

読み切り制作が話題の『アイシールド21』、天才と凡人を徹底的に描いた熱き名作の魅力
アメフト漫画『アイシールド21』の作者である村田雄介氏は6月5日、同作の特別読み切り作品『BRAIN×BRAVE』を制作している、とツイートした。この嬉しい報告に「アイシールド21」がトレンド入りするほどの大きな反響が巻き起こり、月日が経ってもいかに同作が愛されていたのかを感じる。“アイシールド21熱”が高まっているが、改めて同作の魅力を記したい。とはいえ、魅力があまりにあり過ぎる作品のため、同作が執拗に描いてきた“才能”を軸に掘り下げる。
小早川瀬那と進清十郎、蛭魔妖一と金剛阿含など、スポーツ漫画によく見られるライバル関係は同作にも多い。ライバルチームはもちろん、同じポジション、マッチアップするポジション、同じチーム内といったケースと多種多様。そんなライバルストーリーには“才能”がよく絡んでくる。
高身長ではあるものの身体能力はまずまずの桜庭春人は、チームメイトの進に強いライバル心を燃やす。しかし、生まれ持った身体能力に加え、誰よりも努力する進には遠く及ばない。その差が一向に埋まらないどころか日々差が開くことに焦燥感を覚え、「勤勉な天才に凡人はどうやったら敵うっていうんだ。諦めきれないんだよ!俺だって一流になりたい!凡人に生まれた男はどうしたらいいんだ…!!」と涙を流すシーンは印象的。
また、双子でありながらも才能には絶望的なまでの違いがある金剛兄弟の対比も見事。天才の阿含を弟に持つ雲水は阿含の才能を認め、そして自分の凡人さを理解しており、プレイスタイルも言動も“分”をわきまえている。進に追いつこうともがく桜庭とは違って“賢い”雲水。実際、桜庭は「俺は雲水みたく現実を冷静に受け入れられるほど賢くない」と雲水を分析している。
ただ、桜庭同様に熱いものを胸に秘めており、ワールドカップ決勝で進の代役で出場した葉柱ルイの、必死に食らいつく姿勢に触発される。「どうしてこんな処にいる。どうしてあのフィールドで闘っていないんだ。たとえどれだけ恥をかこうとも。たとえどれだけ叶わぬ夢だろうとも」と自身の賢さを恥じて心を改めるシーンは熱い。ワールドカップ決勝は同作の実質ラストゲームだ。伏線回収とはまた違うが、そんな試合でメインとは言い難い雲水が自分の殻を破る姿まで描いた。登場人物全員を大切にした作品だからこそ、根強いファンを獲得したのだろう。 また、進や阿含といった天才に嫉妬する登場人物ばかりではなく、凡人が凡人を意識するケースもある。スポーツで活躍することに憧れていながらも、幼少期から勉強ばかりをしてきた雪光学は、チームメイトの佐竹と山岡を意識している。佐竹と山岡は秀でた能力はなく、他の運動部からの助っ人のためアメフトに精通しているわけでもない。言ってしまえばモブキャラではあるが、長らく運動部に所属していたことから、都大会では蛭魔からは雪光よりも使えると判断され、スタメンでの出場を続ける。
レギュラーになれず「どうしてせめてあと一年早く始めなかったんだ」と泣き崩れ、一度は選手としてフィールドに立つ夢を諦めかける雪光。それでもチームの勝利を信じて、そしていつか仲間と一緒にフィールドに立って戦える日を信じて努力を重ねた。その思いが叶って神龍寺戦での活躍につながったのだから、その姿に胸が高鳴って仕方ない。
スポーツ漫画では能力のバロメーターがパンパンの選手ばかりが最終的に活躍する展開が多い。ただ、蛭魔は部員を探す際に瀬那に「なんかひとつできる奴が欲しいんだよ」と話している通り、アメフトというスポーツの特性上、一つ優れた能力があれば十分戦うことができる。桜庭であれば身長、雪光であれば頭脳など、同作では何か一つ秀でいた者が試行錯誤しながら、天才相手に番狂わせを起ことが度々あり、その痛快さがとにかく気持ち良い。他のスポーツ漫画では味わえないカタルシスが得られることが『アイシールド21』の素晴らしさと言える。
才能をテーマに同作を語るのであれば蛭魔妖一を触れないわけにはいかない。しかし、蛭魔を掘り下げると文字数の制御できなくなるため、またタイミングがあれば蛭魔をメインにうだうだ話したい。今は『BRAIN×BRAVE』がどのような内容なのか楽しみに待ちたい。
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