欅坂46は初登場 西川貴教・ENDRECHERI…「イナズマロック フェス 2018」3日間で15万人動員
2018.09.25 05:00
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西川貴教が主催する野外フェス「イナズマロック フェス 2018」が、9月22~24日の3日間、滋賀県の草津市・烏丸半島芝生広場で開催された。「雷神ステージ」「風神ステージ」「龍神ステージ」3ステージあわせて3日間で100組以上のアーティストや芸人が出演。合計15万人の観客を動員した。
「イナズマロック フェス」10周年
2008年、西川は滋賀ふるさと観光大使に就任。「音楽を通じて地元にお返しがしたい」と、滋賀県の全面バックアップのもと2009年に「イナズマロック フェス」がスタート。今回で10回目の節目ということもあり、これまでの2日間から開催日を1日増やし、3日間で行われた。大盛況の「イナズマロック フェス」だが、2016年は悪天候で2日目の途中で中断、翌2017年の2日目は台風18号の影響で中止と順風満帆というわけではなかった。2年連続で悪天候に悩まされ、オーガナイザーである西川もこの2年「悔しい思いをしてきた」という。10周年である2018年の成功は、西川を始めイベントに関わる全ての人の願いであった。
オーガナイザー西川貴教「集まってくれたみなさんに感謝」
9月22日、会場付近では朝から断続的に雨が降り続いていたが、10時すぎには晴れ間が出て、イベントが始まる頃には暑いくらいの陽気に。オープニングアクトは、2016年にメジャーデビューした滋賀県出身のバンド・Lenny code fictionが務めた。そして、ステージ両脇のスクリーンに10年の歴史を振り返るVTRが流れたあと、黒を基調としたレザーの衣装に身を包んだ西川が登場。深く一礼し「ようこそ滋賀へ!ようこそイナズマロック フェスへ!来てくれたみなさんのおかげでこの天気になりました。去年一昨年、この場所で悔しい思いをしました。だからこそ、10周年があります。関わってくれたみなさん、集まってくれたみなさんに感謝して…行くぞ!イナズマロック フェス、スタート!」と開会宣言。西川貴教として初のライブへ突入した。
欅坂46 イナズマ初登場
その後、ROTTENGRAFFTY、和楽器バンドがパフォーマンスを披露した後、イナズマ初登場となる欅坂46が登場。デビュー曲「サイレントマジョリティー」でライブをスタートさせた。センター平手友梨奈のパフォーマンスに客席の視線が集中。長濱ねるが「イナズマ10周年おめでとうございます」と挨拶。バレエやモダンダンスの要素を取り入れた振りが美しい「二人セゾン」や、「風に吹かれても」など全5曲を、息のあったクールな歌とダンスで魅せた。
ゴールデンボンバー「共演NG説」完全否定
2012年以来、2度目のイナズマ出演となるゴールデンボンバー。鬼龍院翔は、以前、西川が生放送で鬼龍院の住所をばらしたことが原因と噂される「共演NG説」を完全否定。昨年リリースした47都道府県別限定シングルから、滋賀バージョン「やんややんやNight~踊ろよ滋賀~」を披露した。また、「抱きしめてシュヴァルツ」では、樽美酒研二が、T.M.Revolution「HOT LIMIT」のスーツを細い赤紐にアレンジした衣装で登場。樽美酒の作詞作曲歌唱によるニューシングル「タツオ…嫁を俺にくれ」など全部で6曲、観客を驚かせるパフォーマンスで盛り上げた。
LUNA SEA×西川貴教で熱唱
1日目のトリは、西川とインディーズ時代から交流のあるバンドLUNA SEA。RYUICHIは「出演できて光栄です。10回を迎えたイベント、すごいと思います」と西川を賛辞。最後にRYUICHIが「主催者に登場していただきましょう」と西川をステージに呼び込み、LUNA SEA初期の代表的なナンバーである「PRECIOUS…」を共に熱唱。長年の盟友が同じステージに立つという、記念すべき瞬間となった。
BiSH全力のパフォーマンス
23日、イベント2日目は朝から快晴。オープニングアクトのThinking Dogsから始まり、レインボーカラーのアフロヘアのウィッグをかぶった三日月大造滋賀県知事が、毎年おなじみ「We love イナズマ! We love 琵琶湖!」と挨拶したあとは、トップバッターNICO Touches the Wallsへ続いた。フェスに引っ張りだこのBiSHは、「DA DANCE!!」「beautifulさ」「BiSH-星が瞬く夜に-」など6曲を披露。ただの「かわいい女の子」とは一線を画す豊かな表情、全てのパワーをさらけ出したパフォーマンスで会場を盛り上げた。
超特急タカシ、西川貴教からプレゼント?
