にもたっぷりと浸ることのできるシングルメドレーなど、ドームならではの演出が加わったエモーショナルな公演となっている。なお、アリーナツアー、ドームツアーを合計した605000人の動員数はSexy Zone史上最大となった。Sexy Zone、“夜の東京”をドームに
“東京”を象徴するチェーン店を彷彿とさせる看板、東京タワー、道路標識…そしてグループのアイコンであるバラのモニュメントによって埋め尽くされ、ネオンに輝くステージはどこか夜の雰囲気を醸し出す。80’s、90’sの楽曲が流れる中ゆっくりと照明を落としていくとそれに呼応するように観客のペンライトもカラフルに会場を染めていく。メンバー1人ひとりの個性が存分に活かされたオープニングVCRで幕を開けると割れんばかりの歓声が巻き起こり、ライトが交錯する中センターステージからの4人が眩しく登場すると、早速「人生遊戯」「Try This One More Time」で明るく会場を揺らした。Sexy Zone「スキすぎて」をコールにアレンジ
「RIGHT NEXT TO YOU」まで都会的かつアッパーな雰囲気で観客の熱を高めたところで、“キャバクラ”を舞台にしたコミカルなVTRへ。ひとしきり会場を笑いに誘うと、黒服姿の4人が「君にHITOMEBORE」で登場。中島のセリフ「好きだよ マジで」は2014年の発売当時から余裕を感じさせる色気が上乗せされており、20代最後のドーム公演にふさわしい仕上がりに一際大きな歓声が上がった。黒服姿のまま披露されたのは、デビュー当時からの定番楽曲「スキすぎて」だが、普段とは大きく異なる雰囲気。まっすぐに思いを伝えるあどけない同曲からは一変、飲み会の“コール曲”へと変貌し、元の歌詞から大幅に増えた文字数や「健人が飲まなきゃ嫌だっちゃ」といったフレーズがなぜか見事にマッチ。ノリノリで“水”をイッキ飲みするメンバーたちを前にファンは大いに盛り上がった。紫のライトに照らされながら披露される菊池風磨のソロ曲「My World」では、自身も作詞に参加したというメッセージ性溢れるラップ詞をクールなヒップホップに乗せて歌い上げ、会場を掌握。ステージが暗転すると、メインステージには中島の姿があり、菊池とグラスで乾杯したことを合図にソロ曲を“バトンタッチ”。ストリートなテイストのファッションの菊池が持つロックグラスと、ラグジュアリーな装いの中島が持つワイングラス、細かなところまで2人の持つ対照的な魅力が表現されており、静かかつ短いシーンながらもファンは熱くなったことだろう。そうして始まった中島の「ROSSO」では品を兼ね備えたセクシーさが全開。艷やかに歌って踊り上げた最後には、赤いリップを拭う仕草で締めくくり、あまりに美しい情景に悲鳴が止まなかった。
「THE FINEST」「EXTACY LUV」と東京ドームならではの映像美を活かした演出で会場全体のファンを引き込むと、「LET’S MUSIC」「再開の合図」「ぎゅっと」でそのファンの手を握るように温かな空気で会場をいっぱいにした。
Sexy Zone、ステージ上でカラオケ
そして、MCを終えると「精密採点Ai」のロゴが大きく映し出され、Sexy Zoneのライブ史上初“カラオケ”コーナーに。これまでの公演での点数より上を目指すべく「せめて夢の中でだけは君を抱きしめて眠りたい」を4人で歌い上げるが、しっかりと自分の音程バーを確認しながら歌う姿はそれぞれの本気度とお茶目さが伝わる。結果は91点とこれまでの最高得点には届かなかったようで、“表現力”の低さに揃って嘆く姿が微笑ましかった。「Cream」でコール・アンド・レスポンスを楽しんだかと思えば、着ぐるみが可愛らしく踊る中から佐藤が登場。明るさの中に切なさも少し滲む等身大のソロ曲「雨に唄えば」では観客全員をぽかぽかとした心地よさで包む。続いて登場した松島はペンライトの光が全て消える中で「Turbulence」をダンサブルに披露。一筋の光だけが松島を照らし、力強く踊る姿からは表現者としての覚悟が感じられる。
