及川光博がデビュー30周年「流行と悪意は気にしてない」職業ミッチーとしての真髄 キラキラ保つ理由は“老化に抗わない”【モデルプレスインタビュー】
2026.04.17 17:00
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デビュー30周年を迎える及川光博(おいかわ・みつひろ/56)が、オリジナルアルバム「TAKE IT ROSY!」をリリースする。「3年で契約が切れてアルバイトに戻ると思っていた」と笑う彼が、なぜ30年もの間輝き続けてこられたのか。「職業:ミッチー」という唯一無二の存在を確立したエンターテイナーが語る、ワンアンドオンリーを目指し続ける人生哲学に迫った。【モデルプレスインタビュー】
及川光博、30周年アルバム「TAKE IT ROSY!」リリース
今年5月29日にデビュー30周年を迎える稀代のエンターテイナー・及川が、5月6日に30周年記念盤となる21作目のオリジナルアルバム「TAKE IT ROSY!」をリリースする。2年ぶりとなる本作は、お祭りムード全開の「大ミッチー祭り☆」と呼ぶにふさわしいバラエティ豊かな内容で、アルバム全体にアニバーサリームードが漂う爽快で華やかな作品に仕上がっている。現在は全国10箇所11公演の及川光博 30周年☆ワンマンショーツアー2026「TAKE IT ROSY!」を開催中だ。及川光博、30周年を迎えて「奇跡だな」
― 30周年おめでとうございます。改めて節目を迎えた心境をお聞かせください。及川:30周年を迎えることができるなんて本当に想像できなくて、デビューして3年で契約が切れてアルバイトに戻ると思っていました。これはリップサービスでもなんでもなく、長きにわたり応援してくれたベイベー(ファンの呼称)たちへの愛と感謝しかない。彼女、彼らがいなければどうしていたんだろうと思います。当時「インディーズ」というワードさえ珍しかった90年代、ライブハウス活動からスカウトされてメジャーデビュー…という経緯だったんですけど、当然この世界は厳しくて、アルバム3枚で契約終了だったり、1枚でダメならそこでアウトだったり…というような業界でした。ですから、30年続くとは正直笑っちゃう!嬉しくて笑っちゃう!もう奇跡です。同様に今回の「TAKE IT ROSY!」は21枚目なんですが、そんなに作詞作曲してきたことに驚きます。趣味を仕事にしましたが、過去にはその辛さや苦しさも散々あった。でも、どうにかそれを乗り越えた後って、結局「楽しい」だけが残るんです。
これが遺作となっても悔いはないという気持ちで毎回作っています。なぜか僕、最後の作品だと思うと、ドラマにせよ、アルバムにせよ、ガッツが出てくる。悔いを残したくないというエネルギーが内から溢れてきて、ネガティブなんだかポジティブなんだか…という生き方をしてきました。危機感や焦燥感とはまた違うんですが、明日死んじゃうかもしれないと思って生きていると、毎日をフルパワーで過ごせる。その反面、休みの日はただただ寝る、この30年、そんな生き方でした。
― デビュー当時と現在で変化した部分はどこでしょうか?
及川:シンプルに自信がつきました。デビュー当初は自分を信じていなかった気がする。虚栄心とか、格好ばかりつけていて。でも最近は結果的に楽しければそれでいいと思っています。こうやって皆さんとおしゃべりしていても、“わかってもらおう”“なんでわかってくれないんだ”、という苛立ちはなくて、喋っているだけで伝わることがきっとあると思いますし、良い気が広がっていくのを感じるんです。そして加えると、デビューしたときにはまったくなかったものを2つ手に入れました。信頼と実績です(笑)!
