SHINeeジョンヒョンさんが残した“人の痛み”に寄り添う名曲たち
2017.12.22 11:51
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韓国のボーイズグループSHINee(シャイニー)のメンバー・ジョンヒョンさんが、18日に亡くなった。彼はSHINeeのメインボーカルでありながら、1人の素晴らしい歌手であり、ソングライターでもあった。
1人のアーティストとして名曲残す
所属事務所のSMエンターテインメントが発表したジョンヒョンさんの死の知らせには、「ジョンヒョンは誰よりも音楽を愛し、常にベストを尽くしてステージに立つ最高のアーティストでした」と綴られていた。彼はグループの活動と並行して、自作曲を積極的に制作。グループの曲の中にも、彼がしたためた曲が数多く残っている。2015年1月にはファーストミニアルバム「BASE」をリリースし、待望のソロデビューを果たす。繊細に作りこまれた楽曲の数々によって、1人の才能あるアーティストとして改めて音楽界から認められた。
彼はシンガーソングライター「ジョンヒョン」として、数多くの名曲を残している。現在、韓国内では彼のソロ楽曲が多くの音楽サイトのランキングで上位にランクインしている。
国民的歌姫が惚れ込んだ曲
2013年には、韓国で絶大な人気を誇る国民的女性歌手、IU(アイユー)が、ジョンヒョンさんの自作曲『憂鬱時計』に惚れ込み、「売ってほしい」と申し込んだことをバラエティー番組で明かしている。IUは同曲をジョンヒョンさんから買ったが、当時彼は「お金はいらないよ」と話したという。“1日の終わり”に包み込んでくれる曲
2015年9月に発表された小品集「Story Op.1」に収録された『End of a day』は1日の終わりに「お疲れ様。本当に大変だったね」と、すべての人を優しく包み込むような曲になっている。同曲のミュージックビデオには、俳優の大谷亮平が出演。大谷は21日、Instagramを更新し、「ジョンヒョンさんはお礼にとライブに招待してくれMV出演の感謝を伝えてくれた。素敵な曲です。本当に素敵な歌声です」と、思いを綴った。
人の痛みを歌った名曲
またジョンヒョンさんは、人気女性歌手、イ・ハイが昨年3月にリリースしたアルバム「SEOULITE」に収録されている『BREATH』を制作し注目を集めた。イ・ハイは同作で第31回ゴールデンディスクアワード、デジタル音源部門本賞を受賞した。“ため息”を意味する同曲では、人の痛みと、他人はそれを理解することが出来ない苦しみが綴られ、聴く者の胸を締め付ける。イ・ハイはジョンヒョンさんの訃報を受け18日、自身のInstagramに同曲の歌詞を投稿。「もしかしたらこの曲は、誰かから聞きたかった言葉を歌詞にした曲のようです」と故人を悼んだ。
少女時代テヨンとの“実力派”コラボ
ジョンヒョンさんは今年4月にも小品集「Story Op.2」をリリースしていた。同作品集のタイトル曲『Lonely』には、ガールズグループ・少女時代のメンバーでソロシンガーとしても才能を発揮するテヨンがフィーチャリングとして参加。“分かってほしいけれど、1人にしてほしい”という繊細な関係性を歌にしたこの曲は、実力派2人のコラボレーションということもあり大きな話題を呼んだ。
ジョンヒョンさんを弟のように慕っていたテヨンは、19日、Instagramにて「あなたを愛していない人はいない」とコメントを公開。「私の人生で1番特別で素敵で立派なアーティスト」とジョンヒョンさんをたたえた。
新たなアルバムも用意されていた
またジョンヒョンさんは今月9、10日にソロコンサート「INSPIRED」を開催しており、韓国の報道によると、同コンサートで新たなアルバムに収録する楽曲数曲をファンの前で初公開したという。1つの曲のタイトルは『幻想痛』で、ジョンヒョンさんは同曲について「愛する人がいたが消えてしまってつらい時、悲しまないでと言ってあげたくて曲を作った」と紹介したと報じられている。
人々の痛みに寄り添う素晴らしき音楽家
ジョンヒョンさんは、国民的アイドルとしてスターダムに居続けながら、人の痛みや弱さをどこまでも思いやることの出来る人だった。そして、その思いを音楽として死の直前まで発信し続けていた。彼の楽曲に困難を救われた人がどれほどいるだろう。これからも、きっと多くの人々の心を動かし続けるはずだ。ジョンヒョンさん 18日に死去
所属事務所のSMエンターテインメントがジョンヒョンさんの死亡を伝えた。ソウル清潭(チョンダム)の宿泊施設で倒れたまま発見され、近くの大学病院に運ばれたものの、18日の夕方に死亡判定を受けたという。19日、彼の友人でバンドロックバンドDear Cloud(ディアクラウド)のボーカルのNine9(ナイン)がInstagramにてジョンヒョンさんの遺書を公開。「僕は内側から壊れた。ゆっくり僕を食い荒らした憂鬱は結局僕を飲み込み、僕はそれに勝てなかった」などと綴られていた。(modelpress編集部)
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