「トッケビ」だけじゃない コン・ユの魅力がわかる必見映画6選
2020.04.28 18:30
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外出自粛中の“おうち時間”で韓国作品を楽しんでいる人も多いだろう。Netflixで4月28日発表の「今日の総合TOP10(日本)」には韓国ドラマが4作品ランクインし、人気の高さがうかがえる。しかし、韓国の映像作品を語る上ではやはり映画も欠かせない。ここでは、近年の韓国ドラマにおける一番の名作と語り継がれ、この自粛期間にもファンになる人が増えている「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」の主演コン・ユが出演した、おすすめ映画作品をご紹介。
目次
出演映画で分かるコン・ユの魅力
2016年放送の「トッケビ」は日本でもシンドローム級の現象を巻き起こし、未だトップクラスの人気を誇る名作。コン・ユ演じる900年の時を生きる鬼神“トッケビ”の恋と人生に心奪われた人も多いだろう。韓流に興味がなくても同作でコン・ユファンになったという人は多く、40歳になった今も彼のファンは女子中高生から主婦世代まで幅広い。2007年の「コーヒープリンス1号店」で名を馳せ、ラブコメの王者というイメージもあったコン・ユだが、実は「トッケビ」が4年ぶりのドラマ出演。入隊(2008~09年)前後からは映画俳優としての地位を確立している。
だが誰もが知るスター俳優でありながら、意外にもその作品数は少なめで、1回1回の役柄を慎重に選択し、真摯に作品と向き合う姿勢でも知られているコン・ユ。彼が出演した映画は韓国映画史に刻む傑作も少なくなく、その作品選びからは彼の質実剛健な人柄もうかがえる。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016年)
ソウル発プサン行きの高速鉄道の車内で、突如起こった感染爆発に巻き込まれたソ・ソグ(コン・ユ)が、ゾンビ化していく乗客たちから娘を守りながら、絶体絶命のサバイバルを繰り広げるパニックアクション。「第69回カンヌ国際映画祭」(ミッドナイト・スクリーニング部門)で現地映画ファンから絶賛され、ゾンビ映画がヒットしないと言われていた韓国で同年1位の興行成績を叩き出した大ヒット作。日本でも大きな話題となり、「面白い韓国映画は?」と聞かれ同作を答える人も多いだろう。「パラサイト 半地下の家族」のチェ・ウシクが注目された作品でもある。
【注目のコン・ユポイント】
コン・ユ演じるソ・ソグは利益最重視の冷酷な仕事人間で、妻とは別居中。1人娘・スアンの誕生日に「お母さんに会いたい」と言われ、仕方なくプサンに連れて行くことに。しかし、その列車の中でスアンをゾンビから命がけで守ることによって、ようやく親としての自覚と愛情が芽生えていく。手に汗握るハイスピードなアクションとともに、父性に目覚め大きな決断をするソ・ソグの涙なしでは見られない演技にも注目。
「トガニ 幼き瞳の告発」(2011年)
韓国のある聴覚障害者学校で実際に起こった性的虐待事件を映画化し、韓国社会に波紋を起こしたサスペンスドラマ。郊外の学校に赴任した美術教師のカン・イノ(コン・ユ)は、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知ったイノは、その事実を告発し、子供たちとともに法廷に立つ決意を固めるが…。韓国の作家孔枝泳の小説「トガニ」(日本語で「るつぼ」の意味)を実写化し、映画公開によってモデルとなった事件が再検証され、児童への性的虐待を厳罰化する通称「トガニ法」が制定。さらに実際の事件で当初不起訴とされていた加害者が逮捕・起訴され、該当校が廃校に。まさに韓国の世論を大きく動かした、一度は見ておいた方が良い作品だ。
【注目のコン・ユポイント】
兵役中に原作を読んだコン・ユが、映画にすることでこの事実を多くの人に知らせようと自ら映像化のため働きかけた作品。これまで人気イケメン俳優のイメージがあった彼がかなり重いテーマの作品で主演を張り、韓国社会を動かした。まさにコン・ユが人気俳優以上の存在としても大きな成功を収めた作品。
「サスペクト 哀しき容疑者」(2013年)
祖国・北朝鮮から見捨てられた特殊部隊の元エリート工作員チ・ドンチョル(コン・ユ)は、愛する妻子を殺害された復讐のため、韓国で運転代行業をしながら犯人を探す日々を送っていた。そんなある日、殺人の濡れ衣を着せられたドンチョルは、対北情報局のミン・セフン大佐から執拗に追われることとなる。【注目のコン・ユポイント】
