＜家出の結末は＞夫婦喧嘩のあと家を飛び出したことがある人！どこへ行った？帰ってきたらどうなった？

好きで一緒になったはずの夫婦でも、ときに不穏な空気が流れることもあるでしょう。考え方の違いや生活スタイルの違いで、お互いに少しずつストレスを抱えている、そんな夫婦も珍しくないはず。それでも小さないざこざであれば我慢もできそうですが、「家出したい！」と思うほどに追いつめられている人もいるようで……。
『夫婦喧嘩で、自分が家出をしたことある？　経験のある人、何も言わずに家を出ましたか？』
ママスタコミュニティで見つけた投稿です。投稿者さん自身、思うところがあるようで「子どものことを考えたら家出を迷います。でも、もう疲れちゃった……」と言います。穏やかではありませんね。ママたちはどうアドバイスするのでしょうか？

「家出の経験あり」と答える人が続々と……

『ネットカフェに1泊した』
『無言で翌日の仕事の準備して出て行って、1人でビジネスホテルに泊まったよ』
どうやら家出を経験したことのあるママたちは少なくないようです。向かった先は「ネットカフェ」や「ビジネスホテル」が大多数。「実家」と答えた人はごくわずかでした。実家に戻って状況を説明するのが煩わしいからでしょうか。はたまた、夫婦関係がますますこじれることを避けるためでしょうか……。たしかに「一人でホテル泊」がもっとも気楽で気分転換にもなりそうです。

こんな衝撃的な告白もありました。
『この前、17年間で初めて家出した。1日だけ実家に泊まってきた』
17年間で初めてとは、どういうことでしょう？　17年間耐え続けてきたのでしょうか。それとも、どうしても許せないことが何かあったのでしょうか。そちらが気になって仕方ありません。

この方たちは、おそらく家出を「したことがある」というだけで、家出の経験も1回だけのことでしょう。けれど、なかには何度も経験したことのある上級者（？）もいるようです。

一度ならず二度三度？

『子どもを連れて実家に帰ったことが1回。子どもを置いて漫画喫茶に行ったことが1回』
『車で数時間だけ家出をしたこともあるし、丸一日帰らなかったときもある』
さらには「今年、11年ぶりに家出をした」という人や、「実家に帰ったり、ビジネスホテル泊まったり。最近はないけど、ビジネスホテルは定期的に泊まりたい」という人まで現れます。どうやら複数回、家出を繰り返している人も珍しくないようですね。

帰宅後の旦那さんの反応は？

ところで気になるのが、旦那さんの反応です。奥さんが出て行ってしまった！　と気づいた旦那さんたちは、どうするのでしょうか？
『5日くらい県外に逃亡してたら、旦那が警察に捜索願出してて……。慌てた』
なんと警察沙汰にまで発展した家庭もあったようです。家出をする際は、宣戦布告（？）してから飛び出すのが無難かもしれません。
『（妻の家出後）旦那は仕事をどうにかしたみたいで、子どもを保育園に送っていき、迎えにも行ったみたい。私が帰宅して「私がいなくても、どうとでもなるね」って言ったら、さすがに困ると思ったのか必死で謝ってきたよ』
『行く場所もないし近所でお酒を飲んで、仕方なくイヤイヤ帰った。自宅では夫が心配していた』
妻が家出をするほど傷ついたのだ、としっかり自覚した旦那さんたち。反省してくれたのであれば、出て行った甲斐もあったというものです。

しかし残念ながら、奥さんの家出を知ってあたふたする旦那さんばかりではないようで……。
『数時間、家出をしたことがある。私は家出のつもりだったけど、旦那は勝手に外出しただけと思っていたらしい』
出ていく側としては、旦那さんに心配してもらおう、自分がいないことの不便さを感じてもらおう、という気持ちもあったでしょう。けれどこの旦那さんには、まったく伝わらなかったようです。家出作戦が空振りに終わってしまいましたね。

家出が思いもよらない「素敵な思い出」に変化して

『実家に帰ったけど、父が早く帰れってうるさいから友達の家に泊めてもらった。友達は海外にいて不在だったのに、友達のお母さんが泊めてくれて。実の両親より優しかった。ずっといたかったくらい』
行く当てのない自分を温かく迎え入れてくれた友人のお母さん。思い出すたびに感謝の気持ちが湧いてくることでしょう。
『衝動的に家出して海の近くまで車を走らせて、気晴らしに海辺を歩いてたら、その近くに住んでいる新婚夫婦に話しかけられた。自宅に誘ってくれてあったかいコーヒー入れてくれた。ずっと話を聞いてくれたことで、気持ちが落ち着いて帰宅したよ』
家出が思いもよらない出会いを引き寄せた、まるでドラマのような展開ですね。家出をするほど悲しかったり腹立たしかったりしたはずなのに、誰かに話を聞いてもらうだけで心は穏やかになり、冷静になれることもあるようです。

夫婦喧嘩が原因で家出をしたことがある、と答えた人が多かった今回の投稿。コメントを寄せたママたちは、決して投稿者さんに「家出」をけしかけるつもりはないでしょう。あくまでも自分たちの経験談を語ったまでです。けれど苦しいときにはそういう選択肢もあるよ、とそっと背中を押しているような気もします。いま現在、「家出をしたい」と思うまでに追いつめられている人がいたとしたら……。わずかでも希望の光になるでしょうか。

文・すずらん　編集・千永美　イラスト・マメ美