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最強パフォーマンス集団ATEEZ、遂に日本へ 初単独来日ライブ開幕で見せつけた“真のカッコ良さ”<ライブレポ/セットリスト>

2022.07.17 01:05

K-POP8人組ボーイズグループ・ATEEZ(エイティーズ)が7月16日、日本初となる単独コンサート「ATEEZ 2022 WORLD TOUR[THE FELLOWSHIP:BEGINNING OF THE END]in JAPAN」を横浜・ぴあアリーナMMにてスタートさせた。


ATEEZ、“2年以上越し”待望の日本単独公演

遂に、次世代K-POPグループ随一の“パフォーマンスの名家”ATEEZが日本へやってきた。本来、2020年4月に行われるはずだった、日本初の単独ライブは新型コロナウイルスの感染拡大により中止に。日本のATINY(ATEEZのファンネーム)にとって、待ちに待った来日公演となった。

2018年10月のデビュー以降、あるいはデビュー前の練習生時代から、空間ごと支配するような圧倒的なパフォーマンスで話題となってきたATEEZ。世界からの評価、期待値も高く、アメリカでブレイクする可能性のあるK-POPボーイズグループとしてForbes誌にも掲載された。

欧州にも熱狂的なファンダムを持ち、本公演もワールドツアーとして北米、ヨーロッパを巡った後の満を持しての来日だ。16日、17日、18日の3公演すべて、チケットは全席ソールドアウトとなった。


大迫力の幕開け サンにまさかのアクシデントが

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ツアーができなかったコロナ禍の間にも、K-POPグループ同士が頂点を争うサバイバル「KINGDOM:LEGENDARY WAR」等での活躍で成長を遂げてきたATEEZ。本公演の幕開けは、その「KINGDOM:LEGENDARY WAR」でも視聴者の度肝を抜いた『WONDERLAND』で飾った。

ATEEZが“パフォーマンスの名家”として名高いのは、全員ダンス・ボーカル・ラップのスキルが高いのはもちろん、メンバーが曲に憑依しているかのような破格の表現力故だ。

荒れ狂う海を切り拓き、突き進んで行く海賊を思わせる『WONDERLAND』のパフォーマンス。一糸乱れぬダンスはもちろん、巨大な剣を持ったソンファが水柱を引き裂くなど、壮大な光景が浮かび上がるステージが“ATEEZワールド”の始まりを告げる。

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パフォーマンスの迫力を象徴したのは、サンのまさかのアクシデント。サンの激しさほとばしるムーブ故か、1曲目からズボンが破けてしまい、最初の挨拶の時間にバックステージへはけなければならなくなってしまった。

サンが無事ズボンを履き替えて再登場した後は、“海賊王”としてATEEZの到来をこの世に知らしめたデビュー曲『Pirate King(Overload Mix)』。爆発的なダンスナンバーが続く序盤、威風堂々の雰囲気が会場を包む『Say My Name』ではセンターステージへ。アリーナの中央でクライマックスの強烈なダンスパートを披露すると、会場中の空気が吸い込まれてしまうかのように、一気に観客を引き込んだ。

日本オリジナル曲も続々と披露

豪快にスタートした序盤からは一転、続いては「ATEEZの大切な宝物、ATINYへ」として『Treasure』などATINYへの想いを伝える曲が続く。流線的なダンス、はかなげな表情で展開されるパフォーマンスが、会場を神秘的な雰囲気へと変えていった。

そして日本公演では、日本オリジナル曲も多数組み込まれ『Better』など対面ライブ初となる曲も続々披露。ホンジュンが「『僕はいつもATINYの隣にいるよ』という意味を込めた曲。遂に伝えることができました。日本のオリジナル曲で一番好きな曲になりそうです」と紹介した『Still Here』や、曲の歌詞に合わせウヨンが「ぼくたちと一生一緒にいてくれますよね」と語りかけてくれた『Dreamers』など、日本ならではのセットリストとなった。

これそATEEZ!“新のカッコ良さ”に溢れたステージ

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映画「インセプション」のように“夢の中の世界”を表現する『INCEPTION』では、メンバー全員が仮面をつけダンスする場面も。悪夢にうなされるかの如く体を動かす彼らの表現力に、物語の中に入り込んだような感覚に。

『Take Me Home』では目隠しで視界を奪われたサンの躍動的なパフォーマンスから始まり、大きな鏡をいくつも使った演出で、彷徨い、もがく様を体現。しかしステージが終わった後には「サンさんの表情がまるで映画みたい~」と言われたサンが「はずかしい~」と照れたりと、ギャップでも魅了する。

世界に衝撃を与えたATEEZを代表するナンバー『HALA HALA』では、荒々しく盛り上がったラスト、メンバーが“バタリ!”と倒れ、舞台赤く染まる演出に息をのむ会場。

ウヨン&サンコンビの情感溢れるモダンダンスパフォーマンスの後は、火柱が上がる中『Fireworks(I'm The One)』を披露。終盤に向けてビルドアップしていく公演、会場のボルテージもさらに上がっていく。『Good Lil Boy』他、ハードなヒップホップナンバーが続くメドレーでは、感染防止対策で“歓声NG”となっていることを物ともしないくらいの盛り上がりに。

5月25日にリリースした日本最新ミニアルバム「BEYOND:ZERO」のリードトラック『ROCKY (Boxers Ver.)』では、ミンギが真っ赤なガウンを羽織り、チャンピオンベルトを掲げ熱くラップ。

