BENI、待望のアルバムはファン目線で選曲「縁を感じた」 制作秘話を明かす
2017.09.08 22:30
恋愛ソングの女王とも評され、多くの恋に寄り添ってきたアーティスト・BENI。圧倒的な歌唱力でミュージックシーンに存在感を示した記録的ヒットとなったカバーアルバムの新作リリースを控え、モデルプレスがインタビューを実施。美しさとファッションセンスにも磨きがかかり、オシャレアイコンとしても注目の歌姫の素顔とは―。
BENI “HAPPYオーラ”の秘密
― どんな名曲も自分の世界観に染め上げる歌声だけでなく、時折見せるチャーミングな笑顔も魅力的。BENIさんはステージでもSNSでもHAPPYオーラが溢れていますね。BENI:「毎日楽しもう」って心のどこかで思ってるからなのかな?それか、私が単純だからかもしれない(笑)。美味しいもの食べたり、オフをもらって友達と海に行ったり、家で猫と遊んだり。そういうシンプルなことに喜びを感じるんです。
― 落ち込んだりすることはありますか?
BENI:ありますよ。すごく考えちゃうタイプだし、プライベートはもちろん、楽曲制作や、ツアー中は壁にぶつかることも。悔しい思いもするんですが、寝ちゃうとOKなタイプで。「その思いは忘れちゃいけない」と思っても、寝ると気持ちが切り替わっていて(笑)。毎朝、今日も頑張るぞってフレッシュな気持ちが湧いてきます。
― そのポジティブさもHAPPYオーラにつながっているんですね。家ではどんなふうに過されていますか?
BENI:家で過ごす時間はとても貴重!猫2匹の相手でとにかく忙しくしてます(笑)。右手で1匹と遊んで、左手でもう1匹あやしたり。猫にはもうとにかく愛情をたっぷり注いでますね。朝は猫がお腹空かせて7時ぐらいに起こしてくるので早起きが日課。ご飯あげたり、遊んだり、トイレ掃除したり、お世話しながら癒されてます(笑)。昔はギリギリまで寝てたいタイプだったけど、今は起こされるので、朝の時間を有効に使うようになりました。
― 猫好きが伝わってきますね(笑)。
BENI:ほかに料理も好きなんですよ。土日はツアー先でご飯食べたりするので外食が続くことも多くて。家にいる間は自分で作ったり。外に出ることが多いからこそ、家での時間を充実させるように意識してるかもしれないですね。
ファッションもコスメも大好き!
― では、美容のために行っている習慣はありますか?BENI:私はお酒も好きだし食べるのも好き。しかも、好きな食べ物はジャンクフードが多いんです。我慢するのはすごくストレスだから、普段から運動するようにしています。朝早く起きたらヨガに行ったり、最近はピラティスやトレーニングを始めたりして。食事は好きにエンジョイできるよう、普段からしっかり運動してバランスを取っています。
― お忙しいのに、スタイルをキープされていてすごいです。
BENI:ありがとうございます。全然運動できないときもありますが、なるべく週2、3で体を動かす日を作ってますね。あとは、待ち合わせ場所まで歩いたり。最近はスマホで歩数が計れるので、こまめにチェックしています。まだ1000歩もいってないときは、ちょっと遠回りしてコンビニに行ったり(笑)。コツコツやってますね。
― オシャレにも注目が集まるBENIさん。この秋はどんなスタイルを楽しみたいですか?
BENI:秋はファッションも濃い色を着たくなります。黒や色物が定番だったけど、黒の代わりにブラウンとか温かみのある色のものを楽しみたい!ヴィンテージ物も好きなので、古着屋さんに行く日って決めて買い物したり。今はインスタで好きな店の入荷情報が見れるからチェックが欠かせません。70年代や80年代のベルトとかピアスがお気に入りです。
― メイクも秋仕様に?
