＜子どもはいらない派＞【前編】今年34歳、「子どもを産まないと手遅れで後悔する」と聞いた。本当？

みなさんは、子どもを産む前から「子どもが欲しい」と思っていましたか？　切実に願って子作りをした人もいれば、予期せぬ妊娠をした人もいることでしょう。今回の相談者さんは、子どもを作った方がいいのかと悩んでいるようです。
『今年34歳で結婚8年目。私も旦那も子どもははいらない派。自分のお金や時間は自分で使いたい派です。でも、「子どもがいなくて歳をとると子どもが欲しくなり手遅れで後悔する」と聞くけれど、本当ですか？

まぁ、自分の老後を介護する人が欲しくて産むのはわかるけれど、子どもがいなければ老後の資金を貯めれるし、私が歳をとったころには今よりさらに福祉も整っているかもしれないのに、今の時代に子どもを産んでわざわざ子育てに苦労する意味があるのかが疑問です。けれど……自分のために一応1人くらい産んでおいたほうが良いのでしょうか？』
相談者さんも旦那さんも子どもはいらないと思っていたようですが、他人から聞いた「子どもを作らないと後悔する」という言葉が引っかかっているそうです。たしかに人生は一度きりであると考えれば、なるべく後悔しない道を選んでおきたいものですよね。「自分のためにも1人ぐらい産んでおいたほうが良いのか」と悩む相談者さんの考えに、ママたちからさまざまな意見が寄せられているのでご紹介します。

「いたほうがいい」「いないほうがいい」は安易に答えられない

ママスタコミュニティにはお子さんがいる方が多くいます。しかし多くの方が、「子どもがいたほうがいい、いないほうがいいは安易に答えられない」とコメントをくれました。自分の状況と他人の状況というのは異なるものだからです。
『わが家のような不登校で引きこもりで先が見えないってなると、お先真っ暗だよ。ちょっとの喧嘩が壮絶だし。安易に子どもがいたほうがいいとは思えないわ、最近』
『これはもう人による、としか。私は後悔したクチで、高齢出産ギリギリで産んだよ。今幸せだし産んで良かったと心から思うけど、それは金銭的に不安がなく子どもも何も問題がないからだとも言える。もし金銭的不安があったり、障害があったりしたらまた違ったと思う』
子どもが想像と違って言うことを聞かなかった、子どもができたことで家庭内に不和ができて離婚に至ってしまった……なかにはそんなご家庭もあります。しかしその反対に、子どもが好きではなかったけれど、産んでみたら愛しくてしょうがないという方もいます。子どもがいたほうがいいかどうかというのは状況によっても大きく異なるため、必ずしもどちらかにしたほうがいいとは言えませんよね。

子どもは介護要員ではない！

また、相談者さんの、「介護要員として」「自分のために一応1人ぐらい」という言葉に引っかかった人も多いようです。子どもをそのくらいの気持ちで産むのなら、作らないほうが良いという厳しいコメントも相次ぎました。
『相談者さんは、自分の介護要員として子どもが欲しいと思っているのね。だったら、もし産んでも、介護要員なんてやってくれないから産まない方がいいよ。大事に育てたうえで相性が合って、親子が仲良い場合だけ、お世話してくれると思います』
『搾取や介護のために子どもを作るって最低じゃん。介護要員がほしいのならお金を貯めこんで必要に応じて払えばいいでしょ』
親になってからわかることなのかもしれませんが、子どもは自分の思い通りに動いてくれるわけではありません。子どもは子どもの人生があります。つまり、「自分のために一応1人くらい」は、かなり利己的な考えと言えるでしょう。

相談者さんの言う通り、子どもを産めば自分だけのお金や自分だけの時間はなかなか作れません。今は平等にお金と時間を使っているかもしれませんが、片方だけが育児をするようになると「どうしてあの人だけ！」と不平等さにイライラすることもあるでしょう。

まわりの人の意見を参考にするのであれば、「産まないと後悔するよ」という抽象的な部分だけでなく、産んだ場合のデメリットも詳しく教えてもらうとよりイメージがつくのかもしれませんね。

後編へ続く。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・マメ美