怪しげな魅力たっぷりに披露した「本音と建前」でうっとりとした空気に包むと、「Forever Gold」を合図に“SZメドレー”へ。Sexy Zoneの魅力が凝縮された楽曲がテンポ良く切り替わり飽きる瞬間を全く与えない。「恋がはじまるよーー!!!」「Lady ダイヤモンド」などキラキラとした魅力を全方面に振りまきながらスーパークレーンで地上18mまで上がる姿は圧巻。グループを卒業したマリウス葉さんのソロ曲「ダンケ・シェーン」を可愛らしく歌ったと思えば「バィバィDuバィ~See you again~」から、ファンとともに制作を決めた「ワィワィHaワィ」へと繋がり、“トンチキ”要素もしっかり欠かさない。メドレーの締めくくりにはグループの原点とも言える「With you」で改名前最後となる“Sexy Zoneコール”が熱く巻き起こっていた。
Sexy Zone、改名前最後のライブでの思い
本編終盤、デビュー曲である「Sexy Zone」の前には5色のバラがドームの天井に映し出される演出も。5人の軌跡を辿る映像をバックに歌い踊る姿は、Sexy Zoneとしての成長や進化を感じさせ、その場にいる誰もをエモーショナルな気持ちにさせたことであろう。そのまま4人の挨拶へと進むと、それぞれが改名を控えるタイミングでの“Sexy Zone”としての覚悟、2度目となったドームの地に立つうえでの心境などをまっすぐに吐露。菊池が「永遠なんてきっとないんですけど、でも永遠を信じられる、そんな僕たちでいたいなと心から思っています。時間に縛られず、限りなく僕たちの思い出は、この12年間は胸の中にあります」と誓い、ファンへ感謝を伝えきると、マリウスさんを含む5人で最後に共同制作したことで知られる「timeless」のメロディーが響き、オレンジのライトが会場を埋め尽くす中で、時間にとらわれることなく固い絆で結ばれたSexy Zoneの意思を表現した。本編が終了するや否や「Sexy Zone」コールで会場が満たされ、再び登場すると、2人ずつトロッコに乗り込みスタンド席のファンにも接近。グループきってのクリスマスソング「Sexy Summerに雪が降る」で再び会場を盛り上げ、Sexy Zoneにとっての一つのターニングポイントとも言える楽曲「RUN」で爽やかに公演を締めくくり。去り際には中島が「クリスマスプレゼントは、俺たちとの未来だよ」と真摯なメッセージを贈り、多幸感溢れる空気のままライブの幕が閉じた。
改名前最後のライブということもあり、2011年のデビューから一つの区切りのチャプターともなり得るであろう今回の公演。Sexy Zoneの新たな代名詞とも言えるシティ・ポップを中心としたセットリストはどこかノスタルジックな輝きを放ち、そんな中で随所に散りばめられた、過去を振り返るような楽曲からは大人になった4人だからこそ表せる魅力が際立つ。新たな一歩を踏み出そうとしている「Sexy Zoneとの未来」を永遠に見ていきたいと感じさせるひとときだった。(modelpress編集部)
「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME」12月25日公演セットリスト
OP映像M1.人生遊戯
M2.Try This One More Time
M3.麒麟の子
M4.Freak your body
M5.BUMP
M6.RIGHT NEXT TO YOU
M7.君にHITOMEBORE
M8.スキすぎて(コールver.)
M9.<菊池風磨ソロ> My World
M10.<中島健人ソロ> ROSSO
M11.THE FINEST
M12.EXTACY LUV
M13.LET’S MUSIC
M14.再開の合図
M15.ぎゅっと
MC
M16.せめて夢の中でだけは君を抱きしめて眠りたい
MC
M17.Cream
M18.<佐藤勝利ソロ>雨に唄えば
M19.<松島聡ソロ> Turbulence
M20.本音と建前
M21.Purple Rain
M22.Forever Gold (前半)
SZメドレー
M23.恋がはじまるよーー!!!
M24.Lady ダイヤモンド
M25.ぶつかっちゃうよ
M26.ゼンゼンカンケイナイ
M27.ダンケ・シェーン
M28.男 never give up
M29.Money Money
M30.バィバィDuバィ~See you again~
M31.ワィワィHaワィ
M32.With you
M22.Forever Gold (後半)
M33.Sexy Zone
挨拶
M34.timeless
アンコール
E1.Sexy Summerに雪が降る
E2.King & Queen & Joker
E3.RUN
【Not Sponsored 記事】
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