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<40代半ば、赤ちゃんが妙に愛おしい>子育て後半に訪れる「もう一度抱っこしたい」気持ちの正体

2026.04.28 10:25
015_赤ちゃん_天城ヨリ子
子どもが成長し、手が離れはじめる頃のママもいるのではないでしょうか。ふと街なかで赤ちゃんを見かけた瞬間、胸がきゅっとなる……そんな経験はありませんか? かつては余裕もなく必死だったはずなのに、今はただ「可愛い」と思える。あの小さな手、ふっくらほっぺ、ママの首元にぎゅっとしがみつく姿に、理由のわからない感情があふれることがあるかもしれません。投稿者さんは40代半ば、子どもは大学生と高校生だといいます。
『赤ちゃんを見ると妙に可愛くて。子どもがほしいわけではないし、孫がほしいわけでもない。でも、もう一回抱っこしたいなという思いがあふれてくる。閉経前でホルモンバランスが崩れているのかな』
もともと子ども好きではないという投稿者さん。それでも、無条件に身を委ねる赤ちゃんの姿に心を奪われるそう。これはホルモンの影響なのか、それとも子どもが大きくなった寂しさなのか。同年代の声を求めました。

母性本能の回帰?



寄せられたコメントには「わかる」という共感が少なくありませんでした。
『最後の母性本能ではない? 懐かしさに戻りたいみたいな』
『ショッピングモールとかで赤ちゃんを「可愛い、可愛い」って言っていると20歳の娘に「おまわりさん、ここに変質者がいます!」とツッコまれる』
『可愛いけれど、今からもう一度育てるかと言われたらそれはない。でも赤ちゃんはいるだけで可愛い』
“育てたい”とは違う。“愛でたい”に近い感覚なのかもしれません。責任や体力の負担は求めていない。ただ、あの柔らかさや温もりに触れたい。そんな気持ちなのかもしれません。
『知らない子でも、運動会や発表会で頑張っている姿を見ると涙が出る。年齢のせいだと思う』
年齢とともに涙もろくなったという声もありました。ホルモンの影響かどうかは素人が判断できませんが、それだけでは説明できない“心の変化”がありそうです。

わが子をもう一度育てたい


子どもが成長し、親の手を少しずつ離れていく頃。ふとした瞬間に胸をよぎるのは、あの小さな体を抱きしめていた日々の記憶かもしれません。
『赤ちゃんの頃のわが子をもう一度抱っこしたいな。育てるのに一生懸命で、可愛さを堪能できなかった』
『毎日が必死すぎた。今なら余裕があるから堪能できそう』
子育ての前半戦は、睡眠不足や不安との闘いでしょう。可愛いと思う余裕さえもてなかったママもいるかもしれません。
『42歳、子どもは中3、中1。知らない子を見て、「可愛いね」とニヤニヤしちゃう。小さいときにもっと可愛がってあげればよかった、という思いがあるからなおさらかも』
過去への後悔と、懐かしさ。その混ざり合った感情が、他人の赤ちゃんに重なっているのかもしれません。
『前にママに一生懸命話しかける3歳くらいの子を見て、懐かしくて泣きそうになった。わが子も昔、こんな可愛い声でたくさん話しかけてくれたなって。あの頃に戻りたい』
子どもが大きくなって、時間と心の余白ができたことで、ようやく“可愛い”を味わえるようになったとの見方もありました。あの頃には戻れなくても、思い出を抱きしめなおすことはできるのかもしれません。

感じ方は人それぞれ


一方で、まったく共感しないという声もありました。
『48歳。大学生の息子ふたり。まったくない。犬猫5匹いて、その子たちが可愛い』
『他人の赤ちゃんより猫の方が可愛い。わが子なら赤ちゃんからもう一度育ててもいいかなとは思うけれど』
赤ちゃんへの愛情が強まる人もいれば、ペットに気持ちが向く人もいます。感じ方は実にさまざまなようです。

子離れの準備なのかも



興味深かったのは、「子離れの準備では」という声でした。これまで子育てを頑張ってきたママは、子どもが巣立つことでぽっかり穴があいたような寂しさを感じることもあるでしょう。
『同じ年代です。子が専門卒業で就職、院進で家を出る状況で、他人の子が可愛いと強く思うようになった。空の巣症候群になりかけたけれど、気持ちの整理がついてきた』
『家にいても子どもたちは部屋にいることが多いし、週末も家族で過ごすことが減った。実母と旦那から子離れしなさいと言われている』
赤ちゃんへのまなざしは、失われていく時間を惜しむ気持ちと同時に、新しい段階へ進むための心の動きなのかもしれません。子どもが親から離れるための準備をする一方で、親もまた少しずつ手放す準備をしている。その過程で、過去を懐かしむ感情が強まるのは自然な流れとも言えそうです。

大切な時間を振り返るとき


赤ちゃんを見て胸が熱くなるのは、加齢のせいだけではないのでしょう。子育てで必死だった日々を走り抜け、ようやく振り返る余裕が生まれた証しでもあるのかもしれません。もう一度育てたいわけではない。ただ、あの時間を大切に思える自分がいる……それは、子育てをやり切ってきた人に訪れる、静かなご褒美のような感情なのかもしれませんね。

文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・天城ヨリ子

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