T-ARA、新メンバーお披露目　キュートなセーラー服で初の全国ツアー完走＜ライブレポート＞

6月19日、愛知県芸術劇場大ホールよりスタートした同ツアーは、名古屋、大阪、福岡、仙台、札幌、東京と全国6都市11公演、約4万人を動員。昨年9月の日本デビューからわずか10ヶ月でライブの聖地・日本武道館で行ったファイナル公演には、2日間で計18000人のファンが詰めかけた。

無数のペンライトの青い光が埋め尽くす会場。オープニング映像が流れた後、一瞬会場が暗転し、再びカラフルなライティングがステージに向けられると、ステージ上に立っていたメンバーの等身大ボードが、リアルなメンバーに変身するというサプライズな演出でライブはスタートした。

巨大なミラーボールが周る中、沢山のダンサーを携え、カラフルな衣装に身を包んだメンバーがオープニングナンバー「Roly‐Poly」を歌いながらメインステージに登場すると、場内は一気にヒートアップ。会場の武道館は、まるで巨大なダンスホールのような熱気に包まれた。

「皆さ～ん！ついに武道館にやって来ました～！みなさんの応援のお陰です。ありがとうございます！」とファンに感謝の気持ちを伝えるソヨン。そしてウンジョンが「皆さん、ファヨンがステージにいませんよね？実は、足を怪我してしまって今日はステージに立つことが出来ません…。ちょっとファヨンを呼んでみましょう～！」と呼ぶと、松葉杖でステージにファヨンが登場。ファヨンは「みなさ～ん、本当にごめんなさい。練習中に、足を怪我してしまいました。早く治して、今以上に頑張ります！これからも応援宜しくお願いします」とファンに挨拶。メンバーが「ファヨンの分まで私たち頑張ります！」と意気込むと、会場からは大きな拍手と温かい声援が送られた。

続いて「yayaya」「コジンマル～嘘～」「Cry Cry」と白熱のパフォーマンスが繰り広げられた後、メンバーからの紹介を受けて新メンバーのアルムが登場。

韓国では現在、7月に発売された新曲「Day by Day」で活動中のT-ARAだが、この活動から加わったアルムは、日本語を練習中。「皆さん、はじめまして。私はT-ARAの中で一番色が白い新メンバーのアルムです。日本語難しいですが、頑張りますので宜しくお願いします！」と覚えたての日本語で初々しく挨拶すると、ジヨンが「今まで私とファヨンが末っ子でしたが、もう私は末っ子じゃないです。もうお姉さんですよ～！」と妹が出来たことを嬉しそうに話した。

その後も、1stアルバム「Jewelry box」に収録されている楽曲が次々に歌唱されると、会場のボルテージは最高潮に。そしてアルムに続くもう1人の新メンバー・14歳のダニがステージから登場するというスペシャルなサプライズも行われた。

まだ、あどけなさが残る可愛らしい少女だが、急遽何かパフォーマンスをと…いうリクエストに対して、おもむろに携帯電話を取り出し、携帯電話に入っている音楽に合わせて英語でのRAPを披露。イメージとは違った大人な雰囲気のパフォーマンスで、会場のファンを唸らせた。リーダーのソヨンは「私たち、T-ARAは9人になりました。新メンバーのアルムと、そしてダニをどうぞ宜しくお願いします！」と改めて丁寧に挨拶した。

ヒット曲満載、サプライズも数多く詰め込まれた内容に加え、ファイナル公演ではもう一つスペシャルステージとして、現在韓国で活動中の「Day by Day」を日本初披露。ここでは、今回足の負傷でステージに立つことが出来なかったファヨンも、椅子に座ってRAPに参加して会場を沸かせた。

アンコールではメンバーがセーラー服姿で登場。「Roly-Poly」、「yayaya」 と続けて披露し、最後の「Lovey-Dovey」では、「もっと行きたい～？」「声が小さいですよ～！もっと！もっと！」「サビでみんなでジャンプして下さい！！！」とメンバーがファンを煽り、アリーナ、1階～3階までのファンがみんなでジャンプ。武道館がまるでライブハウスさながらの大揺れとなった。

全22曲のパワフルなパフォーマンス、ステージと会場全体を一つにしたMC…T-ARAのメンバーがそれぞれ躍動した全国ツアー「T-ARA JAPAN TOUR 2012 ～Jewelry box～」は大盛況の中、幕を閉じた。日本初お披露目となった新メンバー・アルムとダニを加えた“新生T-ARA”からますます目が離せなくなりそうだ。（モデルプレス）