＜義母の死去＞【後編】旦那は「心優しい私」を演じた義母の味方。そんな夫婦関係のままでいいの？

前回からの続き。投稿者さんに嫌がらせを繰り返し、孤立させるようなやり方で投稿者さんを苦しめてきた義母。義母は息を引き取る寸前に、投稿者さんに謝罪の言葉を告げます。しかし投稿者さんは義母を許せない気持ちから、謝罪に取り合わず……。そのことで旦那さんの態度が冷たくなったそうです。コミュニティには嫌がらせはもとより、最期のときに謝罪をする義母を卑怯に感じたり、妻を守れない旦那さんを非難したりする声が押し寄せました。そして複数のママの頭には、こんな恐ろしい想像がよぎって……。

もしも義母の思惑通りだったら……

『嫁いびりの総仕上げして逝った感じで恐ろしいよね。死に際に謝る「心優しい私」を演出。嫁が自分を許さないのはお見通しで。万一そうなら凄まじいね』
最期のときに自らの過ちを反省し、心からの謝罪をしたのかもしれない義母。しかし投稿者さんが綴る義母の姿から受けた印象からは、その謝罪は本心からだったのか？　裏があったのではないか？　といぶかるママは少なくなく……。いかんせん真相は闇のなか。そうでなかったことにしておくのがよさそうです。しかし何とも、身の毛もよだつ恐ろしい想像ですね……。

投稿者さんは、うまく立ち回るべきだった？

『許すふりができたら良かったね。義母のためじゃないよ、自分のために。その場で親族に与える印象を良いものにできていたら、この事態は避けられたのかもしれない』
死に際の謝罪に取り合わなかった自身を「私は間違っていましたか？」と問いかけた投稿者さん。旦那さんをはじめ義母の肉親が見守っている手前、うまく立ち回るのが望ましかったとの声も聞かれます。みなに慕われていた義母の最期の言葉を受け入れないとなると、今回のように嫁は危うい状況に立たされる恐れはたしかにあるのでしょう。

自分の率直な気持ちを見つめて

一方では周囲のご機嫌とりや今後の夫婦関係のために、義母を許すふりをすることがすべてだとは思わないママは数多く……。
『投稿者さんが折れて旦那さんに謝ったら、義母の嫌がらせは大したことなかったってなりそう。旦那に「私は祖父の形見をなくされたけど、あなたのお母さんの形見を捨てる人がいたらどう感じる？」と聞いてみてほしい』
『「義母を許すかどうかは私が決めること。さんざんひどい仕打ちをされて、孤立させられて、最期に謝られただけでは許せなかった」「義母をかばい続けるあなたに失望した」と、正直な気持ちをぶつけてみれば？』
『旦那は義母の味方ばかりだった。そのしこりは心に残り続けるんじゃないかな。残念だけど子どもが巣立つ頃に、投稿者さんも自立して離婚できるように動いておくのが賢明かもしれない』
投稿者さんの心にわだかまる率直な思いを大切にし、それを旦那さんに対しても口にするべきとの意見を寄せるママがいました。くわえて妻の気持ちを蔑ろにする旦那さんは自分の人生に必要なのか？　むしろ毒になるのでは？　という問いを投げかけるママも。義母から心ない仕打ちを受けながらも、旦那さんが味方になってくれず、深く傷ついているであろう投稿者さんの心。ママたちはその本心を押し殺したり、取り繕ったりしながら送る結婚生活の苦しみを想像したのでしょう。もしも離婚となると、子どもやお金のこと……現実的な問題が押し寄せます。別れるにせよ別れないにせよ、今後どのように人生を歩んでいくのか、ご自身の心を見つめることにはきっと大きな意味がありそうです。

あなたは悪くない。ママたちが寄せるエール

嫁姑関係と夫婦関係において長い間、怒り、悲しみ、悔しさ、憎しみ、失望などの息苦しい感情を抱えてきた投稿者さん。最後にお届けするのは「自分は投稿者さんの味方」だと、頼もしく力強く言い切るママたちの声です。
『私は自分の心に正直に行動した投稿者さんを支持する。許したふりしたら、後悔しそうだもん。死ぬからと言って、悪事がなかったことになるわけがない』
『あなたは間違っていないし、あなたは悪くないよ。ママスタコミュニティには味方がいるから、ツラくなったら姑のことを書きにきたらいいよ』
ママたちから寄せられた言葉によって、投稿者さんの心が少しでも癒えることを願って……。

文・みちはら宵子　編集・きなこ　イラスト・マメ美