3年ぶりのイナズマ出演となった超特急は、T.M.Revolution「HOT LIMIT」の衣装をアレンジしたそれぞれのカラーのボディスーツを着て、同曲のイントロに乗って登場。メンバーのタカシが誕生日であることを明かし、「西川さんからは(誕生日プレゼントに)全力のビンタをいただきました!」と嬉しそうに報告する場面も。全6曲をユニークな表情、キレのいいパフォーマンスでパフォーマンスした。2日目トリはTHE ORAL CIGARETTES
04 Limited Sazabys、Fear、 and Loathing in Las Vegas、abingdon boys school、を経て、2日目のトリ・THE ORAL CIGARETTESへ。アンコールでは「天気とか災害は逃れられないもの。辛い思いをした人がいるけれど、ずっと向き合っていかなくてはいけない。だからこそ“晴れたね、俺ら(雨に)勝ったね”って、最後に大好きなアニキと1曲やりたい」と、西川を呼び込んでの「Rel」で締めくくった。
THE RAMPAGE、イナズマ1年越しステージ
24日、イベント3日目も快晴。オープニングアクトのベリーグッドマンによって、スタートから会場は熱気に包まれた。橋川渉 草津市長の挨拶に続いて登場したTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEは、昨年のイマズマ2日目に出演予定だったアーティストで、オファーから1年越しのステージ。「西川さん、イナズマロック フェス、10周年おめでとうございます」「音楽好きな方、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」と丁寧にMC。「Lightning」「LA FIESTA」などのダンスパフォーマンスナンバーから、「Only One」といったボーカルを聞かせるバラードまで全9曲を披露、幅広い魅力を見せた。
ENDRECHERI(堂本剛)が魅せる
Sonar Pocket、BLUE ENCOUNT、KEYTALK、HYへステージのバトンは次々に渡り、今年再始動した堂本剛のプロジェクト・ENDRECHERIの出番。昨年のイナズマに堂本剛としての出演を予定していたが、体調不良の影響で残念ながらキャンセル。今年はENDRECHERIとしての出演が実現した。「HYBRID FUNK(short ver.)」でプレイはスタート。バンドにホーン、女性コーラスも入って奏でるファンクなサウンドは、一瞬にしてフェス会場をグルヴィーで大人の雰囲気にいざなった。
すっかり日の落ちた客席は、さながらクラブのよう。最後の「FUNK SESSION」では女性コーラスがハイトーンで「イナズマロッーーーーーーク」と歌い上げ、客席から大きな歓声があがった。
大トリはT.M.Revolution「全ての人に、ありがとうございました」
そして、3日間の大トリは、T.M.Revolution。黒いジャケットにメタルの甲冑風の装飾がついた衣装に身を包み、観客の大歓声に迎えられて登場した。8人の女性ダンサーを引き連れ「WHITE BREATH」「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」と、おなじみのナンバーを繰り出し、「2年ぶり、いや3年ぶりにこのステージでイナズマロック フェスのファイナルを飾ることができて、本当に嬉しいです。全員の願いです、ありがとうございます」と感謝。後半「FLAGS」「SWORD SUMMIT」「DOUBLE DEAL」とハードなナンバーを畳み掛けると、客席は興奮の渦に包まれた。
歓声をゆっくり聞く間もなく、観客の帰りの足を心配した西川が「全員でラストの曲、やっちゃっていいすか。忙しなくて申し訳ないけど、これもイナズマらしくていいでしょ」と苦笑い。琵琶湖をテーマにしたナンバー「Lakers」を、出演アーティストと共に歌った。
最後に西川は「これまでこのイベントに少しでも関わってくれた人、フリーエリアでもいい、ここに来てくれたことがある人、全ての人に、ありがとうございました」と述べ、そして「また会おうぜ!」と来年の開催を約束。会場の空には大きな花火が上がり、10周年の「イナズマロック フェス」は幕を閉じた。(modelpress編集部)
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