<進路は決まったけれど>皆勤賞を目前に学校を休みたい高校生のわが子。サボりを許すのは気が引ける
2025.01.13 19:25
提供:ママスタ☆セレクト
年内入試の増加に伴い、最近では年をまたぐ前に進路が決まる高校生が少なくないようです。そのため通常の登校期間が早めに切り上げられ、その後は登校するかどうかを自分で決められる自由登校となる学校も。自由登校になるタイミングは3学期の始業式後、共通テスト前後、2月からなどさまざまです。
すでに進路が決まり、あと少しで高校卒業となるお子さんのママから、ママスタコミュニティに投稿が寄せられました。自由登校の時期を前に、お子さんが学校を休みたいと言い出したのだそう。
休ませる?休ませない?すでに進路は決まっているけれど
『体調が悪いわけではなく、たまにはサボりたいという感じ。もう少しで3年間皆勤賞なのに。「あと少しなんだから、体調が悪くないなら行きなさい!」と言っていますが、不服そう』
進路がすでに決定しているというお子さん。気持ちが緩んでしまったようです。一方、同じクラスでもこれから受験本番の子たちは追い込みに必死な時期。気持ちのうえでも、両者にはかなりの開きがありそうです。
『義務教育じゃないのだから、好きにさせたらいい』
集まったコメントの多くは、休ませることを容認するものでした。仮に周囲に休んでいるお友達が多いのであれば、真面目に登校するのがバカらしく思えるかもしれません。「いつも頑張っているのなら、サボってゆっくりするのも経験のひとつ」という考え方もあるようです。
『私も行きたくない日に、一度だけ高校をサボったことがある。とくに何もしなかったけど、めちゃくちゃ楽しかったから覚えている。人生にはそんな日もあっていいんじゃない?』
これといった理由がなくても、学校に向かう足がなんとなく重いときはあるものです。自覚はなくても、心がひどく疲れているのかもしれません。サボることへの罪悪感はあるでしょうが、同時に日々のルーティンを外れる解放感もありそうです。
一方で、サボるという行動を疑問視するコメントもありました。
『皆勤賞はどうでもいいけど、意味なくサボるという行為はさせたくないな』
「”サボりたい”が通用する子になってほしくないよね」「社会人になったら、その理由は通用しない」といった声もあります。
寄せられた声のなかには進路が決まって以降、何日も学校をサボり続けた中学生の話もありました。学校から呼び出され注意されたそうです。義務教育ではない高校生ならそこまで問題視されないのかもしれませんが、サボらせること自体に抵抗のあるママはいます。
皆勤賞に昔ほどの価値はない?「むしろ恥ずかしい」という声も
『皆勤賞なんて今もあるの? 私が小学校の頃からなかったけど』
皆勤賞があることに驚く人もいました。「コロナ禍以降なくなったよ」という声もあります。少し体調が悪い程度では休まなかった以前とは違い、他人に迷惑をかけないためにも休むべきときはきちんと休むのが今の時代。皆勤賞にかつてほどの価値はないのかもしれません。それでも……
『うちも進路決定済の高3だけど、皆勤賞にプライドを見い出したらしく頑張って通っている』
まだ皆勤賞が残っている学校はあるようです。「うちの子も真面目に通っていた。景品がもらいたかったらしい」といったコメントもありました。「皆勤賞なんてただの自己満足」という声もありましたが、「体調管理ができて、休みたいという誘惑にも負けずに通えたということでしょう? わが社では採用の際の大きなポイントになるよ」と教えてくれた人も。体調不良をおして無理に登校する必要はありませんが、頑張れるのなら大いに頑張ってほしいもの。少なくとも、もらってマイナスになるものではないように思えますが……?
『卒業式で、皆勤賞をもらう子として名前を呼ばれて起立するのって恥ずかしいよね』
皆勤賞をマイナスと考える人も複数いました。仮にもらえる状況であっても、欲しくないといいます。「私はそれが嫌で1日サボった」「せっかく欠席ゼロだったのに『目立ちたくない』と懇願されて、休ませた」などの声も。「いかにも真面目に登校していそうな他メンバーと一緒になるのが、”青春していなかった”みたいで恥ずかしい」となるようです。投稿者のお子さんの場合も、それが理由でしょうか?
理由なく休みたいときだってある。1日限定の権利をあげてみては
実際のところ投稿者さんに皆勤賞へのこだわりは、それほどないとのこと。お子さんを休ませたくないのは、やはりサボることへの抵抗感だといいます。
『うちだったら「どのみち3月になったら休みなんだから、高校生活を満喫しなよ」と言うかな。暇な高校生が家にいたら邪魔だから。あとは「家にいるならお手伝いさせるよ」とか』
なんとなく行きたがらない子に対して、どう声掛けするかというアイデアもありました。「簡単に休ませる今の風潮のなか、皆勤賞なんてすごい。もったいないから最後まで頑張ってほしい」という励ましもあります。コメント全体のなかでは少数でしたがこうした「サボる」に抵抗がある派と、その3倍近くだった容認する派。数には偏りがありましたが、どちらの意見にも一理あります。
『ずっと休ませるんじゃなく、特別な日として休んでみたらいい。事前に「その日だけね」と約束して』
お子さんが休みたい理由はなんでしょうか。「学校で『もう進路が決まっていていいね』と嫌味を言うような子がいるのかな?」といった想像もありました。「皆勤賞が欲しくないから」もそうですが、具体的な理由があるのかもしれません。
なんとなくサボりたいのであれば、残り少ない高校生活を楽しまないのはもったいないと伝えたうえで、1日だけ”休んでもいい権利”をあげてはどうでしょう。使えるのは1回だけ。本当に行きたくない日までキープするようにすれば、「休みたいときに休める」と気持ちもラクになるでしょうし、使わないまま卒業を迎えるかもしれません。親としては「あと少しなんだから」と考えるでしょうが、当人としては”あと少し”だから頑張れないこともあります。高校卒業を前にしたお子さんはもう、半分大人です。頭ごなしに否定せず気持ちを尊重したうえで、親子の折衷案を提示してみてはどうでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・よし田
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