＜迷惑行為？＞【前編】子どもが咳をして鼻水が出ているのに公園に連れてくる保護者。ありえない！

自分と同じような価値観を持っている人は、きっとどこかにいるはず。しかし違っていたときには、相手の態度によっては「私の価値観が間違っていたのだろうか？」と不安になることもあるでしょう。今回の相談者さんも、みなさんに価値観について問いかけをしています。
『公園で私は「ナシ」なのですが、みなさんはどうですか？　「公園はみんなのもの、誰もが公園のルールに従って好きに遊べばいい」と思っているのが前提です。

先日、1才半の娘と公園へ行ったときの話です。鼻水と、痰が絡んだせきをけっこう激しめでしている年中くらいの子と未就学児のきょうだいがいました。多少体調が悪くても、熱もなく元気なら「公園くらいは」っていう気持ちもわかります。でも、体調が悪い子どもを公園に連れて行ったなら、他の子どもに近づかないようにしませんか？　最初は距離があったし離れて遊んでいたから気にしなかったけれど、途中からその子たちが「赤ちゃん可愛いね」って急に抱きついてきだして、遊ぼうと寄ってきたり手を繋いで「遊ぶんだよ！　こっちきて！」としつこくに寄ってきました。

通常なら微笑ましいなと思うけれど、そんなも風邪症状のある子どもの行動には不快しかなくて、「まだ小さくて上手に一緒に遊べないんだ。ごめんね。危ないから引っ張らないでね。ママに遊んでもらってね」と離れました。それでもしつこくついて寄ってくるのでその子の母親のところに連れてって、「うちはもう帰るので、お子さんもう少し見てあげてくださいね。離れすぎると危ないですよ」って引き渡したら、「うちの子と遊ぶのが嫌で帰るわけ？　感じ悪」と言われました』
相談者さんは相手の保護者の返答にイラついたものの、関わるだけ無駄だと思いそのまま帰ったそうです。そして、自分としては「自分の子どもが風邪をひいていたのなら、よその子どもの元に近寄らせないのに」と思い、どちらの行動が正しいか知りたくなったそうです。

満場一致で「ナシ」！

今回寄せられたコメントでは、満場一致で「相手の親子の言動・行動がナシ」となりました。どのような声があったのでしょうか？
『ナシ。そもそもそんな状態で公園に連れて行かないし、熱がなく体力が有り余っていて仕方なく公園に行ったなら、他の子には近寄らないよう言い聞かす。変な親に遭遇しちゃったね』
『子どもが体調不良なら公園に行かない。鼻水を垂らした子が近くをチョロチョロしていたら帰る』
『ありナシなら当然ナシ。そんな状態の子を連れ出したうえ、放置している時点でちょっとずれた親確定なのだから、極力関わらないのが正解だね。相談者さんはよくも悪くも面倒見が良すぎるんだと思う』
咳が出ていようが鼻水が出ていようが、子どもは元気いっぱいのときがあります。家の中に籠っていても、「外に出たい！」と騒ぐことがあるのは理解できますね。ただ、自分の子どもをしっかり見て他人に配慮する保護者であれば、短時間公園に行ったとしても「いまは風邪をひいているから、赤ちゃんに触ったらだめだよ」などと声掛けをするのではないでしょうか。

その声かけもなく、「すみません」の謝罪もなく、堂々と言い返してきた相手の保護者さんに驚いた相談者さんに理解を示す意見が多くありました。

そもそも相手の親との価値観がまったく違う

しかし今回の件は、「相手の親と価値観が違った」という表現がしっくりくるため、実際のところ「正解」というのはないのかもしれません。きっとなかには、「子どもは鼻水を垂らしてでも外で遊びたいもの」「我慢はお互い様」と相手の保護者の行動に理解を示す人もいるでしょう。育児には正解がなく、「これが正しいからこうしろ！」とは言えないものです。
『最近、幼稚園が半日帰りの日に公園に行ったら、保育園の帽子を被って明らかに鼻ズルズルしている子が保護者と来た。平日のこの時間に公園に保育園から帰るなら体調不良だろうから、さっさと帰ってきたわ』
『幼稚園に行ったら誰かが風邪引いているなか一日過ごすからさ。公園くらいなら屋外だしそんな気にしない』
ただ、育児の価値観が違う保護者同士でも集まるのが公園。もし今後も同じ公園を利用するのであれば、再び遭遇して遊び相手にされ、モヤモヤする場面がでてくるかもしれません。その場で仲よく遊ばず公園を去った相談者さんの選択は、体調管理のためには正しかったのかもしれません。

自分が正しいと思っている育児論も、他の人からすれば間違っていることもあります。逆もしかりです。「価値観が違う」と理解して距離をとる選択が、きっとこれからのストレスを軽減させてくれるはずですよ。

後編へ続く。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・加藤みちか