「コンプレックスだった」独特ボイスが最大の魅力に ポップでカワイイ歌姫「ハナエ」、その世界観に迫る モデルプレスインタビュー

今年1月放送の「ZIP!」(日本テレビ系)にて、きゃりーぱみゅぱみゅが「絶対ブレイクする」とその名を挙げたことで一躍注目を集めたガールポップシンガー・ハナエ(20)。モデルプレスは先日1stワンマンライブを大成功におさめたばかりの彼女にインタビューを行い、音楽観のルーツや作品作りへのこだわりはもちろん、知られざるプライベートや恋愛観に迫った。
モデルプレスのインタビューに応じたハナエ
モデルプレスのインタビューに応じたハナエ

About ハナエ

1994年2月27日生まれ、福岡県出身のガールポップシンガー。13歳の時にEMIミュージック・ジャパンの新人開発セクションへ送ったデモ音源が担当者の目に留まり、2011年6月「羽根」でメジャーデビュー。2012年11月にリリースした3rdシングル「神様はじめました」(作詞・作曲・編曲:真部脩一/元『相対性理論』)ではキュートで透明感のあるウィスパーボイスが話題となり、ジャンルを越え多くのファンを獲得する。2013年11月、1stアルバム「十戒クイズ」をリリース。2014年2月9日にリリース記念のワンマンライブを原宿アストロホールで開催した。

【SPECIAL INTERVIEW】コンプレックスだった声が最大の個性に

― きゃりーさんからのご紹介で、大きな反響が寄せられたのではないでしょうか。

ハナエ:まず、Twitterのフォロワー数が1日ですごくたくさん増えました。「きゃりーちゃんが紹介しているのを見て聞いてみたけど、すごくいいね」「前から名前は知ってたけど、ZIP!で初めて曲を聞いて気に入った」といった声をいただいて、すごく反響が大きかったです。

― きゃりーさんとは、ライブでも共演されたことがありますよね。

ハナエ:最初は私が一方的なファンだったんです。きゃりーちゃんは読モの頃から独特の世界観で、ファッションやビジュアル面はもちろん、ブログのキャラクターも大好き。中田ヤスタカさんの作る曲も好きなのでアーティストとしてもファンだったんですが、その後私もデビューして、一緒にイベントに出させてもらうようになりました。同年代で世界を股にかけて活動されているので、すごいなぁと思いますね。

― ハナエさんは2011年にデビューされましたが、シンガーを志すようになったのはいつ頃ですか?

ハナエ:小さいころから音楽が好きで、ずっと歌やエレクトーンを習っていました。コーラスグループに入ったり、大好きなアイドルの歌の振りコピをしたり…そういうのが全部今につながっています。実際に行動を起こしたのは13歳の時。今のレコード会社に送ったデモテープが新人発掘部門の方の目にとまって、「いいね」と言ってもらったのがきっかけです。

― 幼少期から音楽に触れてきたのはご両親の影響でしょうか?

ハナエ:音楽一家ってわけではないんですが、特に母親がすごく音楽が好きなんです。エレクトーンも母の勧めでした。両親はQUEENが好きなので、私もその影響で聞くようになったり。家族間での影響は今もありますね。面白いバンドを見つけると情報交換をしたりとか。

― 幅広いジャンルの音楽に親しんできたんですね。

ハナエ:そうですね。小さいころからジャズにも親しんでいました。

音楽に対する熱い愛を語る
音楽に対する熱い愛を語る
― 幼い頃はどんな子どもでしたか?

ハナエ:すごく妄想癖の激しい…それは今もなんですけど(笑)。自分の世界を想像して遊ぶのがすごく好きな子でした。お人形遊びや美少女アニメが大好きで…たとえば、「カードキャプターさくら」「セーラームーン」「ギャラクシーエンジェル」のような、女の子が戦うストーリーが好きだったので、自分もそのアニメの中に入りこんだような妄想をよくしていましたね。

― 「ZIP!」では独特の声がコンプレックスだったと語られていましたが、今ではその“ウィスパーボイス”がハナエさん最大の魅力となっていますね。

ハナエ:デモを送った時に「13歳にしては趣味嗜好が面白い」「声もすごく不思議な感じ」と評価していただけたんですが、「歌はまだまだだね」と言われて、「なんだよ、見てろよ!」って(笑)。最初はフレディ・マーキュリーに憧れて歌い始めたので、伸びやかでハリのある声を出したいなと思っていたんですが、やっぱり自分はそうじゃないなと思って。その頃、エミリー・シモンやPlastic Treeの有村竜太朗さんのような、浮遊感のあるボーカルのスタイルを持っている方とたくさん出会ったんです。こういう歌い方や聞かせ方もあるんだなぁ、じゃあ自分の声を一番活かすにはどうしたらいいんだろう?と追求するようになったのが始まりです。

― 憧れていたスタイルを変えていくことに抵抗はありませんでしたか?

