TGC初出演「ATEEZ」は知らないと損する最強パフォーマンス集団 グループ&メンバーの魅力解説
2021.02.28 10:00
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韓国のボーイズグループ・ATEEZが、2月28日にオンライン開催される「第32回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 SPRING/SUMMER」(以下:TGC)に初登場する。同日24:30からはフジテレビ系音楽番組「Love music」にも出演、3月24日には初の日本オリジナルフルアルバム『Into the A to Z』をリリースするなど、日本での活動も盛んになりつつある彼ら。新たなグループが続々と誕生するK-POP界で、まさに知らないままでは損をする存在だ。
ATEEZとは
ATEEZは、2018年10月にデビューした8人組ボーイズグループ(現在ミンギが健康回復のため活動を休止しているが、新曲のレコーディングなどには参加している)。グループ名は「10代のA to Z(全てのもの)」を表す。ATEEZが所属するKQエンターテインメントは、BLOCK BのレーベルであるSeven Seasonsを抱えており、分かりやすく“BLOCK Bの弟分”と言われることもある。
2019年12月には日本デビュー。3月発売の『Into the A to Z』は初めて全曲日本語で収録したアルバムとなることから、日本でも見逃せないタイミングだ。
ATEEZ、欧米人気の理由は…
ただ、ATEEZの特長は、とりわけ世界に目を向けると分かりやすい。今月21日に発表された、“2020年にアメリカで最も多くツイートされたミュージシャン”のランキングでは、BTS、カニエ・ウェスト、ビヨンセ、ドレイクに続きATEEZが5位だったことが判明した。彼らの特出する点は欧米に多くファンを抱えていることで、アメリカやフランスのTwitter上でトレンド上位になることも稀ではない。2021年にアメリカでブレイクする可能性のあるK-POPボーイズグループ5組のうちの1組としてForbes誌にも掲載され、ヨーロッパではBTSに次ぐ人気を獲得しつつある。
ATEEZはデビューから半年足らずで北米、ヨーロッパをめぐるワールドツアーを成功させており、当時から異端なオーラを放っていた。音楽に目の肥えた欧米で、なぜ彼らが人気を獲得できたのか。それは正直「見れば分かる」。
練習生時代からネットがざわついたハイレベルさ
彼らのパフォーマンスは、名を知られていないデビュー前から異彩を放っており、ネットをざわつかせたほどだった。「KQ Fellaz」という練習生集団としてYouTubeにアップした動画は、「一体何者なんだ」「只者じゃない予感」と話題になり拡散された。「PRODUCE」シリーズのトレーナーとしておなじみのペ・ユンジョン氏や、TWICE「TT」を手掛けたリア・キム氏など、有名ダンサーたちも彼らのパフォーマンスを見て「完璧」「デビュー前からここまでできるアイドルはいない」「トップクラス」と絶賛した。
デビュー時から驚異のステージ 憑依レベルの表現力
いざデビューすると、彼らはまさに“新人とは思えぬ”ステージで見るものを驚かせる。デビュー曲「Pirate King」のステージは、デビューしたばかりのグループとは信じ難く、気迫や畏怖さえ感じ、まさに“海賊王の出現”だった。彼らのパフォーマンスは、ほかのグループには真似できない「唯一無二だ」と感じさせるパワーがある。独自の道を切り拓きある意味マニアックであることが欧米人気につながった1つの理由とも言えよう。それは各々のスキルが破格的に高いことに加え、メンバー皆が“曲に憑依する”ほどの表現力を身につけているからだとも言える。
そのことは、海賊をテーマにした「Pirate King」から既に感じとることができた。彼らは“大衆への初お披露目”となるこの曲で、爽やかな笑顔を見せるでもなく、スマートにキメるでもなく、カメラに向かって“ニヒルな笑み”を浮かべるのだ。海賊の魂が乗り移ったかのごとく。
