＜単身赴任中の夫が嫌！＞【後編】「もう帰ってこないで」と告げた妻。離婚覚悟で話し合った結果……

前回からの続き。単身赴任で月に2度ほど帰省する旦那さんの言動・行動にイライラしてしまうと悩む相談者さん。イライラの原因を言えば険悪な雰囲気になる、言わなかったら自分のイライラが積もって些細なことすら我慢できなくなってしまうとのことで、ついに旦那さんに「帰ってこないで」と言ってしまったそうです。

無理に結婚生活を続ける必要はないのでは？

相談者さんの理想は、旦那さんを含めた家族4人で仲良く暮らすこと。離婚は検討していないということですが、月に数回しか単身赴任先から帰ってこない旦那さんに「今以上に帰ってきてほしくない」と思ってしまうのなら、無理に結婚生活を続ける必要はないのではないかとう意見もあります。
『単身赴任で月2回とかしか会わないのにその感情ってもう終わっていると思う。無理に結婚生活を送らないで離婚もありじゃない？　お互いに縛り付けても負しかないよ』

『わかるよーわかりすぎる。だから私は離婚に向けて動いている。だってそんな人と人生共になんてできないし、無駄すぎて自分を大事にしようと思うから。我慢すれば暮らせる。でもそんなのストレスで本当体に悪いし無理。そんな環境で子どもも育てたくないし。だから離婚する。自分のことを大切にしてね』
父親が帰ってくるとイライラする母親の姿を見て、子どもたちは何を思うのでしょうか。母親が「帰ってこなくていい」と言ったことを知らず、だんだんと帰ってこなくなる父親に対し、いったい何を感じるのでしょうか……。
自分の気持ちに嘘をつきたくないと思う気持ちは十分に理解できます。しかし子どもたちや旦那さんの気持ちにも、もう少しだけ目を向けて考えてみると良いのかもしれませんよ。

相談者さんと旦那さんの話し合いの結果……

離婚を覚悟で相談者さんは、旦那さんに今までの不満をLINEでぶちまけたそうです。
『自分の都合で単身赴任先に行ったのだから、帰ってきた日は私以上に家事・育児をしてほしい。トイレ掃除とお風呂掃除を2回も頼んでしてくれなかった。どうして？』
『育児って子どもと遊んだりお風呂に入ることだけじゃない。爪を切って、明日の用意をして、荷物に名前を書いて、病院へ連れて行って……。あなたのしたことがない育児がたくさんあることを理解してほしい。それにあなたがいる日はそういうこともしてほしい』
旦那さんから返ってきた答えは、「あなたの言う通りです。ごめんなさい」でした。
トイレやお風呂の掃除はたしかに頼まれたけれど、綺麗だからしなくて良いと思っていたとのこと。そして今後について、「いつも綺麗にしてくれていたから汚れていなかったんだよね。これからは頼まれたことをちゃんとします」と続けています。
育児に関しては当事者意識が薄かったようで、「感謝するだけで終わってしまっていた。これからはもっと当事者意識をもって積極的にやっていきたいと思います」とのことでした。

旦那さんも相談者さんと同じく離婚の意思はなかったよう。現状を良くないことだと認識し、「自分が気をつけることで夫婦の関係は今より良くなると思う」と答えてくれました。その返事からは、相談者さんのイライラを全面的に肯定し、しっかりと受け止めている様子が伺えますね。

もしかしたら相談者さんは、旦那さんが単身赴任を決めたことで、家族を蔑ろにされたようでイライラしてしまっていた部分もあったのかもしれません。「自分の都合で単身赴任先に行ったのだから」の言葉には、そのような思いも感じ取れますね。

ただ、今回少し相手に気持ちを伝えられたことで、すっきりできたのではないでしょうか。旦那さんがこれから宣言通り家事・育児を積極的にこなしていくのかはまだわかりません。しかし旦那さんが相談者さんの気持ちに寄り添い、相談者さんも自身の胸のうちを伝えたことで前より旦那さんに歩み寄れたなら、少しずつ関係も落ち着いていくのかもしれませんね。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・Ponko