BENI:そうですね。今まではわりと赤リップが自分の中で定番だったんですけど、夏から秋にかけてブラウンが気分で。私はメイクがすごく好きなので、メイクさんの持ってくる物を全部物色して、いろいろ試したり(笑)。それができないときはデパートのコスメカウンターに行って、自分で探すのがすごく好き。「あ、これ可愛い!」って出会いがあるんです。秋はオシャレも楽しくなるし、ご飯もおいしいし一番好きな季節。お金いっぱい使うんですよ秋って(笑)。
BENIらしさを込めた「COVERS THE CITY」
― J-POPを英語でカバーした「COVERS」。今回は4年ぶりに新作をリリースされるんですよすね。BENI:はい。「COVERS THE CITY」は、今までの「COVERS」と比べて、生まれ変わったサウンドになりました。「COVERS」の1、2、3、4というシリーズではなく、今回はよりオリジナルに寄せようと、「COVERS THE CITY」というタイトルに。オリジナルも「COVERS」も、出口は違うけどその両方とも”BENI”だし、どちらも大切なもの。「COVERS」シリーズに込めたBENIらしさを聴いてもらえたらうれしいですね。
― ポップでジャケ写もとてもBENIさんっぽい。
BENI:サウンドは初めからシティ感のある涼しさを意識していたので、ジャケットも自分の中での思い浮かんだシティをイメージしました。自然も都会も感じられて、そこある冷たさや温かさを出したいなって。リリースは夏の終わりということもありし、切なさがにじみ出るマジックアワー、海ではなくコンクリートのプールがぴったりだなって。
― 今回はどう選んでいったのでしょうか?
BENI:今までの「COVERS」は王道でクラッシック、長年愛されてきた男性の曲がメイン。今回「COVERS THE CITY」では、男性曲っていう縛りは変わらず、みんな耳の中に、まだメロディが馴染んでいるフレッシュな楽曲を選びました。私は普段から、この曲「COVERS」で挑戦したいなって、フィルターで聴いているので、そういった中から選んだ曲もありますし、単純にカラオケで歌うのが好きな曲とか。ファン目線です(笑)。
― 思い入れのある曲はありますか?
BENI:選ぶのは難しいのですが、「海の声」は一番最初に選曲しましたね。どの世代もすっと入り込めるメロディと歌詞、そして三線の音。私が沖縄出身ということもあり、勝手に縁を感じたというか。BENIらしくするために、たくさんのバージョンを作った中で、夏っぽくて気持ちよくて、初めて聴いたときに「これ『海の声』なの?」ってびっくりさせられるようなアレンジに決めました。1曲目から攻めてみたので、思い入れがありますね。
― レコーディング時に苦労されたエピソードはありますか?
BENI:そうですね、今回は特にサウンドからアレンジにもこだわりがあって、いつも以上にスタジオに篭っていました。例えばこのアレンジって決めても、何日か聴いてやっぱり違うなってやり直したりとか。今までの「COVERS」の中で一番試行錯誤したんじゃないかな。だけど、ツアー期間に作っていたので、ステージで感じたインスピレーションとか、こういう曲があるとライブでも盛り上がるなとか、アイディアが湧いてきたんです。週末はツアーで刺激をもらい、平日は「COVERS THE CITY」の制作といういいフローでした。
― 英訳するときに大変だったことは?
BENI:難しいのはもう変わらずですね(笑)。私は日本もアメリカにもルーツがあるので、”ただ英訳しました”だと絶対に嫌だと思っていて。言語って文字数が違うので、日本語だとメロディに納まるのに英語にすると余っちゃうんです。そのプラスαを考えることはプレッシャーでもあり、この曲が何を伝えたいかを大事にして何度も書き直しました。みんなが聴いてるワードをそのまま残したり、英語でも違和感のない響きを意識したり。馴染みのよさを大切にしています。
― BENIさん自身はどんなときに音楽に癒されたり、元気をもらうのでしょう?