及川光博、21枚目のアルバム「TAKE IT ROSY!」に込めた思い
― 今回のアルバム「TAKE IT ROSY!」のテーマは?及川:「楽観的に生きよう」。あれもこれも欲しがらず、悩み過ぎず、無駄に傷つかず、楽しんで生きよう、ということです。きっかけとなったのは、昨今の生きづらさ。「生きづらい」というワードを簡単に口に出せるような世の中になりましたが、おそらくそれは、コンプライアンス社会の影響であったり、ネットにおける情報過多であったり、もちろん誹謗中傷や不景気、あらゆる要素が重なって、みんなが人生に重苦しい感覚を抱いているんじゃないかなと思ったんです。そういった皆さんの毎日を応援したい気持ちから「もうちょっと楽しく生きよう」というメッセージを込めました。
「TAKE IT ROSY!」というタイトルについて。もちろんバラは僕にとって必須アイテムですし、デビュー以前から客席にバラを投げて生きてまいりました。直訳すれば「バラ色でいこう!」「明るい未来へ!」という楽しいアルバムです。30周年ということを踏まえて、とにかくハッピーなアルバムが作りたいと思って決めました。
― 制作にあたって最もこだわった点を教えてください。
及川:サウンド面においては、相変わらずリズム楽器の音色とグルーヴにこだわりました。昨今、パソコンがあればどんな方でも音楽は作れるんですけど、生の演奏者の生み出すグルーヴ、その融合こそ僕にとって音楽の醍醐味。そのビートを感じていただいて、思わず体が動いてしまうようなダンスナンバーの数々を楽しんでいただきたい。歌詞に関しては、聴いてくれる皆さん一人ひとりが少しでも笑顔になれるようなワードを散りばめました。
リード曲は「スターダスト・カーニバル」。30周年こそビッグバンドアレンジがしたいと思っていたので、今回その夢が叶ったんです!レコーディングスタジオでも12名のブラス隊に大興奮で、バースデーケーキをいただいた感じです。歌い出しから「スターです☆」と言い切っているところがポイントで(笑)、もう迷わず、逃げず、ブレずにミッチーをやってまいりたいと思います☆
及川光博、ワンマンショーの見どころは「ミッチー博覧会」
― 今回の公演「30周年☆ワンマンショーツアー2026『TAKE IT ROSY!』」の見どころを教えてください。及川:まず、ミッチーという人間の面白さに触れていただきたい(笑)。約3時間のショーの中で約1時間はトークです。3階席だろうと最後列だろうと、とにかく話しかける。ベイベーたち、男子諸君(男性ファンの呼称)の声を聞く。会話を楽しむコーナーがあります。
あと、長年共に活動しているサポートバンドの生演奏と会場の一体感、そして女性ダンサーのキレッキレのパフォーマンス。視覚的にも聴覚的にも楽しんでいただきたいなと思います。
そして衣装。とにかく僕は、そこらの50代じゃ着られないようなキラキラしたものをずっと着ていたい(笑)。ファッション性、音楽性、人間性、デザインやアートワークに至るまで、美学を散りばめた空間を作り出す。それがワンマンショーであり、普通のコンサートではないと最初から銘打っているので、ミッチー博覧会みたいな一日になります。
― もっと楽しむアドバイスを送るとしたら?
及川:毎年ツアーのテーマカラーを決めていて。ベイベーたちがそのカラーに沿ったおしゃれをして集うことがいつの間にか恒例化していますね。今回はバラ色のお召し物がよろしいんじゃないかと。ただし、真紅のバラに限らず、皆さんお好みのバラ色を身にまとって会いに来てくれたら、会場も華やぐし、僕も嬉しい。参加型エンターテインメントとして、みんなで素晴らしい思い出を作りまSHOW!
及川光博が語る「職業ミッチー」とは
― 及川さんというと、「職業ミッチー」という肩書きがカッコいいですよね。そうした肩書きについて、現在はどのように捉えていますか?及川:俳優・ミュージシャン、またはその逆表記でいいんじゃないかと思っていたんですが、年と経験を重ねるにつれて、ミッチーという「枠」になってきたんです。セルフプロデュースでステージに立ちつつ、俳優活動も毎年頑張る人です!でも今や、自己表現に対して世の中が寛容だし、自分らしく生きるということが大きなポイントになっている。そういった意味では楽になりました。
― テレビはもちろん、SNSまで、及川さんはどの媒体でも常に注目度が高い印象です。
及川:あんまりがっついてないからじゃないかな?そもそも承認欲求はもう満たされている。だから作りたいものを作って、精一杯表現して、それを気に入ってくれた人とこれからも仲良くしていく。
SNSや動画サイトの利用者の中には叩く・批判する人たちが存在するから難しいよね。万人に愛されようと思うとキリがない。なので流行と悪意は気にしてないです。可能な限りのびのびと創作活動を続けていきたいなと思ってます。
及川光博流、キラキラを保つ秘訣