つまりATEEZのパフォーマンスは、演劇的なショーの領域に踏み込んでいると言っても過言ではない。ステージを見るたびに曲の世界観に一気に引き込まれる。その中で、圧倒的な身体能力で繰り広げられるダンス、踊っていても揺らがない歌唱力、G-DRAGONやZICOをも彷彿とさせるラップの才能を目の当たりにする。
難解な曲の世界観を完璧に表現する
プロデューサーのEDENが紡ぎ出すATEEZの世界観は、Treasure(宝)を求めて旅する海賊に始まり、時空や夢と現実、異次元を航海するような難解で複雑なストーリーになっている。ただ、それが即席の作り物ではなく真正性を持って伝わるのは、メンバー自身の能力ゆえであろう。ATEEZのMVやコンセプトフォトには、黒いフェドラハットをかぶり、チェーンのついたマスクをした怪しい集団が度々登場する。この集団はATEEZの敵なのか、味方なのか、彼ら自身の中に存在する何かなのか未だ不明瞭ではあるが、その怪しい出で立ちのままパフォーマンスをする「HALA HALA」のミュージックビデオは、公開時に多くの人の度肝を抜いた。
ハットを深くかぶり、厳ついマスクをし、誰が誰かも分からないような状態で激しいパフォーマンスを繰り広げる。パフォーマンス中の美しい顔も醍醐味の1つと言えるボーイズグループの常識を打ち破ったのだ。
同曲は、クライマックスで鬼気迫るサウンドとともに一気に盛り上がり、最後は自分の首の骨を折るように頭をひねり、地面に倒れる振り付けとなっている。それを「本当に狂ってしまったのではないか」と思わせるほどの迫力とリアリティでやってのけるのがATEEZだ。もはや恐ろしい。
ただそれも、ただ“がむしゃら”なのではない。荒々しく豪快なパフォーマンスの中にも、指先の震わせ方、背骨の反らせ方、眼球の動かし方…常に細部までのこだわりが光る。
ハードなマーチングサウンドが鳴り響き、ディストピア的イメージさえ連想させる「WONDERLAND」では、メンバー同士がぶつかり怪我をするのではないか、と思うほどのアクションシーンのような振り付けが圧巻だ。同曲を「2019 MAMA」で披露したときには、腹筋を露出させる伝説級の演出が話題になった。
一方、愛を求め夢を彷徨う様子を歌う「INCEPTION」では、夢と現実の間でもがく少年の切ない感情を、繊細でありつつ、鮮烈に表現した。歌って、ラップをして、複雑なダンスをこなしながら何故そこまでの表現ができるのか…常人には理解ができないほどのハイクオリティなステージを作り上げてくるのがATEEZなのである。
ATEEZメンバーの魅力を解説
これだけのステージを作り上げるグループなのだから、近寄りがたい人たちなのではないかと思われるかもしれない。が、一切そんなことはない。メンバーは皆1998~2000年生まれで年齢も近く、一度ステージを降りればとても仲の良い無邪気な少年たちだ。普段はお茶目で元気で、メンバー同士の思いやりも忘れない、ハイスペック且つチャーミングなメンバーたちなのだ。リーダーのホンジュンは、最年長の22歳で楽曲制作も行うラッパー。プロデューサーのEDENが「最初の弟子」と信頼する逸材で、ラップ、曲作り、ダンス全てに秀で、まるでG-DRAGONのような風格さえ漂わせる。裏では人一倍堅実に努力し、メンバーにはいつも優しいリーダー。曲のテーマに合わせ、恐ろしい表情からキュンとするほど可愛い表情までなんでもできてしまう。常人には真似できないハイレベルなファッションセンスで服、靴、バッグなどを頻繁にリメイクしている。
ホンジュンと共に最年長のソンファは、出で立ちが絵画のように美しい。その美しさ故か、ヘアメイクが日毎にグレードアップしていくが、ラインストーンやチェーンをどれだけ顔につけても全く違和感なく芸術に変化させる。ボーカルとしてもブレることのない歌声で曲を支え、パフォーマーとしても見ているだけで涙が出るような表現力を発揮。カムバック毎に表現者としての能力と耽美な魅力が上昇していく。