重厚な社会派作品「トガニ」での成功のあと、大規模な予算を使う超大作ではないものの危険なアクションを伴う同作を選択したコン・ユ。より役の幅を広げるため元北朝鮮の特殊部隊で脱北者という難役に挑み、3ヶ月間の過酷なダイエットと減量を行った。それにより作り上げた体はマスコミから「CGだ」と言われてしまったほど。また、この作品を一度断っていたというコン・ユが承諾した理由は、ただのアクションではなく土台にはしっかりした物語があると監督に伝えられたことだったそう。全ての社会的なつながりを断ち、殺人犯に仕立て上げられた男が愛する家族のために何をしようとするのか。コン・ユ自身が心を掴まれたという展開にも注目だ。
「男と女」(2016年)
フィンランドのヘルシンキ、お互いの子供のキャンプで出会ったサンミン(チョン・ドヨン)とギホン(コン・ユ)。子供が心配で仕方ないサンミンのため、ギホンは遠く離れた北のキャンプ場まで案内するが、大雪で通行止めに。森の小屋で2人は体を重ね合わせ、名前も知らないまま別れるも、8か月後ソウルで再会。2人はお互いに家庭を持ちながら、熱く惹かれ恋に落ちる。【注目のコン・ユポイント】
「第60回カンヌ国際映画祭」で女優賞を受賞したベテランチョン・ドヨンと、コン・ユがタッグを組んだ同作。コン・ユにとっては「恋愛ものをするならチョン・ドヨン先輩としたいと考えていた」と明かすほど尊敬する先輩との共演となった。
ダブル不倫という許しがたい話ではあるが、冷静に見えつつも許されない恋愛に溺れていくギホンの切ない演技と、そのむき出しになった肉体はただただ眼福だ。
「密偵」(2016年)
「パラサイト」のソン・ガンホ主演。日本統治時代の1920年代を背景に、独立運動団体・義烈団と 彼らを追う日本警察との攻防をスリル満点に描いた秘密諜報サスペンス巨編。朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュルをソン・ガンホが演じ、朝鮮と日本の間で揺れるジョンチョルに大きく関わる、義烈団のリーダーキム・ウジンをコン・ユが演じる。義烈団の団長チョン・チェサンにイ・ビョンホン、義烈団の中心メンバーである謎の女にハン・ジミンと豪華キャストが揃い、日本警察部長ヒガシ役には鶴見辰吾が参加。流暢な日本語の演技に挑戦したソン・ガンホにも注目だ。
【注目のコン・ユポイント】
「新感染」の大ヒット直後、プレッシャーのかかる中での公開となった同作。コン・ユにとっては初の時代作品で、肉体的にも精神的にも歴代級に大変だったというほど複雑でナーバスな役どころ。日本人としても、日本統治下で独立に全てを捧げたキム・ウジンの姿は目に焼き付けるべきではないだろうか。 “キスシーンをカットした”というハン・ジミンへの淡い恋愛感情にも注目だ。
「あなたの初恋探します」(2010年)
初恋の相手を探す会社を立ち上げたハン・ギジュン(コン・ユ)と、インドで出会った初恋の相手を忘れられない女性ソ・ジウ(イム・スジョン)のラブストーリー。ギジュンはジウに依頼され必死に彼女の初恋相手を探すも、なかなかうまく行かず。しかしその過程で2人の距離は縮まっていく。【注目のコン・ユポイント】
2006年に上演されたミュージカルの映画化。コン・ユはジウが空想するインドでの初恋相手と、ギジュンの1人2役を演じる。ラブコメを制したコン・ユの兵役後復帰作ということで、深みを増したその魅力が炸裂。コミカルな演技と“キス職人”と言われるほどのロマンチックなキスシーンのギャップはファン必見。
今後の期待作は?
そのほか、韓国で社会現象を巻き起こし、日本でも大きな話題を呼んだ同名小説の映画化「82年生まれ、キム・ジヨン」で、主人公キム・ジヨンの夫を演じたコン・ユ。女性に立ちはだかる社会的な壁をつづった内容であり、映画化には批判も少なくなかった同作だが、韓国ではすでに昨年公開されヒットしている。日本では今秋公開予定であり、韓国の中産階級のごく普通な父親を繊細に演じた姿に注目が集まる。また、若手スターパク・ボゴムと歴代級のダブル主演を果たす「徐福」では、クローン人間を演じるコン・ユ。こちらは今年上半期に韓国で公開が予定されており、日本でも封切りが待たれる。(modelpress編集部)
<コン・ユ(GongYoo)プロフィール>
本名:コン・ジチョル生年月日:1979年7月10日
出生地:韓国
身長:184cm
血液型:A型
【Not Sponsored 記事】
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