<1汁3菜を毎日>夕ご飯はメイン1品だけで精一杯で、罪悪感。でも日本のママは無理しすぎじゃない?
2025.12.27 09:30
提供:ママスタ☆セレクト

日々の食事は必要なことではありますが、その準備に悩むママは少なからずいるのではないでしょうか。毎日メニューを考えて、冷蔵庫のストックを確認して買い物をし、子どもの相手をしたり料理以外の家事をしたりしながら調理し、食卓を整える……。料理は家事のなかでもひときわタスクの多い仕事かもしれません。ママスタコミュニティに、あるママからこんな投稿がありました。
『うちの夕ご飯はメイン1品とご飯だけ。「ほかのおかずやサラダ、汁物も出すべき」と落ち込んでいる。でもフランスに住んでいる友人の夕食がすごく質素。例えば、サラミか生ハムと茹でたじゃがいもとか、パンと鴨のペーストだけとか。日本人の夕ご飯って、しっかり作りすぎではないの?』
投稿者さんは、自分が作る夕ご飯が質素すぎるのではないかと悩んでいるようです。食事の基本のように言われる「1汁3菜」と比べ、自分が作る夕ご飯は少なすぎて「罪悪感がある」と投稿者さんは言っています。しかしその一方で、外国に住む友人の夕ご飯は、日本の普通とはかけ離れていると言っても過言ではないほど質素。投稿者さんは、「もしかしたら日本人の感覚のほうが、おかしいのではないか?」と疑問に感じているようですね。この投稿に共感や意見など、さまざまなコメントが寄せられました。
外国の食事事情
はじめに北米に住んでいるというママからのコメントを紹介します。
『こちらのママたちの作る食事は、適当すぎるように思う。でもイタリアのママは割とマメに作っている』
また、日本に住んでいるけれど外国からの留学生を受け入れていたママは、複数の国の様子を知ったうえで、こんな言葉を伝えてくれました。
『実家がいろんな国の留学生を受け入れていた。日本のように毎日料理をする家庭が一般的な国は少ない。買ってきたものを食べるとか、冷凍食品が当たり前の国が多かった。留学生に「1汁3菜が毎日なんてありえない。子育てして働きながらなんて、奴隷より酷い」って言われた』
投稿者さんがフランスに住む友人の例を挙げていますが、外国に住んでいるママや、ホームステイで外国の一般家庭の生活を体験したママからも、おおむね日本の食事は「凄すぎる」らしいとの声。食事に限らず家事全般がかなりシンプルに行われているようでもあります。「和食が世界遺産に登録されたのもわかる気がする」とか、「日本の食事は外国人観光客の憧れ」といったコメントも寄せられていて、日本人が普通だと思っている食事は、決して普通ではないと思っても良さそうですよ。ただ、その凄すぎる日本の食事については、ママたちからつぎつぎに意見が寄せられています。
現代日本の食事スタイルは、女性の頑張りの結果では?
『日本の食事は、女性たちの犠牲のうえで成り立っているよね。夕ご飯だけじゃなくて子育てや家事全般。社会に女性の進出を推進するなら、家事に男性の進出もしてもらわないと』
『本当は作りたくない。もううんざり』
『料理に手をかけすぎだと思う。でもパスタだけ、お惣菜と冷凍食品だけなのは、自分が嫌』
『夕ご飯だけは、ちゃんと作っている。旦那や子どもが「お腹すいた!」って帰ってくるから、作らなきゃいけない状況になる』
投稿者さんが「1品の夕ご飯は手抜き?」と悩むはずですよね。仕事や子育てをしながらも、夕ご飯に数品を準備しているママは少なくないようです。しかしコメントを見る限り「それくらい余裕です」と作っているママよりも、大変だと思いながら作っているママのほうがはるかに多そう。それでも作り続ける理由として「ママが手を抜いたらダメという風潮や圧を感じる」「少ないと旦那が不機嫌になる」との意見が見られます。食べたいから作るより、頑張って作るようにさせられている現実。あるママからは……。
『みんな無理しすぎ! 世のなかのママは「家事が大変」「料理が大変」ってよくいうけれど、自分で自分の首を絞めている。いくつも作る必要ない。家事も便利品を使って手抜きをすればいい。でも男尊女卑の名残から抜け出せないんだよね。そして男尊女卑から抜け出せない旦那も、手を抜いたら文句を言う。そんな旦那には「食べるな、自分で作れ!」って言えばいい』
投稿者さんが自分の作る夕ご飯に落ち込んだり、罪悪感を感じたりするのは、もしかしたら「頑張りすぎている周りのママのようには頑張れない自分がいる」と感じるからかもしれませんね。しかし、その頑張りは本当に必要なのでしょうか。
自分で自分の首を絞めなくていい。メインが1品、それでOK
「夕ご飯がメイン1品とご飯だけで落ち込む」と悩む投稿者さんに、「私も同じだよ」と共感するコメントも寄せられています。
『ご飯を炊いて、レンチンの冷凍食品で済ますときもあるよ。最近の冷凍食品はおいしいよね!』
『私も最近は1品しか作らない』
『前日の残りも合わせれば数品になるけど、そんなに作っていない。家事は家族みんなで分担しているから、それほど大変ではない』
『惣菜やレトルトが充実しているのに、使ったらダメって……』
ママが料理や家事全般の手を抜いたらダメという風潮は、たしかに少なからずあるでしょう。しかし一方で、「ママはもっと手を抜いていい」と考えて、シンプルな夕ご飯にしているママや、レトルトや冷凍食品を大いに活用しているママもいます。また家族みんなで家事を分担している家庭もありました。どんなに素敵な夕ご飯でも、それを作っているママが頑張りすぎて辛い思いをしているなら、それは本当に素敵なことなのでしょうか? むしろできること、できないことをハッキリさせて「私は、夕ご飯に1品作る」と決めている投稿者さんは、そんな風潮を飛び越えている最先端ママかもしれませんね。
食事は楽しく。準備も無理しないで
夕ご飯の品数の話から、世界の食事事情や男女の役割に関する価値観まで幅広い話題になった今回の投稿。国が違えば食文化が違うように、家庭が違えば食事に対する考えも違うでしょう。しかし家庭のなかでママだけが苦労し犠牲になっているなら、それは見過ごすわけにはいきません。1品の夕ご飯でも家族が楽しくいただければOKですし、たくさん品数が必要なら家族で分担して作れば済むこと。そしてなによりも、お店に行けば便利でおいしいお惣菜や冷凍食品がたくさん売られているのですから、それらを取り入れるのもアリですよね! そのひとつひとつを、家族みんなで話し合ってみてはいかがでしょうか。
文・間宮陽子 編集・みやび イラスト・猫田カヨ
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