ATEEZ(C)田中聖太郎写真事務所

ATEEZ、日本だけのサプライズ満載 アクシデントでも証明した“最強パフォーマンス集団”の絆<「THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL」ライブレポ/セットリスト>

2023.05.08 10:27

8人組ボーイズグループATEEZ(エイティーズ)が5月2・3日(東京:東京有明アリーナ)と6・7日(神戸:ワールド記念ホール)の4日間、約5か月ぶりとなる日本単独コンサート「ATEEZ WORLD TOUR[THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL]ANCHOR IN JAPAN」を実施。本記事では2日の東京公演の模様を届ける。


ATEEZ、ワールドツアーアンコール公演 日本だけのセトリも

ATEEZ(C)田中聖太郎写真事務所
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本公演は昨年10月のソウル公演を皮切りに、アメリカ、日本、ヨーロッパを巡ったワールドツアー「THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL」への熱い反響を受け実施されたアンコールコンサート。

4月28・29日のソウル公演に続いて行われた日本公演は、日本ファンのため新たにセットリストを組み、初披露の曲を盛り込むなどサプライズが満載だった。

壮大な幕開け 「Paradigm」コンサート初披露

全身を音楽に憑依させ、躍動感ほとばしるステージで楽曲を描写する“パフォーマンスの名家”ATEEZ。デビュー当初からミュージックビデオ、コンサートステージ、映像コンテンツ等を通し、彼らの冒険の道筋を伝えるミステリアスなストーリーテリングでもファンを惹きつけてきた。

『WAKE UP(目を覚ませ),TOKYO』のセリフと共に始まった公演は、そのATEEZのストーリーを具現化した壮大な演出で幕を開けた。1曲目は昨年12月30日に公開され、MVのダイナミックな映像と世界観が話題となった「HALAZIA」。そのMVにも登場した真っ黒で巨大な案山子がセンターステージに浮かび、鬼気迫る雰囲気の中黒いローブに身を包んだメンバーのシルエットが姿を現す。

荒れ果てた絶望の世界から光を見ようと立ち上がる、8人の勇者たちを表現したような「HALAZIA」で迫力のオープニングを終えると、「日本でもアンコールライブをすることになってから、色々な変化を経てきました。これまでのライブとは違う新しい部分を楽しんでください」と挨拶したATEEZ。その言葉の通り、2曲目はコンサートではパフォーマンス初披露となった日本オリジナル曲「Paradigm」を届けた。

最初のセクションの仕上げはATEEZを象徴するパフォーマンス曲「HALA HALA」。序盤にもかかわらずエネルギーを全て放出するような激しいダンスで会場を熱狂を渦に。

最新日本オリジナル曲を特別パフォーマンス

HONGJOONG(C)田中聖太郎写真事務所
HONGJOONG(C)田中聖太郎写真事務所
新しい始まりを告げるVTRの後は「Dazzling Light」「Mist」を歌い上げ、ダンスだけでなく歌唱力まで非凡な才能を誇るグループであることを証明。

幻想的な「AURORA(Japanese Ver.)」の後には、今回のライブのために特別に準備したという最新日本オリジナル曲「DIAMOND」「Limitless」のステージが続いた。

日本公演のため準備したこのパートを終えると「今回アンコール公演を準備しながらセットリストを悩んでいたのですが、ATINYが見たいと言っている曲にしようと決めました」とHONGJOONG。WOOYOUNGは「ATINY(ATEEZのファンネーム)に特別な舞台を用意するときはいつもワクワクします。ワクワク!」と、アニメ「SPY×FAMILY」の“アーニャ”風に伝えていた。

WOOYOUNG(C)田中聖太郎写真事務所
WOOYOUNG(C)田中聖太郎写真事務所
その後は会場中に風船が舞う中、ファンと一体になり披露した「ILLUSION」「WAVE」。ラストにHONGJOONGが「ATINY愛してるよ!」と大きな声で呼びかけると、WOOYOUNGは再び「ワクワク!」と繰り返した。

ATEEZの真骨頂、海賊のステージで圧倒

SEONGHWA(C)田中聖太郎写真事務所
SEONGHWA(C)田中聖太郎写真事務所
後半に突入する前のMCでは「僕たちATEEZは何度も挑戦して冒険して、ぶつかって、成長して、力をためてまた進んでいく。そんな旅を続けているのですが、そのためには本当に大きな力、モチベーションも必要で、そんなとき本当にATINYが一歩一歩になってくれています」とSEONGHWA。

「また出港しましょう」の呼びかけで、ステージは冒険を続けるための海賊船に姿を変え、ATEEZの原点であり真骨頂のパイレーツをモチーフとしたパフォーマンスへ。「우리 배는 편도로만 가(俺らの船は片道だけを進む)」と宣言する掛け声のもと始まるのは「WIN」。センターステージの巨大なLDEモニターに荒海を進む海賊船の甲板が映し出され、覇気と野心に溢れた一糸乱れぬパフォーマンスで会場を支配した。

JONGHO(C)田中聖太郎写真事務所
JONGHO(C)田中聖太郎写真事務所
「Horizon」に続き、海賊の物語はハイライト「WONDERLAND(KINGDOM ver.)」へ。WOOYOUNGの肉体美際立つブレイクダンスに歓声が上がった後は、巨大な剣でSEONGHWAが海を切り裂き敵を倒す。JONGHOの人間離れした4段高音が響き渡ると、まさに剣で刺すような鋭さで乱舞するクライマックスへ。

