＜一人っ子だから？＞お出かけするとテンションが下がるわが子。きょうだいがいないとつまらない？

きょうだいがいないと寂しいだろうとかつまらないだろうなど、一人っ子に対するイメージは何かとひとり歩きしがちです。しかし本当のところは子ども自身にしかわかりませんよね。子どもの性格やタイプによってはイメージ通り寂しいと感じていたり、つまらなく思っていたりすることもあるかもしれません。

今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、6歳になる一人っ子のお嬢さんについての悩みでした。
『偏見かもしれませんが、一人っ子ってつまらないものでしょうか。最近、家族旅行や家族でお出かけのときなど、6歳になる一人娘のテンションが低いときがあります。私たちはなんとかして楽しませてあげたいと思うのですがイマイチ盛り上がりません。

お出かけ前日や出発時はワクワクしているのですが、着くとつまらなさそうな顔を露骨にします。同い年ぐらいの知らない女の子たちを見て「あの子と遊びたい」とかいうので、どうしたらいいのか悩んでいます』
投稿者さんは、お出かけのときにつまらなさそうにしている娘さんをなんとか楽しませてあげたいと思うものの、うまく行かず悩んでいるようです。娘さんがつまらなさそうにしているのは一人っ子だからでしょうか。

一人っ子はつまらない？

『娘の友だちが「一人っ子はつまらない」っていつも言っている。それで毎週末うちの娘が遊びに誘われる』
『私一人っ子だったけどつまんなかった。行楽地できょうだい楽しくしている光景を見るたび嫉妬していたよ。ケンカさえも羨ましかったし』
お出かけ先などでは相手をしてくれる人が親だけになりますよね。もしかするとその状況にはつまらなさを感じるのかもしれません。普段の生活のなかだけならまだしも、行楽地など同世代の子どもがいない・仲のいい子が側にいない場合は、きょうだいがいる子たちを見ては「いいなあ」と思うのでしょうか。

一人っ子でもつまらなくない

『うちの子はどこへ行ってもつまらなそうとか全然ない。むしろ自由に好きなことができるし、好きなものすべて買ってもらえるから「一人っ子最高～」って言っているよ』
『私が一人っ子だったけど、きょうだいがいたことがないからか、いることの楽しさを知らなかった。そのせいか特別寂しさを感じたこともないよ』
お子さんが一人っ子のママ、ご自身が一人っ子だったママ、それぞれからは一人っ子だからつまらないわけではないという声が寄せられました。

ちなみに筆者の子どもも一人っ子ですので「つまらない」とか「寂しい」と思ったことがあるのかと尋ねてみました。すると「ない」と即答されました（笑）。その後、「そういうのは個人差だよ」とも話していたので、一概に一人っ子だから寂しいとかつまらないというわけではないみたいですね。

きょうだいのアリ・ナシは関係ない可能性もある

『きょうだいがいても、つまらないときはつまらない。どうでもいい理由でケンカをするしね』
『4～5歳離れた兄と姉がいるんだけど、正直、きょうだいがいても孤独を感じることはあったよ』
きょうだいがいるママたちからは、つまらない・寂しいなどはきょうだいがいてもいなくても関係がないケースもあるという声が寄せられました。

大勢でいるほうが孤独や寂しさを感じることもありますし、一人でいることでイキイキできる瞬間もありますものね。ですから「きょうだいがいればつまらなくない」など、単純に解決できる問題とは少し異なるのかもしれません。

つまらない理由が別にあるかもしれない

『大人しかいない旅行とかお出かけでしょ？　そりゃあ小学生にもなればつまらなくて当然だと思う。親が頑張ったって親は親だもの』
『人数の問題じゃなくて、子どもの気持ちを親が拾えているかどうかじゃないかなあ。もしかするとお子さんは遊園地が好きでもなんでもないのに、親が「子どもは遊園地が好きなはず！」って思い込みで連れて行っていない？　それで子どもがつまらなさそうにしている姿を見て勝手にガッカリしていない？』
一人っ子だからつまらないというよりは、置かれているシチュエーションも関係しているのではとママたちは話しています。

きょうだいがいないからつまらない……のではなく、単純に同世代の子どもを求めているだけの可能性はないでしょうか。お出かけ先では親である大人しか自分の相手がいないので、お友だちを欲している可能性もありますよね。

またママの声にもあるように、つまらなそうに見えるのは、お出かけ先の場所や環境に飽きてきているからなどの可能性もありますよね。

疲れが蓄積されはじめると、不機嫌になったりつまらなさそうになったりしてもおかしくありません。休ませてみる・気分転換をさせてみるなどもやってみるとよさそうです。

ストレートに子どもに気持ちを聞いてみることもひとつの手

一人でいることを存分に楽しみ、家族との時間を常に楽しいと思う子もいれば、親と一緒にいるよりも、同世代の子と同じ時間をすごしたい・遊びたいと思う子もいると思います。それが「きょうだいが欲しい」につながる子もいれば、単純に同世代の子を求めているだけの可能性もありますよね。

思い切ってお子さんがつまらなさそうにしていたら、「つまらない？」とか「何かやりたいことある？」など聞いてみてもいいかもしれません。また、お出かけした後日に、お出かけがつまらなかったのか、どういうときにつまらないと感じたのかを確認してみてもいいのではないでしょうか。

原因がはっきりしないことには対処法もわかりませんよね。必ずしもきょうだいができれば解決するというわけでもないでしょうから、一度お子さんと話をしてみることをオススメします。

わが子に楽しんでもらいたいと思っている気持ちをきちんと伝えて、その上でお子さんがどうしたいかを聞けば、おのずと解決策が見えてくるかもしれませんよ。

文・櫻宮ヨウ　編集・山内ウェンディ　イラスト・Ponko