ハナエ:やっぱり徐々に…かな。学校の先生から「声が変」と言われたり、結構コンプレックスだったので。でも歌うことが好きだから、なんとか自分の歌うスタイルがあるはずだ、って研究していった感じですね。

― デビューから現在を振り返って、挫折や苦労を感じたことはありましたか?

ハナエ: デビュー作は16歳の時に作ったものなんですが、その頃って自分が何をしたいかはわかっているけど、それをうまく大人たちに伝える術や言葉を知らなくて、意思疎通ができなかったのは結構苦労しました。今はポンポン自分の意見を投げられるんですけど、そうなるまでに時間がかかりましたね。

― そんなもどかしさを打破するために、どんな努力をしましたか?

ハナエ:とりあえず何でも言ってみる。何でも飛び込んでみる。向こう見ずで迷惑をかけることもあるんですけど、PVにしろライブの演出にしろ、「こういうものがやりたい」という希望をとりあえず全部投げて、現実的にできるかできないかをプロフェッショナルの方に判断してもらうようにしています。

― 歌を通して伝えたいことは、デビュー当時と現在で変化はありましたか?

ハナエ:根底にある部分は変わらないですね。自分の愛するもの…きれいだな、素敵だなと思うものを貫き通すのが一番大切だと思っていて。私の場合はそれが歌であったり、ビジュアルであったりするんですけど。愛があるものを歌やいろんな活動を通じて伝えていけたらなぁと思っています。

― ハナエさん独特の世界を言葉であらわすとしたら?

ハナエ:最近は「LOVE&POISON」と言っています。「愛と毒」です。

― 作品づくりの過程では、どのようにイメージをふくらませていきますか?

ハナエ:サウンドプロデューサーの方に曲を提供していただいて、PVやジャケットを含めたトータルの作品づくりを行うんですが、曲はもちろん、視覚的にも楽しんでほしいので、いろんな方面から考えていきます。

― ものづくりにおいて、何かに影響されることはありますか?

ハナエ:インスピレーションを受けるために何かを見聞きするのは好きじゃなくて。単純に、すごく昔からオタク気質なところがあって、ファッションや音楽、映画、漫画など、好きになったらひとつのものをとことん掘り下げたくなるんです。たとえば、ある漫画家さんを好きになったら、その人が好きな漫画や影響を受けたものを広く調べていく。モデルさんが着ている服を「かわいい」と思ったら、自分だったらどう着るかなぁとか。そういった中で自然と影響を受けながら、自分の持っているものとうまく組み合わさって作品になっていると思います。

― ターニングポイントとなった楽曲は?

ハナエ:やっぱり「神様はじめました」かなぁ。アニメの主題歌として書き下ろされた曲なんですが、アニメのチームの方もすごく曲自体を愛してくださって、歌とアニメがいいコラボレーションをできたなぁと思っています。私もハナエ役でアニメに出させてもらって、それをきっかけにたくさんの方に知っていただいたり。すごく嬉しかったし、大きな経験でしたね。

初ワンマンは「ドラマがあった」

― 先日1stワンマンライブを終えたばかりということで、率直な感想をお聞かせください。

ハナエ:すごく楽しかったです!去年もたくさんライブをやってきたんですけど、初めてのワンマンということで、全部さらけ出すつもりで当日を迎えました。ファンのみなさんとの距離が近くて、すごく愛のあるライブができたなぁと思っています。やっぱりライブって、愛のある空間であることが本来の姿だと思うんです。愛で埋め尽くすぞ!という意気込みでやりました。

― 幼い頃から、ライブにも多く足を運んでいたんですか?

ハナエ:クラシックやジャズのコンサートは両親の影響で小学生の頃から。ライブハウスに行き始めたのは、中学生の頃からかな。それ以降、ライブが大好きで。

ハナエ初ワンマンライブより
ハナエ初ワンマンライブより
― 特に印象に残っているライブは?

ハナエ:そうだな~…いっぱいありすぎて!一番衝撃的だったのは、凛として時雨。150人くらいの会場の2列目で、3ピースなのにライブハウスが音で埋めつくされていくのが目に見えるようで素敵でした。それと、東京事変のライブはどれも圧巻ですね。

― そんなハナエさんがライブをやる側になって、驚いたことや感動したことはありましたか?

ハナエ:驚いたのは、お客さんの顔がよく見えること。去年はイベントで何千人規模のステージにも立たせていただいたんですけど、結構後ろのほうまで見えるんですよ、お客さん1人1人の顔が。本当に楽しんでくれてるなぁとか、あの人は初めてで、私の曲に対して「なんだろう、こいつ」って思ってるなぁとか…そういうのはすごくわかりますね。

― ステージを重ねる中で、お客さんの反応も変わってきたのでは?

