関ジャム「2017年上半期名曲ベスト5」センス抜群の選曲に反響 人気音楽プロデューサー3人が選出 

【関ジャム/モデルプレス=6月19日】18日に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』(毎週日曜よる11:15~)にて、今年6月までにリリースされた曲の中から、人気音楽プロデューサーが本気で選出した「2017年上半期ベスト5」が発表された。
椎名林檎(提供写真)
椎名林檎(提供写真)

目次

  1. 蔦谷好位置氏のベスト5
  2. tofubeatsのベスト5
  3. いしわたり淳治氏のベスト5
  4. 2016年ベスト10は?

昨年番組で大きな反響を呼んだ企画「2016年ベスト10」を、すでに11万7000曲もの曲がリリースされている2017年版で発表。音楽プロデューサーの蔦谷好位置氏、DJ&プロデューサーtofubeats氏、歌詞プロデューサーのいしわたり淳治氏の3人が、人気曲から隠れた名曲まで、独自の目線で上半期マイベスト5を選出した。

その中でも特に、蔦谷氏は、ほかの追随を許さないオールラウンダーの椎名林檎とトータス松本『目抜き通り』(2017年4月)、転調の技術が圧巻のクリープハイプ『イト』(2017年4月)を絶賛。tofubeats氏は、楽曲だけではなくミュージックビデオにもインパクトがある柴田聡子『後悔』(2017年5月)、ブルーノ・マーズの『24K Magic』のイントロを逆再生して作られたKendrick Lamarの『LOYALTY. FT. RIHANNA』(2017年5月)を注目の曲として挙げている。

蔦谷好位置氏のベスト5

ゆずやback numberなどのアーティストを手がけ、80組以上のアーティスト楽曲に携わった蔦谷氏が、2017年上半期ベスト5を発表。2位の椎名林檎とトータス松本『目抜き通り』には、「歌える人はなかなかいない」と感動を表し、4位のクリープハイプ『イト』には蔦谷氏も驚きの技術があることが明かされた。

<1位>長渕剛『Loser』(2017年5月)

5年ぶりのアルバムリリースに先駆け、先行配信された曲。フォークギターにEDM的ダンスビートを合わせる前衛的な挑戦のアレンジ。早いテンポに乗せたボブ・ディラン風の歌唱法は、リズムにハマるとラップにも聴こえる。

【蔦谷氏コメント】
「EDM以降、洋楽のサウンドは多様に細分化されつつも、全体としてはダンスポップ中心になっていて、日本の多くのアーティストも、それを意識して取り入れています。しかし、それをここまで自分らしさを保ったまま、最近の装いをまとった例はほかにないと思います」

「どこを切っても長渕さん。どんな装いをしてもやっぱり長渕さんは変わらない強さがあるから挑戦できる。ファンの中でも賛否両論あるようなアレンジに挑戦しているのが本当にかっこいい」と尊敬の意を表していた。

<2位>椎名林檎とトータス松本『目抜き通り』(2017年4月)

銀座の新たな商業施設「GINZA SIX」のテーマ曲として、椎名林檎が書き下ろした曲。ほかの追随を許さないオールラウンダーとなっており、天才のメロディーメーカーと称されている。

【蔦谷氏コメント】
「これほどまでに銀座に完璧に似合う大人のポップスは今までに無かったのでは。ラテンテイストのメロディーや、目まぐるしく展開するミュージカルっぽい色彩的で華やかなアレンジ。こういう曲を自作して、さらにこのオケを乗りこなせる人って椎名林檎しかいないんじゃないかと思います。銀座が持つ大人の高級感、上品さも下品さも妖しさも内包していて、背伸びして銀座に行ってみたくなる曲です」

普通はポップスでは使われないような、暗いイメージから始まり、Aメロで一気に明るくなる音楽は、「手法は同じだけど全く印象が異なる」と説明し、「これは圧倒的。アーティストとしての厚みを感じました」と圧巻の様子。