ユンホはメンバーの中で最も多い1999年生まれ組の1人。曲の世界観に入り込むあまり振り付けが自己流になるメンバーもいる中、もっとも忠実な振り付けで踊る模範的なダンサーだ。たいていユンホを見れば、振付師が考えたベースの振り付けが把握できる。自身で振りを考えることもあり、ダンスの領域を引っ張る存在。歌唱力もあり、自然にムードを明るくできる人間力を併せ持つ最強の人材である。
同じく1999年生まれのヨサンは、まるで彫刻な美しいフェイスと、そのルックスに奢らないパフォーマンススキルの高さを誇り、グループの王子であり姫のようなメンバー。ステージ上では眩しいほど光り輝くが、普段は突然不思議キャラになったり突拍子なくギャグセンスを発揮したり、付き合いの長いウヨンも「お前は6年見てても分からない」と漏らす一面もある。以前はBig Hitに所属していた。
サンは、他グループのアーティストからロールモデルとして名を挙げられることも多い、パフォーマンスの鬼才。非常に高い身体能力と、曲の世界観に完全に没入する才能を持ち合わせる。身体の末端まであらゆる部位を表現のツールとし、アイドルなのにも関わらず白目を剥いてダイナミックに踊ることもしばしば。ステージ上では狂気の表情になることもあるが、普段はぬいぐるみ好きの癒やしキャラで、ギャップが半端ではない。
ミンギは、天才的なロートーンボイスで楽曲を支えるラッパー。ハイトーンのホンジュンとのラップの掛け合いは、BIGBANGのGD&TOPのような奇跡的な相性の良さを感じさせる。自身でも振り付けをつくるなどパフォーマーとしての才能もグループトップクラスで、ラップ中の魅せ方もとにかく舞台で映える。もちろん作詞など楽曲作りにも参加。サメのようなキレのあるビジュアルだが、性格は天然でキュート。
1999年組の末っ子ウヨンは、ヨサンと同じく過去にBig Hitに所属。デビュー曲「Pirate King」ではニヒルな笑みを浮かべる見せ場で強烈なインパクトを与えるなど、ATEEZのパフォーマンスの中核を担う。グループ一色っぽい表現が得意で、楽曲中のキリングパートでセンターをつとめることも多い。妖艶でクールな雰囲気もあるが、普段は明るく天真爛漫。BTSを敬愛し、ジミンをロールモデルに挙げている。
唯一の2000年生まれ、ATEEZの末っ子を担当するジョンホ。末っ子とはいえ歌唱力はグループ一で、圧倒的な声量で飛び出す高音ボイスは世界に通用するレベル。ほとんどの楽曲にジョンホの高音の見せ場がある。歌声だけでなくダンススキルももちろん備わっている。高音に集中するあまり表情に感情を込められないのが課題だったというが、表現力もどんどんと磨かれており他メンバーと遜色ないレベルに。最年少ながら誰よりも肝が座っている性格も魅力。
ATEEZ、3月1日にカムバック 今後の活動は?
そんなATEEZは、実は韓国でのカムバックを3月1日に控えている。同日18時に、ニューアルバム「ZERO:FEVER Part.2」をリリース。翌2日の20時からは、映像配信アプリ「V LIVE」を通してオンラインファンショーケースを開催する。
2月25日には、タイトル曲となる「I'm The One」のパフォーマンスビデオを先行公開。炎の前で踊る強烈な映像が既に注目を集めている。
そのほか3月20日~28日に行われるオンラインKカルチャーフェスティバル「KCON:TACT 3」や、4月スタートの人気ボーイズグループ同士がバトルを繰り広げるサバイバル番組「Kingdom:Legendary War」(Mnet)にも出演予定のATEEZ。
彼らの魅力は、まさに百聞は一見にしかず。4月25日には日本のファンのための無観客ライブ「ATEEZ フジテレビTWOオリジナルスペシャルライブ ~Into the A to Z~完全生中継」も予定されており、今のうちにチェックしてほしい。(modelpress編集部)
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