ハナエ:昔は弾き語りのしっとり系が多かったんですけど、「神様はじめました」から曲がポップになったのに合わせて、振り付けをするようになって。お客さんも一緒に参加しながら楽しめるライブになってきたと思っています。

― 今回のワンマンライブですが、ステージ作りでこだわったポイントは?

ハナエ:私のカラーが赤なので、とりあえず会場を真っ赤に染めたいなと思って。衣装や小道具、背景も赤を基調に作りました。セットリストに関しては、弾き語りを1年半ぶりくらいにやりました。ほとんどの方が私の弾き語りを見るのが初めてだったと思うんですが、「こんな自分もいるんだよ」というのを見てもらいたくて。

― 衣装の面ではいかがですか?

ハナエ:タバコをくわえた唇モチーフのカチューシャがお気に入りです。大きなハートをつけて、ラブリーではあるんですけど、バーレスクとかフェティッシュな感じも好きなので、ガーターのようなちょっと毒っ気のあるものも盛り込んだり。

― 客席を見ると女性はもちろん、男性の方もいて、ファン層が幅広いですよね。

ハナエ:そうなんですよ、すっごい幅広いですね。だから誰が来ても浮かないっていう。本当に男女半々くらいで、年齢も幅広いので、ステージから見ていて面白かったです。色々な子が来てるなぁって。

― ファンの皆さんからはどんな感想が届きましたか?

ハナエ:「すごいドラマがあったね」って。というのもライブの前日、すごい大雪が降ったんです。色んな交通機関が止まって、鹿児島から来てくれる子が関西空港で一泊したりとか…。本当に申し訳ない気持ちで、チケットはソールドアウトしてるけど、もしかしたらお客さん30人くらいしかいないかもしれない、って開演するまでドキドキでした。それでもみんな一生懸命駆けつけてくれて、本当に嬉しかったですね。私のライブが初めてという子も多かったんですけど、よく来てくれている子が有志でお決まりのコールを書いた紙を入り口で配布してくれて、初めてでも参加しやすいように頑張ってくれたり…。私もその日のためにたくさん準備してきたんですけど、ファンの子も本当にいろんな困難を乗り越えて来てくれて、ドラマチックな日でした。

― 5月1日に早くも2度目のワンマンライブが控えていますが、今回の経験から活かしたいことはありますか?

ハナエ:今回はカラオケだったんですが、次はバンド編成なので、バンドならではの生っぽさだったり、感情の高まりをもっとダイレクトに交信し合えるようなライブにしたいと思っています。

― 今後、シンガーとして挑戦したいことを教えてください。

ハナエ:今回のワンマンに来てくれた子が「もっともっと、一緒に上のステージに行きたい」って言ってくれたんです。私の歌を聞いてくれるだけですごくうれしいのに、私と一緒になって頑張ってくれる方々に支えられていることを実感しました。だから私自身もっと頑張って、上に行きたいと思っています。でもお客さんとの近い関係は保ったまま、愛のある世界観を届けていきたいですね。

ハナエにとっての「愛」とは

― ここまでのインタビューで、たびたび登場した「愛」という言葉。ハナエさんが「愛」について考えるようになったきっかけを教えてください。

ハナエ:私の歌の原動力って、結構学生時代にあって。本当に学校が嫌いで、全然誰ともしゃべらなかったし、なんでこんなにつまんないんだろう?って思っていたんです。音楽を聞くことや歌うことはすごく好きだったけど、その中でも傷ついたりするし…。なんで生きるだけでこんなにズタボロになっていくんだろう?何によって私は生かされているんだろう?って考えたときに、「やっぱり愛じゃね?」ってシンプルに思ったのがきっかけですね。震災が起こったことも大きかった。震災後、「愛」に対して日本全体が肯定的になりましたよね。最後に残るのは「愛」じゃないかなっていう風潮になったし、私もそう思ったので。

― 今現在、学校が苦手で悩んでいる子どもたちに、ハナエさん流のアドバイスを送るとしたら。

ハナエ:そうだなぁ…難しいんですけど、とにかく好きなことを探してほしいなと思います。私の場合は、学校を休んでばかりで成績が下がると好きな音楽をやらせてもらえなくなるので、好きなことのために勉強をやっていたという感じ。「すべて嫌」と心を閉ざしてしまう時期もあるかもしれないけど、やっぱりもったいないと思うので、学校とは別のところで何か1つでいいから好きなものを見つけてほしい。なんでもいいと思うんですよ。漫画でもいいし、アニメでもいいし。