本編ラストは「KINGDOM : LEGENDARY WAR」のファイナルステージで披露し、激烈な印象を残した『The Real(興Ver.)』。サイケデリックな映像と照明がうねる中、「俺たちのダンスを見ろ、これが真の“カッコ良さ”だろ」と高らかに宣言しながら踊り狂う8人。会場の熱気は最高潮に達し、ステージの幕を閉じた。

ATEEZのチャーミングなギャップにも釘付けに

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そんな“真のカッコ良さ”溢れる舞台で圧倒し続けるATEEZだが、パフォーマンス以外のチャーミングさも魅力的だ。

MCでは好きな日本のアニメをメンバーが次々に挙げはじめ、ウヨンは「ポーニョ ポーニョ ポニョ!」と歌い出す。

「時をかける少女」がお気に入りだというソンファは、「今日のコンサートが終わっても、“未来で待ってる”。次に会えるまで、よそ見したらだめだよ」と甘いセリフでATINYを夢中に。

サン&ミンギ、ホンジュン&ジョンホペアが『Fireworks(I'm The One)』の“愛嬌バージョン”で花道をスキップする場面も。

日本で美味しいものを食べるためにダイエットしたというユンホは、すでに大好きな油そばを3回も食べたことを告白。前日、腕立て伏せを100回してパンプアップしたというヨサンが、実際にステージ上で腕立て伏せを披露してくれる一幕もあった。

「必ず戻ってきます」新たな航海は始まったばかり

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アンコール前にはコロナ禍で感じていた思いをメンバーが語る映像が流れ「天井が崩れ落ちるような気がした」「練習をしてきたことが水の泡になったようだった」と、ヨサン。先の見えない日々を乗り越えた彼らが、「会えない時間も僕たちは永遠に一緒」だと歌う『Eternal Sunshine』でアンコールがスタートした。

最後のMCでは、

「日本のATINYに直接会えてとても嬉しかったです。いつどこでも応援してくれるATINYのおかげで今日の公演もとても楽しくできました。ありがとうございました(ジョンホ)」

「今日のコンサートはどうでしたか?船酔いしませんでしたか(笑)?近いうちにまた会えると嬉しいです。今日も本当にありがとうございました(ウヨン)」

「今回のコンサートは本当に最高でした。こうやって近くで顔を見られたのは約2年ぶりくらいなのですが、また会えて本当に嬉しかったです。ATEEZが日本のステージに、必ず戻ってきます(ミンギ)」

「ATINYがいなければATEEZも存在できないのは分かりますよね?僕たちがATINYと一緒に行く道を作っていくので、これからもATEEZと一緒にいてください(サン)」

「僕は今日、ATINYと過ごした1日を忘れられないと思います。ATINYはどうでしか?ATINY、本当にありがとうございました。また会いましょう(ヨサン)」

「待っていてくれてありがとうございます。今日ATINYと一緒に過ごした一日を絶対に忘れません。これからも絶対に幸せにするので、ATINYのそばには僕がいるということを忘れないでください。愛してるよATINY!(ユンホ)」

「今日もATINYのライティ二(ATEEZの公式ペンライト)は、星よりも輝いていました。僕はいつも皆さんのそばにいます。今日一日、ご一緒してくださりありがとうございました(ソンファ)」

「長い間待っていてくれて感謝しています。これからもたくさん会えると嬉しいです。実はコロナ禍の前に最後に海外に行ったところが日本だったのですが、その時の記憶が強く残っていたせいか、約2年間日本の皆さんやATINYのことをずっと思い出していました。初めてこんなに大きな会場でコンサートをすると聞いたときには驚きました。なので心から感謝して、これからも一生懸命がんばります。来てくれてありがとうございます(ホンジュン)」


と、メンバー全員が思い思いにファンへの気持ちを伝えた。

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今月29日には、韓国ニューアルバム「THE WORLD EP.1:MOVEMENT」のリリースも控えているATEEZ。約半年ぶりのカムバックとなる本作はATEEZの新章「THE WORLD」シリーズの幕開けとなる作品。映画のような壮大なトレーラー映像「THE AWAKENING OF SUMMER」もすでに公開され関心を集めている。ファンとともに、再び航海を始めたATEEZの新たな旅路に期待したい。

なお本公演では、ATEEZと同レーベルに所属するアーティスト・Maddoxがゲスト出演。圧倒的な美声を響かせ、会場からは盛大な拍手が送られた。(modelpress編集部)

「ATEEZ 2022 WORLD TOUR[THE FELLOWSHIP:BEGINNING OF THE END]in JAPAN」 セットリスト

日時:2022年7月16日(土)17時開演  
会場:ぴあアリーナMM


M1.WONDERLAND
M2.Pirate King(Overload Mix)
M3.Say My Name
M4.Treasure + Precious
M5.Utopia
M6.Better
M7.Still Here
M8.Dreamers
M9.INCEPTION
M10.Deja Vu
M11.Take Me Home
M12.Desire + HALA HALA
M13.Easy On Me *ゲストMaddox歌唱曲
M14.Knight *ゲストMaddox歌唱曲
M15.Answer
M16.Declaration + Fireworks(I'm The One)
M17.Good Lil Boy,The Leaders,TO THE BEAT *メドレー
M18.THANXX
M19.ROCKY (Boxers Ver.)
M20.The Real(興Ver.)
M21.Eternal Sunshine
M22.Dancing Like Butterfly Wings
M23.Star1117
M24.夜間飛行(Turbulence)(JapaneseVer.)
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