― それでも年々キラキラが増していきますが、日頃から美しさを保つために心がけていることは?及川:日頃のケアに関しては何も言えません(笑)。不規則・不健康そのものなので!ただし、お風呂にしっかり入る、代謝を高めることは大事にしています。それからマグロやカツオなど、お刺身をよく食べる。特に青魚にはDHAが含まれていて、これが脳や中性脂肪にいいらしいので、大好物だし一石二鳥です。
あと、毎日体重計に乗る!怖いよね、嫌だよね(笑)。でも、毎日乗ると小さな変化に気づくようになって「2、3日は揚げ物を食べるのやめよう」「炭水化物を半分にしよう」とか対策を練られますよ。マインド面で言うと、老化に無理に抗わないこと。「ゆっくり老けよう」と思っています。あとは笑顔。笑顔で居続けるだけで、人生勝ったも同然です。大人になればなるほど笑顔で居続けることの難しさがありますが、そこは根性です。
及川光博の怒りを乗り越える方法
― いつもハッピーなオーラが漂っていらっしゃいますが、今不安や悩みを抱えているモデルプレスの読者に向けて、及川さんのこれまでの人生の中で「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。及川:溜め込んで、開き直りますね。逆ギレ(笑)。僕の放つ光は逆ギレの光だから、しっかりと悩んで、落ち込んで、不安だらけになって、どん底から思いっきり逆バンジーする感覚で輝く。どうせ死ぬし、しかもそれは明日かもしれない、という気持ちでいつも生きている。…すると、輝かなきゃもったいない!と魂が燃える。ただし、この生き方はそのままどん底にいたら終わり、という超リスキーな部分もあるので、皆さんくれぐれもお気をつけて。ともあれ、開き直ったら人生楽しいよ。
「これが手に入らなかったら人生失敗だ」とか、みんな形から入ろうとするから不幸せを感じてしまうと思うんですよね。形にハマること=幸せではなく、幸せだと感じちゃった人が幸せなんだよ。あれもこれもと欲張って、自分の身は削らないのに「誰かちょうだい」「誰か幸せにして」と欲しがってばっかりだと、そりゃ誰もくれないよ。みんながそう思っているんだもん。一度「誰も幸せにしてくれない…」という絶望からの反動で「じゃあ自分がみんなを幸せにしてみよう」と考えてみてはいかがかな?
及川光博、40周年に向けて「夢はすべて叶えてきてしまった」
― 40周年に向けて成し遂げたいことはありますか?及川:時々すごく寂しくなるんですが、10代、20代の頃に思い描いていた夢はすべて叶えてきてしまったんです。現時点では、1年間2クールくらい俳優活動して、アルバムを作って、全国ツアーをやる。こういった“ミッチー活動”を引退までずっと続けることが夢です。実際趣味がなくて、エンターテインメント以外の職種は考えられないので、多分このままコツコツと、そしてワンアンドオンリーな存在を目指して歩んでいくと思います。
― 最後に、ベイベーの皆さん、そして新しくベイベーの仲間入りをしようとしている方に向けたメッセージをお願いします。
及川:デビュー当初から応援してくれている方もいると思います。ベイベーたち、本当にありがとう。これからも信じられないような奇跡を一緒に見よう。そして毎年新鮮な気持ちで再会しましょう。初心者ベイベー、何も恐れることはない。それなりにキャリアを積んできた僕・ミッチーとしての矜持をもって皆さんと愛し愛されたいと思っています。「振り付けを覚えられない」「曲をよく知らない」…関係ないです。人と人が巡り合うとき、人となりや生き方を最初から調べないでしょう?まずは出会ってみようよ(ハートマーク)ちなみに物販でポンポン売ってるので、それを振ると楽しいよ(笑)!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
及川光博プロフィール
1969年10月24日生まれ、東京都出身。1996年、シングル「モラリティー」でアーティストとしてデビュー。独自の音楽性とその個性が注目を集め、1998年ドラマ「WITH LOVE」で俳優活動をスタート。以後、アルバムリリースや毎年全国ツアーを行うとともに、ドラマ・映画・CM等で活躍。現在に至る。主な出演作に、ドラマ『白い巨塔』(04年)『相棒』シリーズ(09~12年)『半沢直樹』(13年)(20年)『グランメゾン東京』(19年)『ドラゴン桜』(21年) 『最愛』(21年)『霊媒探偵・城塚翡翠』(22年) 『女神の教室 ~リーガル青春白書〜』(23年) 『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(24年) 『御上先生』(25年) 『イグナイト -法の無法者』(25年)『ぼくたちん家』(25年) 映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(15年)『僕だけがいない街』(16年)『七つの会議』(19年)『引っ越し大名!』(19年)『桜のような僕の恋人』(22年)『グランメゾン・パリ』(24年)等。
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