― では、そんなハナエさんが考える“夢を叶える秘訣”とは。

ハナエ:私自身もまだ夢は叶っていないんですけど、憧れが実現することも少しずつ増えてきて…。う~ん、なんだろうな…まわりに言いまくることですかね。言って行動すること。夢は願えば叶うとか、思いは願えば報われるというのは、絶対ウソだと思ってます(笑)。運よく叶えちゃう人もたまにはいますけど、やっぱり「できる」って思い込んで行動しないと、何も始まらないと思う。「これがやりたい」「これが好き」と言えば、まわりの人もその熱意をくみ取ってくれて、また行動の範囲が増える。頭で考えるだけじゃなくて、行動してみてください。

【PRIVATE Q&A】トレードマーク“ハナエボブ”の誕生

Q. 普段はどんなファッションが好きですか?

ハナエ:ガーリーな中にちょっとエッジィなテイストが入っているものが好きですね。今日着ているニットは最近買ったんですけど、私ピンナップガールがすごく好きで。今季ピンナップガールをフィーチャーしているブランドが多いので、コケティッシュなモチーフも気になっています。

Q. ファッションの面で参考にしているものは?

ハナエ:いっぱいありますね。映画や漫画、雑誌もよく読むし、海外の女の子のTumblrとかInstagramを見たり。基本的にネットでいろいろ調べるのが好きなので、「これ可愛い」と思ったらすぐに真似したりしています。

Q. ヘアスタイルやメイクのこだわりを教えてください。

ハナエ:この世界に入る前からずっとボブですね。“ハナエボブ”は前下りのシルエットで、オンザ眉毛。前髪はデビュー当時は目の上ぎりぎりのぱっつんだったんですけど、「神様はじめました」を出すときに切って、それ以来オンザ眉毛。“ハナエボブ改”です。すみません、なんかエヴァみたいで(笑)。メイクは跳ね上げラインの赤リップが定番ですね。

Q. スタイルキープのために心がけていることは?

ハナエ:仕事柄、不規則だったり偏食だったりするんですけど、やっぱり歌って踊ることかなぁ。私、家でもメイクをしながら踊ったりするんですよ(笑)。ライブのリハも結構運動量があるんですね。歌うだけでも肺活量や筋肉を使うし。

Q. 赤ちゃんのような美肌をキープする秘訣は?

ハナエ:豆乳かな!豆乳がすごい好きなんです。

トレードマークの“ハナエボブ”は「前下りのシルエットで、オンザ眉毛」
トレードマークの“ハナエボブ”は「前下りのシルエットで、オンザ眉毛」
Q. お年頃ということで恋愛観も気になりますが、好きな男性のタイプは?

ハナエ:年上の人。私が向こう見ずな行動をするので、包容力があるというか、どーんと大きく見守ってくれる人がいいです。恋をしたら、わかりやすくなつきます(笑)。結構顔に出ちゃう。

Q. 今の脳内をパーセントであらわすとしたら?

ハナエ:100%仕事、かな。日常の全部が仕事に還元されるというか。たとえば、家でダラーッと雑誌を読んでいても、可愛いページを見つけたら「何かの作品の資料にできるかもしれない」という風に、映画や漫画を読むことも、全部が自分の作品につながっていくので。「仕事」というよりも、頭の中は全部「音楽」や「表現」で埋めつくされているって感じです。

Q. 最後に、モデルプレス読者の方々へメッセージをお願いします。

ハナエ:これからも自分の素敵だなと思うものを貫いて、ファンの方々と愛のある世界観を作っていきたいので、ぜひライブに来てください!

ハナエの「愛」に飛び込んで

心にスッと染みこむような声で歌を届けるハナエだが、大好きな音楽について語る瞳からは力強いパワーが伝わってきた。幅広いカルチャーに触れて培われた魅力は、「○○系」という言葉では片付けられない奥深さ。彼女がつくる「愛」の空間にひとたび飛び込めば、その不思議な引力の虜になること間違いなしだ。(モデルプレス)

ワンマンライブ2014春 ~ハナエのSugarless Sweet Pop'n'Roll!~

開催日:2014年5月1日(木)
場所:Shibuya WWW(東京)
時間:開場18:00/開演19:00
※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

1stアルバム「十戒クイズ」発売中

初回生産限定盤(CD+DVD)/通常盤(CD)

オフィシャルサイト:http://hanae-web.com
オフィシャルTwitter:https://twitter.com/Hanae_xxx

【Not Sponsored 記事】
モデルプレス
モデルプレス - 「コンプレックスだった」独特ボイスが最大の魅力に ポップでカワイイ歌姫「ハナエ」、その世界観に迫る モデルプレスインタビュー
今読んだ記事

「コンプレックスだった」独特ボイスが最大の魅力に ポップで…

この記事を気に入ったら
いいね!してね

関連リンク

関連記事

「音楽」カテゴリーの最新記事