YUNHO(C)田中聖太郎写真事務所
YUNHO(C)田中聖太郎写真事務所
なお3日の公演では、中盤からWOOYOUNGが足の負傷により座ってライブに参加することに。突然の事態にも“最強パフォーマンスグループ”の本領が発揮され、「WONDERLAND」の見せ場であるWOOYOUNGのダンスブレイクをYUNHOが代替した。公演後の生配信でHONGJOONGはYUNHOが「上手くいくかわからないけどやらなきゃいけないと思ってやった」と話していたことを明かし「すごかった。弟たちから学ぶことが多いです」と打ち明けていた。

クライマックスに立て続く躍動のパフォーマンス

その後のセクションも、公演後半とは信じられないほどの体を酷使するダンス曲が立て続く。椅子を使った芸術的なパフォーマンスで知られる「Cyberpunk(Japanese Ver.)」は、今回初めて日本語版で披露された。

「久しぶりに会ったのに、まだ疲れちゃいけません!」「一緒に熱くなりましょう!」と再びギアを入れ直すと、さらに「Fireworks(I'm The One)」「ROCKY(Boxers Ver.)」と熱いナンバーが途絶えず。「Say My Name」ラストの伝説的なコレオグラフィーには歓声が鳴り響いた。

そして「BREAK THE WALL!」の掛け声のもと、現実感を失わせるほどの激しさで披露した「Guerrilla」で本編の幕が閉じる。

アンコールで日本のファンに感謝

MINGI(C)田中聖太郎写真事務所
MINGI(C)田中聖太郎写真事務所
アンコールの「夜間飛行(Turbulence)(Japanese Ver.)」では、”僕たちは どんな姿 何になるべきか”という歌詞が切なく訴えかけるように、アリーナのキャパシティーにとどめておくには惜しい美しく力強い歌声が会場を包み込む。「Celebrate」「From」ではファンの顔を1人ひとり確かめるように、別れを惜しむように、観客と意思疎通した。

最後の挨拶でMINGIは「アンコールコンサートを日本ですることができて本当に幸せです。今日より明日、もっと僕が幸せにしてあげるよ」と、JONGHOは「日本のATINYの皆さんの愛のおかげでアンコールコンサートもできて、いい思い出をもう一つプレゼントしてくださってありがとうございます」と愛を伝え、WOOYOUNGも「アンコールコンサートを日本でもできるということが本当に幸せで感謝しています」と感謝。

また座っての参加となってしまった3日にはWOOYOUNGは「メンバーたちが本当にかっこよく誇らしかった」とメンバーへの愛も伝えていた。

SAN(C)田中聖太郎写真事務所
SAN(C)田中聖太郎写真事務所
HONGJOONGが「一番大事なATINYがそばにいてくれて、僕は今日世界で一番幸せな夜を過ごしています。これからもたくさん努力します」と決意を語ると、「これからも作っていく思い出がとっても気になるし楽しみです。これからも僕たち一緒に過ごしましょう」とYEOSANG。

YEOSANG(C)田中聖太郎写真事務所
YEOSANG(C)田中聖太郎写真事務所
SANは父親の「1人でも君を見に来てくれる人がいるのであれば、君の全力を込めて」という言葉を引用しながら「今日も全力でやりました」と思いを込め、SEONGHWAは「離れていた分今日この時間が慰めになればいいなと思います。僕にとって一番輝く星は皆さんです」とロマンチックに伝えた。

YUNHOは「日本のATINYともっと仲良くなりたくて、日本語の勉強を一生懸命していますが、今までATINYが韓国語で話してくれた言葉を見るともっと努力しなければならないと感じます。たくさんの愛をくださってありがとうございます」と、日本ファンへの思いやりもにじませた。

エンドロール後に感動のサプライズも

フィナーレは再び熱気ほとばしる「The Real(興 Ver.)」。そして熱気冷めやらぬエンドロール後、更なるサプライズが。「ATINYに感謝の言葉を伝えたくて撮影した」という、メンバーそれぞれの日本語メッセージがモニターに流れファンの感動を呼んだ。

5月11日・12日には日本武道館で開催される「THE DANCE DAY LIVE 2023」、13日には幕張メッセで行われる「KCON 2023 JAPAN」にも参加し、近夏初のアジアツアーを実施することも発表されたATEEZ。5年目を迎えた彼らのFELLOWSHIPは今後も続いていく。(modelpress編集部)

「ATEEZ WORLD TOUR[THE FELLOWSHIP : BREAK THE WALL]ANCHOR IN JAPAN」セットリスト

5月2・3日(東京:東京有明アリーナ)公演

INTRO
HALAZIA
Paradigm
The Ring
HALA HALA
Dazzling Light
Mist
AURORA(Japanese Ver.)
DIAMOND
Limitless
INTRO + ILLUSION
WAVE
INTRO
WIN
Horizon
WONDERLAND(KINGDOM ver.)
Cyberpunk(Japanese Ver.)
Fireworks(I'm The One)
ROCKY(Boxers Ver.)
Say My Name
Guerrilla

【ENCORE】
夜間飛行 야간비행(Turbulence) (Japanese Ver.)
Celebrate
From
The Real(興 Ver.)

出演情報

『THE DANCE DAY LIVE 2023』
開催日時:2023年5月11日(木)、5月12日(金) 開場16:30/開演17:30
開催場所:日本武道館
ATEEZは両日出演予定

『KCON JAPAN 2023』 
開催日:2023年 5月12日(金)~ 14日(日)
開催場所:幕張メッセ
ATEEZは13日ライブ出演予定
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