BENI:どんなときも!移動時間、お風呂入ってる時間、家で過ごしてる時間…、音楽はずっとかけてたいタイプです。制作してるときは、自分の声ばかり聴いてるので、違う音楽を聞いてデトックスする時間という意識もありますね。無音なのは、寝ているときぐらい(笑)。私、シチュエーション別にプレイリストを作るのが好きなんです。お風呂のときはしっとり、料理中はノラ・ジョーンズとか、聞くジャンルも幅広いですよ。プレイリストを作る仕事をしたいなっていつも思う(笑)。
初47都道府県を巡る「BENI Live House Tour 2017 “HOTEL BENI”」
― そんなBENIさんですが、現在全国ツアーの真っ最中なんですよね。BENI:はい。普段なかなか行けないような場所は、そのまま泊まってゆっくり過ごしたり、日本の素敵なところを掘り出している感じです。日本の魅力を改めて知りましたし、まだ楽しみにしている場所もたくさん!美味しいご飯とお酒もあって、体型維持がつらいツアーになってますが(笑)、それ含めて楽しんでます!ツアーはほぼ1年間。一緒に回ってるスタッフや、何ヶ所も来てくれるファンの方もいて、すごくチーム感がが生まれています。みんなで一緒に回っている感覚ですね。
BENI、夢を叶える秘訣とは
― 今、掲げている夢はありますか?BENI:自分の歌が何かのためになるようにと常に思ってますし、いつかワールドツアーをするのが夢です。今はそのために、動いていて、プライベートで中国語も勉強しています。私は小さい頃から英語と日本語をしゃべっていたので、語学をちゃんと勉強するのは初めて。以前、中国で歌ったときに言葉が通じなくて、そのもどかしさから、「もう絶対に覚えたい!」と思って。今は自分の好きなものを伝えられるようになりました。「ビールが好きです」と「餃子は好きです」とかね(笑)。
― 夢に向かって一歩ずつ進んでいるんですね。最後に、夢を叶える秘訣を教えてください。
BENI:夢に向かって進み続けることが大切だと思うので、諦めないこと。それが一番シンプルでもあり難しい。だから、うまくいかなくても自分を責めないことが大切ですよね。夢が自分のストレスにならないためにも、「しょうがないか、また明日頑張ろう」って、たまには気持ちを抜いてあげると楽になるんじゃないかな。ダメな部分に目を向けるのではなく、また0から始めればいい。私もそう思いながら過ごしています。
― ありがとうございました。
まっすぐ前を向き、ポジティブに歩み続ける姿に、惹きつけられるのだろう。音楽が好きという純粋な想い、そして心を揺さぶるエモーショナルな歌声は、これからも聴いた人たちの人生に寄り添い、彩っていくはずだ。(modelpress編集部)[PR]提供元:ユニバーサル ミュージック 合同会社
BENI カバーアルバム「COVERS THE CITY」
<初回限定盤>(CD+DVD) UMCK-9924 ¥3,980(税込)
<通常盤>(CD only) UMCK-1583 ¥2,980(税込)
【CD収録内容】
1.新宝島 (作詞・作曲:山口一郎)
2.海の声 (作詞:篠原 誠 作曲:島袋 優(BEGIN))
3.恋音と雨空 (作詞:岡村洋佑 RAP LYRICS:Mitsuhiro Hidaka 作曲:岡村洋佑)
4.Nandemonaiya (English ver.) (作詞・作曲:野田洋次郎)
5.ひまわりの約束 (作詞・作曲:秦 基博)
6.ヘビーメロウ (作詞・作曲:草野正宗)
7.魔法って言っていいかな? (作詞・作曲:平井 堅)
8.シュガーソングとビターステップ (作詞・作曲:田淵智也)
9.家族になろうよ (作詞・作曲:福山雅治)
10.ずっと好きだった (作詞・作曲:斉藤和義)
11.R.Y.U.S.E.I. (作詞:STY 作曲:STY,Maozon)
Bonus Track
12. もう一度… (作詞:童子-T 作曲:童子-T,Shingo.S,CAGNET)
【DVD収録内容】
○新宝島 (Music Video)
○“COVERS THE CITY” Behind the Scenes
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