さらに、スキップしているかのようなメロディーに「すごい高度な技術が盛り込まれている。それを作って歌える人はなかなかいない」と感動を語った。

<3位>official髭男dism『始まりの朝』(2017年4月)

official髭男dismは、全国のライブハウスを中心に活動する4人組インディーズバンド。インディーズだが、昨年ミニアルバムが音楽ランキングサイトのロックチャート1位になるなど、若手の注目株。

【蔦谷氏コメント】
「特に注目なのは疾走感溢れるイントロ部分。疾走感溢れるバンドアレンジに、大太鼓やベル、グロッケンの音が高揚感と希望を奏でるサウンドを構築している名曲。本来、曲というのは音を足せば足すほど疾走感は失われていくし重くなりやすいのですが、この曲はそのバランスが絶妙。イントロから朝のいろんな景色が浮かぶ、すごく映像的ないい曲だと思います」

<4位>クリープハイプ『イト』(2017年4月)

クリープハイプは、セルフプロデュースの成功例とも言えるバンドの進化系。昨年小説家としてもデビューしたヴォーカルの尾崎世界観が、映画『帝一の國』の主題歌として書き下ろした曲。

【蔦谷氏コメント】
「今までギター中心のアレンジが多かったが、シンセストリングス(機械の弦楽器音)を使うなど、80年代テイストが溢れる爽快なナンバー。元々、作詞作曲に定評のある尾崎世界観だが、アレンジ力が増したことで、メロディーと言葉の美しさがより伝わり、結果バンドとして強くなっている」

Bメロの転調に注目した蔦谷氏は、「そういう技術もあるんだ」と驚き。「転調の驚きを作ることですごくサビを引き立てる」と絶賛していた。

<5位>evening cinema『わがまま』(2017年5月)

evening cinemaは、2015年に結成したわずか2年のインディーズバンド。センス抜群の作詞作曲を手がけるヴォーカルの原田夏樹は、現役の大学院生で哲学を専攻している。日本らしいメロディーが溢れる若手のダンスシティポップ。

【蔦谷氏コメント】
「大滝詠一や山下達郎を彷彿させるサウンドと歌詞が最高に気持ちいい。シティポップやダンスポップが強い最近のシーンの中でも異彩を放っている」

tofubeatsのベスト5

平井堅やももいろクローバーZなど、多数のアーティストのリミックスも手がける注目のtofubeats氏が、2017年上半期ベスト5を発表。3位の柴田聡子『後悔』は、「すごくシンプルな楽曲なんですけど、実は細部まで考えられた曲なんじゃないか」と絶賛。1位には17日に行われた「第9回AKB48選抜総選挙」にて電撃結婚発表をしたNMB48の須藤凜々花が、プライベートでグッズTシャツを着用していたことでも話題となっているKendrick Lamarがランクインし、魅力を語った。

<1位>Kendrick Lamar『LOYALTY. FT. RIHANNA』(2017年5月)

Kendrick Lamarは、昨年のグラミー賞で、マイケル・ジャクソンに次ぐ歴代2位の11部門にノミネート、5部門で受賞した、今最もアメリカで人気のラッパーの1人。

【tofubeats氏コメント】
「特に注目は、イントロの仕掛け。実は昨年リリースされたブルーノ・マーズの『24K Magic』のイントロを逆再生し、それを切り貼りしてループさせている、超絶すごい曲です。去年のヒット曲をすぐさま再構築して、さらにヒット曲にさせる瞬発力は驚異」

「本当に複雑なことをしている」と技術を説明し、スタジオで逆再生を再現。スタジオ一同は元の楽曲と聴き比べて驚きを見せ、蔦谷氏も、「これからまた新たな流行が出来そうな感じ」と絶賛した。

<2位>Higher Brothers『Made In China』(2017年3月)

