＜私は冷たいですか？＞【後編】義姉と姪っ子を旅行に連れて行くかで旦那と大喧嘩！結末は？

前回からの続き。子どもの誕生日プレゼントとして、片道5時間かけてテーマパークに行く計画を立てた投稿者さん一家。しかし、シングルマザーの義姉とその娘である姪っ子さんを「一緒に連れて行ってあげて」と義両親から頼まれます。現地では別行動とはいえ、一緒の旅行に気が進まない投稿者さん。けれど旦那さんは「別にいいんじゃない？」と容認の態度です。
ママスタコミュニティに集まるママたちからは、「家族旅行についてくる義姉なんて図々しい」、「義両親が義姉親子に交通費を出せば済む話」など、さまざまな意見が寄せられました。「家族旅行なので今回は遠慮して欲しい、とキッパリ断ればいい」というコメントも少なくありません。

投稿者さんの気持ちを聞いた旦那さんの態度は……

投稿者さんは「家族旅行に義姉と姪っ子は同行してほしくない」こと「自身が車酔いしやすい体質のため、長時間の車移動を他人とはしたくない」ことを旦那さんに訴えます。すると、話し合いのはずがやがて夫婦喧嘩へと発展してしまい……。
『旦那と言い合いになった私はつい感情的になって「義姉や姪っ子が来るなら旅行もやめるから」と言ってしまいました。すると旦那は「そこまで飛躍する？　なんでそんなに姉貴と姪っ子嫌ってるんだよ！」と』
義姉親子と一緒に行きたくない投稿者さんの気持ちを理解してくれない旦那さん。しまいには「なんでそんなに姉貴と姪っ子を嫌うの？」と言い出します。「好き嫌い」の問題ではないのですが……。旦那さんに自分の気持ちが伝わらないことにもどかしさを感じた投稿者さんは、とうとう涙を流してしまいます。それを見た旦那さんは、「そんなに悩むほどの大事じゃないだろ？」と言い出し、やけくそになったのか「姉貴には断る！　旅行に行かない代わりに高いオモチャを買ってやる」とまで言い出したそうです。

旦那さんからは、義姉親子と一緒に行きたくない投稿者さんが「心の狭い人」に見えるのでしょう。旦那さんが投稿者さんの気持ちを分かろうとしない限りは、どんなに話し合っても平行線をたどるに違いありません。

誰が我慢をすべきことなのか……？

『理解のない旦那にガッカリだね。片道5時間、車酔いしやすくゲップが出るから気を遣うと伝えても「姉は気にしないよ」という旦那。私なら無理だわ。結婚したことを後悔するレベル』
『この先、旦那と上手くやっていけないかもね。義両親も義姉も旦那もそういう人なんだとわかって逆によかったかもよ』
もはや家族旅行云々よりも、旦那さんや義両親の人柄にガッカリだ、という声も少なくありません。今回の旅行の目的は「投稿者さん夫婦の子どもの誕生日のお祝い」のはずでした。それがいつしか、義姉親子の希望を叶えることにすり替わってしまいました。
『主役が義妹と姪になってるよね。可哀想な親子の夢を叶える旅行になった時点で白紙に戻した方が良い』
『お姉さん孝行は弟である旦那が別の日に一人でやれば良い』
義姉親子を喜ばせたいのであれば、義両親か旦那さん自身がそれぞれしてあげればいいだけのこと。投稿者さんとそのお子さんを付き合わせるのは話が違います。
旦那さんも義両親も「可哀相な義姉の気持ちも分かってあげて」と、投稿者さんに訴えてきました。そこには「嫁さえ我慢すれば上手くいく」という考えも見え隠れします。義姉親子には「我慢」をさせないのですからね。

大切にすべきは「今」の家族

すったもんだの挙句、どうなったのかを投稿者さんが報告してくれました。
『結局、旅行には義姉と姪っ子は来ないことになりました。けれど私の気持ちも収まらず、旅行も行くかどうかはわかりません』
結果として、義姉親子は家族旅行に同行することはなくなったのだそう。しかしゴタゴタに巻き込まれた投稿者さんは、せっかくの家族旅行を楽しむことができなくなってしまいました。
『旦那と私の間に確執が残りました。「こんなに冷たい女だと思ってなかった」と言われたことは、絶対に忘れません』
最後まで投稿者さんの気持ちをわかってくれなかった旦那さん。投稿者さんは旦那さんのことを、これまでにも「正義感の強い人」だと感じてきたそうです。しかし今回の件で、自分の妻を犠牲にしてまで守りたかった旦那さんの「正義」とは、いったい何だったのでしょうか。
『夫婦は他人同士だからこそお互いを最優先にしないといけないんだよね。結婚してそれぞれ家庭を持ったら兄弟姉妹はよその人。今までと同じ距離感のままの付き合い方では駄目なんだよ』
結局は義両親も旦那さんも、投稿者さんよりも「自分の家族」を優先した結果、このような事態を招いてしまいました。結婚とは赤の他人同士が一緒になるということです。いつまでも血の繋がった家族を優先していると、他人である夫婦は簡単に壊れてしまうのかもしれませんね。
今回は家族旅行がきっかけでしたが、遅かれ早かれ別のシチュエーションで同じようなことが起こっていたでしょう。投稿者さんが今後の人生を見直す機会になった！　と前向きに捉えることができればいいなと、心から願います。

文・渡辺多絵　編集・すずらん　イラスト・よし田