2016年デビューした、中国の新鋭4人組ヒップホップユニット。シカゴの若手ラッパーFamousDexとのコラボ曲となっている。

【tofubeats氏コメント】
「ついにやってきた中国新世代!中国ではインターネットを使って海外の情報を知ることが日本よりも難しいと言われていますが、そんな中で、アメリカのヒップホップの影響を受けた若者たちが、新しいムーブメントを形成していてすごくかっこいいです。この『Made In China』は、自分たちの国を皮肉ったりもしつつも、自信たっぷりに中国のヒップホップを見せてくれて素晴らしい。いろんな障害や、自国へのイメージを越えて、世界に自分たちの音楽を発信していぞという気合いを感じます」

<3位>柴田聡子『後悔』(2017年5月)

柴田聡子は、北海道から上京したインディーズアーティスト。都内を中心に活動する注目のシンガーソングライターである。MVのインパクトが話題に。昨年発売した詩集が文学会でも評価され、雑誌『文學界』『すばる』に詩を寄稿して詩人としても注目を浴びている。

【tofubeats氏コメント】
「3分以内でここまでガツンとくる曲は最近少なかったので驚きました。1分でAメロ、Bメロ、サビが1周するすっきりした楽曲ですが、聴き味としては、Aメロ、サビ、大サビと、どんどん盛り上がっていくのが気持ちいいです。顔がドアップのミュージックビデオもすごいですが、音とビジュアルの両面で3分間何度も聴きたくなる曲でした」

SNSが発達してきた現在、インパクトの強いものに反響が集まるが、「そういうのを逆手にとったミュージックビデオなんじゃないかな。音楽の良さを伝えるために、まずはミュージックビデオでインパクトを与えている」と考察し、「すごくシンプルな楽曲なんですけど、実は細部まで考えられた曲なんじゃないか」と感嘆した。

<4位>ゆるふわギャング『Escape To The Paradise』(2017年4月)

ゆるふわギャングは、男女2人組のラッパー&プロデューサー・Automaticとのユニット。映画みたいな2人の存在感が、唯一無二のキャラクターとして確立している。

【tofubeats氏コメント】
「実はこの2人、本当のカップル!そういうのは日本では滅多にない。KOHHもそうですが、日本で最近こういった華のあるヒップホップグループが出てきたのはいいことだと思います」

<5位>IU『Palette(Feat.G-DRAGON)』(2017年4月)

IUは、韓国で絶大な人気を誇る25歳のシンガーソングライター。BIGBANGのリーダー・G-DRAGONとのコラボが話題となり、動画再生数は2ヶ月で3400万回となった。

【tofubeats氏コメント】
「ボーカルの上手さやダンスの凄さが際立つK-POPですが、技術があるということは、こういった肩の力が抜けた楽曲でも素晴らしいものが出てくるのは当然の流れだと思います。ラップとの掛け合いも、無理はないけどきちんと機能していて成熟を感じました」

いしわたり淳治氏のベスト5

Superfly、布袋寅泰、chayなどのアーティストを手がけ、600曲以上を作詞してきたいしわたり氏が、2017年上半期ベスト5を発表。

<1位>SHISHAMO『魔法のように』(2017年2月)

SHISHAMOは、日本のスリーピースバンド。とにかく歌詞がいい、誰かの暮らしの中に堪能している名曲だと絶賛されている。少し柔らかな表現が親近感や共感を呼び、受け入れられやすくなっているのではないかと語った。

【いしわたり氏コメント】
「こんな歌を口ずさみながらメイクをした人は、無言でメイクをした人より輝いているんじゃないかなって思います。きっとこの歌は、世の中の誰かの暮らしの中で明るく機能しているのでは。『鏡の中の私はきっと誰よりもかわいい』で終わるのではなく、『そう思えますように』で終わる所も素敵です。歌詞には顔文字はつけられません。でもほとんどの若者は顔文字をつけて文章をつけます。その意味でこの『思えますように』はある種の“言葉の絵文字”のような役割をしているような気がします」

<2位>さユり『フラレガイガール』(2016年12月)

さユりは、2015年にデビューした21歳のシンガーソングライター。この曲は、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞作曲のプロディースを行った、今までになかった新たな目線で歌われる失恋ソングとなっている。

【いしわたり氏コメント】
「注目は、サビの部分の歌詞。失恋の歌はこの世に星の数だけありますが、『わたしをフッてんじゃないよバカ』『フッていいわけがないでしょ』という角度で歌われたことは1度もなかったと思います。このテーマにまだやり残したことがあったなんて…と初撃を受けました。すべての描写が秀逸で、一言一言から「フラレガイガール」という1人の 少女の姿が立ち上がってくる文句なしの名曲です」

<3位>DYGL(ディグロー)『Let It Out』(2017年4月)

DYGLは、日本の音楽の枠を飛び出した、世界基準のインディーズバンド。1stアルバムをアメリカのザ・ストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンドJr.が手がけるなど、すでに海外でも注目されている。

【いしわたり氏コメント】
「今の若者は、日本のロックを聴いてバンドを始めるのが基本です。しかしそれによって小さなクリエイティブのサイクルになり、Jロックはある種の飽和状態に達している感じがします。彼らの音楽は、完全に日本のロックの枠を飛び出した、初めての世界基準の価値観で作られたインディロックです」

<4位>半崎美子『お弁当ばこの歌~あなたへのお手紙~』(2017年4月)

半崎美子は、大学を中退し、長年歌い続けた結果、今年念願のデビューを果たした36歳のシンガーソングライター。NHK「みんなのうた」のために1年以上かけて制作された曲は、思わず涙ぐんでしまう、日本中のお母さんを元気にする名曲となった。

【いしわたり氏コメント】
「言葉はナイフにも薬にもなるものです。この歌は、毎日頑張って早起きしてお弁当を作っている、日本中のお母さんたちの心の薬になっているのではないでしょうか。お弁当を作りながら口ずさんでいるお母さんたちの姿が眼に浮かびます。こんな曲があれば“お弁当は子どもへ渡すお手紙なんだ”と思えてちょっと頑張れるかもしれない」

<5位>GLIM SPANKY(グリムスパンキー)『美しい棘』(2017年4月)

ほかと被らない、圧倒的な声の存在感があるGLIMS PANKYは、2014年にデビューした男女ロックユニットで、デビュー後すぐに芸能界でも話題となり、わずか3年で映画やCMなど多数のタイアップなども手がける、若手注目株。

【いしわたり氏コメント】
「初めて聴いた時、日本にジャニス・ジョプリンが現れたと思いました。70年代ロック的な気だるさやサイケデリック感、文学性、ノスタルジーなど、いろんな要素が正しく融合して、メジャーシーンの真ん中で気高く鳴り響いている感じがします」(modelpress編集部)

2016年ベスト10は?

蔦谷好位置氏ベスト10
1位:RADWIMPS『なんでもないや』
2位:KOHH『Die Young』
3位:Mrs. GREEN APPLE『鯨の唄』
4位:リーガルリリー『リッケンバッカー』
5位:チャットモンチー『majority blues』
6位:Chance the Rapper『No Problem』
7位:SALU『In My Face』
8位:Kan Sano『C’est la vie feat. 七尾旅人』
9位:米津玄師『LOSER』
10位:T字路s『はきだめの愛』

tofubeats氏ベスト10
1位:ピコ太郎『PPAP』
2位:Bruno Mars『24K Magic』
3位:宇多田ヒカル『道』
4位:宇多田ヒカル『真夏の通り雨』
5位:HEIZE『Shut up & Groove』
6位:三浦大知『Cry&Fight』
7位:ソランジュ『Don’t touch my hair』
8位:星野源『恋』
9位:META FIVE『LUV U TOKIO』
10位:欅坂46『サイレントマジョリティー』

いしわたり淳治ベスト10
1位:西野カナ『Have a nice day』
2位:AI『みんながみんな英雄』
3位:RADWIMPS『前前前世』
4位:Suchmos『STAY TUNE』
5位:Amier『蝶々結び』
6位:JUJU『ラヴ・イズ・オーヴァー』
7位:RADIO FISH『PERFECT HUMAN』
8位:SKE48『金の愛、銀の愛』
9位:平井堅『魔法って言っていいかな?』
10位:清水翔太『My Boo』

情報:テレビ朝日

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